プラウド上原フォレスト
野村不動産が築35年のマンションをリノベーションして、
近隣の高級新築マンション並みの価格(坪単価650万円)で販売する、リノベーション事業を本格的にはじめるというもの。
野村不動産は完成から時間が経過したマンションを、新築同様にリノベーションする事業を東京都渋谷区で始める。
増改築して居住性を高める。併せて耐久性の確認もした。
空き家が社会問題になるなか、住宅の価値を維持で建物を使い続ける取り組みとして広げたい考えだ。
野村不がリノベーションしている「プラウド上原フォレスト」は、2020年1月の完成を予定する。
建物はもともと1984年に、富裕外国人向けの賃貸物件として建設された。
同社は当初、建物を壊して更地にして新たな物件を建てる予定にしていたが、施設の外観が高級感があることから生かす方向にした。
リノベーションに当たっては外観をそのままに、内部を補強した。
建築の調査・研究機関である建築研究振興協会から、耐用年数が65年以上あるとの評価を得た。配管などの内部設備はすべて新しくする。
1部屋147~232平方メートルで、2億円台~5億円台で販売する。
野村不は築年数が経過した建物でも新築同様に改装する動きが広がるきっかけになればとしている。
引用:日経新聞
リノベは自然の流れ?
今回の野村不動産:プラウド上原フォレストのリノベ事業に限らず、今の都心の不動産事情を考えると自然の形とも言えます。
- 土地の価格の上昇
- 土地確保・取得の難しさ
これによって都心では、
- 建てる土地がない
- 建てるとしても土地取得・人件費・資材高騰で新築マンション価格上昇
という状況です。
となれば、リノベーションで再販という流れは自然の流れでしょう。
実際にリノベーション事業は行われているわけですが、野村の「プラウド上原フォレスト」に関してはその価格には驚きです。
築年数・耐用年数
野村不動産「プラウド上原フォレスト」は、1984年に竣工した物件なので、築35年。
このサイトでは、
築30年の物件を当たり前に購入する時代が来るかもしれないことを度々紹介しています。
新築相場5000万の地域の築25年の物件を値切って2000万円で購入し、リノベーションに300万円掛けるという選択肢はアリだと思います。
リノベーションで間取りからガラっと変えれば、
- 自分のイメージする家にアレンジが可能です。
- 最先端の機器や設備を入れることもできます。
半額の金額でマンションを持つことができれば御の字でしょう。
また、耐用年数に関しても、
鉄筋コンクリ-ト造建物の物理的寿命を117年と推定と国土交通省からリリースもされています。
1981年6月1日以降のマンションに関しては、新耐震基準の物件なので、
「プラウド上原フォレスト」もそれになります。
ブランドマンション:プラウドは続くか?
プラウドシリーズと言えば、
野村不動産のブランドマンションシリーズで、プラウド上原フォレストもその1つです。
では、野村不動産のリノベーション事業、これから拍車がかかるのか?
形としては、野村ブランドのマンションをリメイクという形なので、ストリーは描きやすいように見えます。
問題は再開発・リノベーションの提案がスムーズに進むか?
リノベーションということは、部屋を空ける必要がありますから
- 一時退去、再入居の契約
- 買取
が必要となります。
野村不動産のマンションシリーズであっても、すべて野村が管理しているわけではありませんし、賃貸運用していれば、さらに事情は変わります。
条件をどこまで吊り上げられるか?
それでもリノベーションを行う価値があるか?
一度動き出してからは、契約を中断できません。
土地取得が難しい現状であるため、プラウドに限らず
- ブランズ-BRANZ
- ザ・パークハウス
- パークコート
- シティハウス
- ライオンズマンション
などなど、ブランドマンションを持っている会社も動き出していることでしょう。
プラウド上原フォレストのリノベーション事業;まとめ
築30年のマンションをリノベーションと言っても、根幹となる部分には手が入りません。
ゴキブリとかネズミ問題は、解決できるんですかね?
- 見てくれはキレイになるかもしれません。
- 最新の設備になるかもしれません。
多少、手を加えたとしても、基本的構造など同じということなので素朴な質問でもあります。
実際にリノベ済みのマンション売買は数多くあります。
リノベーションまで行かなくともリフォーム済みのマンション売買もたくさんあります。
しかし 、今回は、
築35年のマンション(プラウド上原フォレスト)をリノベーションして坪単価650万円という価格設定ということで取り上げてみました。