- 「築20年のマンションって、まだ売れるの?」
- 「あと10年住んだら、資産価値はどうなるんだろう…」
- 「今売るべき?それとも、もう少し待った方が得なのか?」
そんな悩みや疑問を抱えている方にとって、築20年というタイミングは、実はマンション売却を真剣に考え始めるひとつの大きな節目です。

引用:ノムコム
ただし、築20年を過ぎると、大規模修繕・設備更新・修繕積立金・買主の融資などの条件次第で、価格も売れやすさも「二極化」します。
この記事では、「築20年のマンション売却」をテーマに、
- 築20年の資産価値の考え方(データ付き)
- 売り時の見極め(市場・修繕前後・個別事情)
- 10年後に起こりやすいリスク
- 査定サイトの使い方(比較で損しない)
- チェックリスト&判断フロー
を、コピペで使える形でわかりやすく整理します。「今はまだ住めるけど迷っている」方ほど、判断材料として役立つはずです。
築20年のマンションの価値はどれくらい?
「築20年のマンション、もう価値はほとんどないのでは…?」と不安になる方は多いですが、結論から言うと築年数だけで価値は決まりません。

築20年は「市場で普通に売買される年帯」であり、重要なのは「立地」「管理」「修繕」「間取り・仕様」「市場の需給」です。
参考:REINS(首都圏中古住宅市場の概況/築年帯別成約状況 等)
データで見る:築20年超は「市場の中心」
首都圏の中古マンション成約では、築20年超の比率が過半という分析が公表されています。つまり「築20年だから売れない」というより、築20年超の売買が市場の中心になっています。
出典:REINS(レインズ)「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2024年)」
また、首都圏の中古住宅市場は、成約件数の増加や成約㎡単価の上昇が続く局面もあり、エリアによっては築年帯に関わらず価格が底堅いケースがあります。
出典:REINS「首都圏 中古住宅市場の概況(2025年7~9月期)」
築20年の価格が下がりやすいマンション/保たれやすいマンション

【価格が下がりやすい】
- 管理が弱い:清掃や掲示物が荒れている、共用部の不具合放置、理事会が機能していない
- 修繕積立金が不足/値上げが不可避:長期修繕計画が曖昧、一時金の可能性が高い
- 大規模修繕の実績が乏しい:外壁・屋上・給排水の更新が遅れている
- 買主が敬遠しやすい条件:駅遠、周辺に供給過多、将来の再開発メリットが薄い
【価値が保たれやすい】
- 立地が強い:駅近、都心アクセス良好、生活利便(病院・スーパー・学校)が高い
- 管理が強い:管理会社・理事会が機能、共用部が整っている、修繕の履歴が明確
- 修繕積立金が健全:長期修繕計画に沿って積立・工事が実施されている
- 間取りが売れ筋:需要の多い広さ・動線、リノベ適性が高い(買主の伸びしろがある)

築20年は売却タイミングとして適切?
築20年は「売り時」になり得ます。ただし、売り時は市況だけで決めると失敗しやすく、修繕の節目と個人の事情を重ねて判断するのが現実的です。
市場動向から見た「売り時」:買い手が動く局面を逃さない
市況は完璧に読めません。だからこそ、今の相場を把握して「売れる価格帯」を知ることが重要です。REINSの市況レポートなど公的に近いデータを参考にしつつ、あなたのエリアの成約事例(直近3〜6ヶ月)を不動産会社に確認しましょう。
参考:REINS「首都圏 中古住宅市場の概況(2025年7~9月期)」
大規模修繕の前後、どちらが有利?(結論:ケース分け)
| タイミング | 売主のメリット | 売主の注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 大規模修繕の前 | 工事負担(値上げ・一時金)を回避しやすい/売却準備が早い | 見た目の印象が弱く価格交渉されやすい/「修繕の見通し」を聞かれやすい | 住み替え期限がある/支出を増やしたくない |
| 大規模修繕の後 | 外観・共用部がきれいで内覧の印象が強い/買主が安心しやすい | 工事費負担を先に払う可能性/売却まで時間がかかると回収しにくい | 時間に余裕/見栄えで高く売りたい |
売却タイミングの見極め:3要素で決める
- 個人事情:住み替え期限、相続・資金計画、家族構成、転勤など
- 市場事情:周辺の成約事例、競合物件数、価格の伸び縮み
- 物件事情:修繕計画、積立金の健全性、設備更新の見通し
築20年→10年後に起こりやすいリスク(築30年の壁)
築20年で「まだ住める」ことと、築30年で「売りやすい」ことは別問題です。10年後を見据えるなら、次の3つは押さえておきたいポイントです。
- 設備更新が連続する:給湯器、空調、水回り、床・建具など(住みながらの更新負担)
- 修繕積立金の負担が増えやすい:給排水管や外壁など「高額工事」の比率が上がる
- 売却時の説明責任が重くなる:不具合・修繕履歴・積立金不足など、買主が慎重になる
【コピペで使える】築20年マンション売却チェックリスト
① 管理・修繕(ここが弱いと値引きされやすい)
- □ 長期修繕計画(最新版)がある
- □ 修繕積立金の残高・値上げ予定を説明できる
- □ 大規模修繕の実施履歴(時期・内容)が分かる
- □ 管理費・積立金の滞納が問題化していない
② 室内・設備(買主が気にするポイント)
- □ 給湯器の交換時期(目安:10〜15年)を説明できる
- □ 水回りの劣化(漏水・結露)を点検している
- □ リフォーム履歴(工事会社・範囲・時期)が分かる
③ 売却戦略(高く・早くの分岐点)
- □ 近隣成約事例(直近3〜6ヶ月)を見ている
- □ 競合(同マンション・近隣築年帯)の売出し数を確認した
- □ 「売出価格」と「落とし所(最低ライン)」を決めた
【迷ったらコレ】売る/貸す/住み続ける 判断フロー
- 住み替え期限が1年以内 → まず「売却」を軸に査定(相場確認)
- 修繕積立金の値上げ・一時金の可能性が高い → 「修繕前売却」も含め損得比較
- 立地が強く賃貸需要が高い → 「賃貸」も選択肢(ただし空室・修繕負担を試算)
- 相場が想定より高い → 「今が売り時」の可能性(早めに売却戦略へ)
- 相場が低い・室内劣化が大きい → 最小限の整備(清掃・補修)+売出設計を見直す
不動産査定サイトで価値を確認するメリット
「いきなり不動産会社に行くのはハードルが高い…」という方にとって、査定サイトは相場把握の最短ルートです。
メリット1:複数社の査定額を比較できる(=相場ブレを減らせる)
査定額は会社でブレます。比較しないと、低めの査定で売ってしまうリスクが上がります。まずは机上査定で相場帯をつかみ、訪問査定は2〜3社に絞るのが効率的です。
メリット2:査定額の「根拠」が分かると売却戦略が立つ
金額より重要なのは根拠です。成約事例・競合数・買主層・販売戦略を説明できる会社ほど、売却が強い傾向があります。
メリット3:売るかどうかの判断が「数字」でできる
売却は感情で迷いやすいですが、査定を取ると「売った場合の手残り」「住み替え資金」「ローン残との関係」が見えるため、判断が速くなります。
【重要】買主の住宅ローン・税制(耐震)で売れやすさが変わる
築年数が進むほど、買主は「ローン」や「税制(住宅ローン減税)」を気にします。特に中古は、物件の条件次第で説明が必要になります。
耐震基準に適合しない既存住宅でも、取得後に耐震改修を行うことで住宅ローン減税が適用される場合がある、と国交省資料で整理されています。
出典:国土交通省「住宅ローン減税 Q&A(2025年4月更新)」
築20年マンション売却:よくある質問(FAQ)
よくある質問:築20年のマンションはまだ売れますか?
はい。築20年超の成約比率が高い市場データもあり、築20年は「売買が普通に成立している年帯」です。重要なのは立地・管理・修繕・価格設計です。
参考:REINS(築年帯別の分析)
よくある質問:大規模修繕の前と後、どちらが有利ですか?
一般に修繕後は印象が良くなり売れやすい一方、工事負担(積立金値上げ・一時金)を先に払う可能性があります。「工事負担」と「上振れしそうな売却益」の差で判断しましょう。
よくある質問:査定額が高い会社を選べば高く売れますか?
高い査定=高く売れる、とは限りません。査定額の根拠(成約事例・戦略)が具体的で、販売計画が現実的な会社を選ぶのが安全です。
よくある質問:リフォームしてから売るべきですか?
基本は「費用対効果」です。フルリフォームよりも、清掃・部分補修・印象改善(床の補修、クロスの簡易補修、臭い対策等)で十分なケースも多いです。
よくある質問:まず何から始めればいいですか?
最初は「机上査定」で相場帯を把握し、売却の損得(手残り・住み替え資金)を数字で確認するのが最短です。
まとめ:築20年マンションの売却は「情報+比較」で勝てる
築20年は「売れない年数」ではなく、むしろ市場で普通に売買される年帯です。大事なのは築年数ではなく、立地・管理・修繕・価格設計です。
- まずは相場(査定)で現在地を把握する
- 修繕前後の損得を表で比較する
- チェックリストで弱点(値引き要因)を潰す
迷っているなら、売る/貸す/住み続けるの判断も含めて、「今の価値」を知るところから始めてみてください。



不動産の口コミ評判堂 編集部は、元メガバンク融資課出身で、バブル期から不動産金融の現場に携わり、底地ビジネスや立ち退き裁判なども経験した宅地建物取引士の知見をもとに構想・設計を行い、立ち上げ、日々、不動産情報を紹介しています。