東京の資産価値上昇を逸したオリンピックのマラソン、札幌開催

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東京オリンピックのマラソン・競歩の開催が東京から札幌に変更になりました。

少し強引な結果だけでなく、
今後、赤道付近でオリンピックは開催されない!
それをIOCだけでなくJOCも認めた結果にもなってしまい、オリンピックの価値がどうなっていくのか?
少し心配でもあります。

それ以上に、この結果で
東京の不動産価値という面においても大きなダメージを受けたのではないか?
っと感じています。

今回は、東京オリンピックのマラソンの札幌開催における
都心の資産価値向上の機会損失について紹介したいと思います

東京オリンピックのマラソンと東京の資産価値

2013年、オリンピック開催が東京に決まり、それを機に東京の地価上昇がはじまりました。

併せてインバウンドで海外から訪日外国人・観光客が増えたのもこのころからでした。

昨年、訪日外国人3000万人を超え、来年2020年は4000万人、2030年には訪日観光客数6000万人を目標に掲げています。

世界に東京をアピール

1年後に控えた東京オリンピック。
もちろん、多くの人が東京に足を運ぶでしょう。
さらに世界の多く人がテレビ観戦するでしょう。

当初、それほど期待していなかったラグビーW杯も蓋を開けてみれば大成功でした。

これは、日本代表の活躍だけではありません。

各国の国歌を覚え・唄い、ユニフォームを着、アウエィの地にいながらパワーをもらった他国選手も多かったでしょう。

各国の代表選手、ファンが日本文化に接し、日本人特有のおもてなしが世界に評価された部分もあります。

ただ、残念だったのがメインスタジアムが新国立競技場でなったということ。

まぁ、そのことはいいとして、日本の良さ・おもてなし文化は東京オリンピックにも引き継がれるでしょう。

オリンピックの規模からすれば、さらに東京をアピール・価値を上げる絶好のチャンスでしょう。

オリンピックとマラソン

では、マラソンの札幌開催は、そんなにマイナスなのでしょうか?

たかだかマラソン男子・女子です。
大したことないと考える人のほうが多いかもしれません。

ただ私個人としては、東京の資産価値向上の大きなチャンスを逸したと感じています。

42.195キロを2時間ちょっとの時間で走る競技なので、人によっては単調でつまらないという人もいるかもしれません。

しかし 、東京で行われるマラソンは別の話です。

多くの競技は、競技場、室内などで行われます。

だた、東京で行われるマラソンは別の側面があります。

東京オリンピック開催が決まり、マラソンコースの設定はかなり綿密に行われました。

  • 新国立競技場
  • 皇居
  • 日本橋・銀座
  • 東京タワー
  • 浅草・スカイツリー

など、名所を回るコース設定は、コンパクト東京を象徴するコースでした。

景観地区である皇居周辺の不動産
地域の景観を乱す建物でないと認定されなければ建築することができない景観地区である皇居周辺。
建物の形、デザイン、高さ、壁面、敷地面積などが厳しいチェックで景観法で規制されている特別の地域です。

東京オリンピック マラソン 札幌

世界各国の人が、このマラソンを見るだけで東京観光ができる絶好のチャンスでもあったわけです。

マラソン中継を請け負う局も街の紹介、演出も考えていたでしょう。

この価値をさらに高めるチャンスを逸したのが、今回の札幌開催というわけです。

世界が注目する東京の不動産

都心の不動産は高くなったのは事実です。

不動産投資を行うといっても、利回り3%など当たり前です。

しかし 、海外に目を向けてみると、台湾・シンガポールなど利回り2%以下も当たり前にあります。
香港は現状、民主化運動、逃亡犯条例の改正案に反対のデモで荒れていますが、それまでは1%台が当たり前でした。

となれば、世界の投資家から見ればまだまだ投資価値があるのが東京との言えるのです。

治安、財政などカントリーリスクも少なく都心の開発はまだまだ活発です。

  • 渋谷はその中心的な地域です
  • 銀座の一等地はバブル期の地価を抜きました

別に東京都内の土地がまだまだ上昇するといわけではありません。

以前紹介したように三極分化の流れは避けられないでしょう。

ただ、東京という街の価値をさらに高めるチャンスの1つがマラソンであったのは間違いないでしょう。

マラソン 札幌 デメリット

東京オリンピックのマラソン札幌開催で東京の打つ手は

決まったものはしょうがないでしょう。

1年後の東京オリンピックを成功させ、さらに東京の価値を高めるために次打つ手はあるか?

まぁ、ラグビー同様、日本人はその時が来れば盛り上がるでしょうし、今回ラグビーW杯同様、他国の国歌を覚えたり、代表選手たちへのおもてなしなど、日本人気質は世界に広まるでしょう。

今のところ、冒頭でも紹介した訪日観光客数は増加傾向ですから、そこに新しいビジネスも生まれるでしょう。

訪日観光客数増加と民泊

不動産の資産価値は、いろいろな要素を含んでいますので、
訪日観光客数が増える=不動産価値上昇とはいきませんが、不動産の新しい活用方法も生まれてくるでしょう。

民泊も規制によって、いったん終息傾向ですが、また盛り上がってくるのも時間の問題でしょう。

観光客は東京だけでなく、地方にも足を運びます。
「富士山が見えるゲストルール」
これだけで、民泊ビジネスが成り立つでしょう。

ただまだ、そこに目を向けている人は多くありません。

例えば、

  • 不動産投資用として新築のアパート建設を検討してる不動産投資家さん
  • 新築のマイホーム、戸建てを考えている人

この中の何割の人が、民泊を意識しているでしょうか?

民泊仕様のアパート設計といっても、ほんの少し手を加えるだけです。

図面だけ見せられたら、素人にはその違いは判らないレベルです。

ただ、この視点を持って建設するだけで

  • 民泊業者が賃料相場の30%増しで一棟借り上げしてくれます
  • 想定利回りの概念を打破できます
  • 出口戦略である売却でも優位に進められます

この辺は、次回にゆっくり紹介したいと思います。

オリンピックのマラソン移転と東京の資産価値;まとめ

今回、東京から札幌に開催が変わったことによる都心の資産価値向上の機会損失について紹介しました。

マラソン(競歩)はともかく、その他の競技は東京(首都圏)で行われますので、盛り上がることは間違いありません。

オリンピック後の東京の資産価値については、以前紹介しましたが開催まで1年を切り、より雰囲気が見えてきました。

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かなり前に書いた記事ですが、それほど変わっていません。

ただ、上がる地域、下がる地域の格差は広がっていくかもしれません。

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