富動産 負動産
- 富動産とは?
- 負動産とは?
不動産投資、不動産売却、不動産購入の考え方について紹介します。
また、マンション売却において負動産を富動産に変えて売るテクニックも紹介しますので、最後まで熟読し参考にしてもらえればと思います。
負動産とは何か?
負動産とは、一般的には資産の中で持っていることによって経済的な負担や損失が生じるものを指します。
これは、資産としての価値があるものの、それを維持・管理するためのコストやリスクがそれ以上に大きい場合に該当します。
これらの特徴を持つ資産は、所有者にとって経済的な負担となる可能性が高く、賢明な資産管理の観点からは、これらの負動産を適切に処理することが求められます。
負動産が生じる原因
負動産が生じる原因は多岐にわたりますが、以下に主なものを挙げます。
- 情報の不足: 購入時に十分な情報収集やリサーチを行わず、維持費や将来の価値の推移などを考慮せずに資産を取得すること。
- 感情的な判断: 趣味や流行、他者との比較など、感情的な要因で資産を取得すること。 経済的な合理性を欠く資産を所有することになる場合がある。
- 計画性の欠如: 長期的な視点での資産管理の計画を持たず、短期的な利益や欲求に基づいて資産を取得すること。
- 市場の変動: 不動産市場や株式市場など、外部の経済状況の変動により、資産の価値が急激に変動すること。
これらの原因を理解し、適切な資産管理を行うことで、負動産のリスクを最小限に抑えることが可能です。
資産の取得や管理に際しては、冷静な判断と計画的なアプローチが求められます。
富動産とは何か?
富動産は、その名の通り、所有することで経済的な富を増やすことができる資産を指します。
これは、資産としての価値が増加する可能性があるものや、定期的な収入をもたらすものなど、経済的な利益を生む特性を持つ資産全般を指す言葉として使われます。
例えば、賃貸物件や株式、債券、事業投資などがこれに該当します。
これらの特徴を持つ資産は、所有者にとって経済的な利益をもたらす可能性が高く、資産の質を高めるための重要な要素となります。
【富動産のメリット】
富動産を所有することのメリットは多岐にわたりますが、以下に主なものを挙げます。
富動産のメリット:収入の増加
富動産は、賃料や配当、利息などの形で定期的な収入をもたらすことが期待されます。 サラリーマンやビジネスオーナーとしての収入だけでなく、資産からの収入を増やすことができます。
富動産のメリット:資産の質の向上
資産の中に富動産を増やすことで、資産全体の質を向上させることができます。 経済的な安定性や将来の資産形成が期待されます。
富動産のメリット:経済的な自由
富動産からの収入が増えることで、経済的な自由度が増し、生活の質や選択肢が広がります。例えば、早期退職や起業、趣味や旅行により多くの時間と資金を投資することが可能となります。
富動産のメリット:インフレ対策
一部の富動産は、インフレに対するヘッジとしての役割を果たすことが期待されます。 資産の実質的な価値を保護することができます。
また、富動産の取得や管理に関する知識や情報を常にアップデートし、最適な資産戦略を練ることで、より大きな経済的な利益を追求することができます。
富動産・負動産:自宅の価値は何で決まるのか?
富動産・負動産、いいネーミングだと思います。
- 富動産:お金を生む、価値が担保された不動産
- 負動産:お金を失う、持つだけマイナスの不動産
ざっくりと定義を書けば、このようなことではないでしょうか?
ただ、富動産も負動産も、紙一重であったりもします。
- マンション投資・収益物件の場合、
家賃は入ってくるけど、ローン返済・管理費・修繕費を家賃だけでまかなえず足が出る。 - 一軒家の場合、
雨漏りやシロアリ・ねずみの害など、トラブルに見舞われてばかりでは、落ち着いて住むことができない家
これらだけみれば、負動産になるかもしれません。
しかし、一生、負動産のままではありません。
アレンジ次第で、負動産を富動産に変えることが可能です。
負動産を富動産に転換できるの?
では負動産を富動産に変えることはできるのでしょうか?
不動産は、株などの証券や現金などと違い、非常に動かしにくい資産です。
しかし、意外と運用方法、富動産に変える方法はあります。
負動産を富動産に変えるステップ
負動産を富動産に変えるためのステップは、資産の健全化と成長を目指すものです。
負動産のリストアップと分析
まずは、自身が所有する資産を明確にすることが重要です。
- 資産の一覧作成
所有する資産を一覧にして、それぞれの資産の現在の価値、維持費、将来の価値予測などを記載します。 - 負動産の特定
一覧から、維持費が高い、価値が減少している、流動性が低いなどの特徴を持つ資産を特定します。 - 分析
負動産となっている原因や背景を分析します。例えば、不動産の場合、立地や物件の特性、市場の動向などが影響している可能性があります。
《負動産の削減・売却の方法》
- 売却
負動産の中で、市場価値があるものは売却を検討します。不動産や車、高価なコレクションなどが該当します。 - リースやレンタル
使用頻度が低い資産は、リースやレンタルとして他者に提供することで、収入を得ることができます。 - リストラクチャリング
例えば、高金利の借入れを低金利のものに組み替えることで、金利負担を軽減します。
《富動産への投資方法》
負動産からの収益や、その他の資金を富動産へと再投資する方法を考えます。
- 不動産投資
賃貸物件や商業施設など、収益をもたらす可能性のある不動産への投資を検討します。 - 株式投資
長期的な視点での株式投資は、資産の成長を期待する手段の一つです。 - 債券や投資信託
安定した収益を期待する場合、債券や分散投資が可能な投資信託を選択します。 - 新しいスキルやビジネスの投資
自身のスキルや知識を高めるための教育、または新しいビジネスの起業や参入を検討します。
負動産を富動産に変える過程は、単に資産の売却や再投資だけでなく、自身の資産に対する考え方や価値観を見直すことも含まれます。
資産の健全化と成長を目指すためには、継続的な学びとアクションが必要です。
一軒家を負動産を富動産に変えるには?
例えば、
一軒家の時は、
立地や広さによってその運用方法は変わりますし、時間軸によっても変わりますが、
- 一部を賃貸運用
- オフィススペースを意識した建築
- 商業ビル経営
- コインパーク・駐車場経営
- 一部車庫スペースを月極駐車場
- 土地を担保に借入し他の物件購入
- AirBNBなどの民泊に活用
など、そのアレンジは様々です。
ただ、資金管理・融資、通常の家を建てる・ビルを建てるのとは異なりますし、その土地をどうアレンジするか?
- 収益を最大化できるか?
- 資産を有効活用できるか?
は、素人が簡単に手を出せるものではありません。
特にこんな方におすすめ
土地における負動産を富動産にするならこんな人もおすすめです。
- 土地の活用方法がわからず放置している
- 親から土地を相続したけど、活用方法に困っている
- 税金対策・節税対策になるって聞いたけど本当?
- 一番収益が上がる活用方法ってどんな方法?
- 土地が狭い・変形している・立地がそもそも悪い
- 土地活用して将来の為に、長期的な収入が欲しい
- アパマン経営に興味があるけど失敗が怖い
など、一度、プロに活用法、アレンジを聞いてみるのもいいかもしれませんね。
参考ページ:リビンマッチ土地活用の評判・口コミ
マンション売却:負動産を富動産にするには?
マンションは、土地は個人の持ち分でないため、建て替えなどはできません。
また、すべてのマンションが駅から近く、夜景がキレイで、リビングが広いわけではありません。
では、マンションにおける負動産を富動産にができるのか?
答えは、Yesです!!
【マンション売却における負動産を富動産への転換方法】
マンション売却を行う時に、売主は近隣の価格や築年数から販売価格を設定します。
机上の計算のもとにライバル物件を選定し、算定ともいえます。
そして、ウリになる情報をまとめ、意気揚々と売却をはじめます。
もちろん、多少のマイナス部分を考えますが、
実際のところ住んでいる本人はあまり、そのデメリットに気づかないことが一般的です。
売主目線と買主目線、また住人目線の相違がそこにあると言えます。
よって実際に、マンション売却を行うとお客様から
- 梁が気になる
- 天井が低い
- 日当たりが悪い
- 外からの目が気になる
- カベの薄さが気になる
- お風呂が汚い
- トイレが年代を感じる
- ゴミ置き場が汚い
など、言われてみれば・・・・という弱点が売却を通して浮き彫りになり、認識していきます。
マンション売却における負動産は、このような買主が気になる点、それによって購入の意欲がなくなってしまう点と考えられるでしょう。
内覧後の大きなポイント
そこで、マンション売却における負動産を富動産にするためには、何をすればいいのか?
それは、少しでも負動産を知ることです。
内覧・内見のポイントで少し紹介しましたが、
購入申し込みまで至らなかったとしても、
- それがなぜなのか?
- 申し込み至らなかった理由はなにか?
- どの部分は気になったのか?
- 他の物件と比較して、どこが悪かったのか?
を確認で、負の部分を確認できます。
負動産を富動産にするには、その負の部分をしっかり把握です。
負の部分を知ることで、対策が明確になります。
- 暗いなら、照明を増やし明るくすればいいのです。
- 狭いなら広く見せるようにすればいいのです。
- 殺風景なら、ホームステージングで室内装飾をすればいいのです。
- 価格が高いことを多々指摘されれば、価格変更を検討すればいいのです。
今まで気にしていないことを、気にするだけで一歩前進です。
- 身だしなみを指摘されたら、小綺麗にするだけで印象が変わります。
- 体臭を指摘されたら、ニオイケアをすればいいのです。
- 口癖や口が悪いことを指摘されたら、気にで見られ方が変わります。
これもすべて、負の部分を認識したからこそです。
子供のころ、平屋に住んでいましたが雨漏りの激しい家でした。
雨が降れば、5箇所くらいからポタポタと雨水が・・・。
さらに6畳のダイニングキッチンにはたびたび、ねずみが顔を出したり・・・。
毎朝、ねずみが挨拶に来ていた・・・そんな状況でした。
小学校6年生のときに家を新築し、快適な住環境になりましたが、
田舎のサラリーマン(父)が、お金のない状態で結婚し、
借家から始まり、安い中古の一軒家を購入し、それから建て替えを行うまでのプロセスを今思うと上手に富動産に育てあげたなっと尊敬します。
よくある質問
負動産は、所有することで経済的な負担や損失が生じる資産を指します。例えば、維持費がかかる不動産や、価値が急速に下落する車などがこれに該当します。
富動産は、所有することで経済的な富を増やすことができる資産を指します。賃貸物件や株式、債券などが該当します。
はい、負動産の分析、削減・売却、そして富動産への再投資などのステップを踏むことで変えることが可能です。
負動産は経済的な負担を増やす可能性があり、資産の質を低下させることで、将来的な資産形成の妨げとなる可能性があります。
まず、現在の資産状況を把握し、負動産を特定・分析することから始めると良いでしょう。
個人のライフステージや目的、リスク許容度に応じて、適切なバランスを取る必要があります。専門家との相談も有効です。
参考公式サイト
”負”動産から”富”動産へ!!ステップアッププロジェクト:国土交通省
事 業 主 体 名 長野県司法書士会
富動産と負動産:まとめ
家・マンションの場合、立地や築年数は変えられませんが、購入希望者はそのことは承知の上です。
同じマンション内でも、使い方次第で室内の劣化にかなり差が出ます。
富動産と負動産は、
一軒家でもマンション、更地でも、ちょっとしたアイデア・工夫で、いかようにもなるわけです。
負動産を語るときに、
相続されると思っていた不動産が、
リバースモーゲージやリースバックなどで、相続できない負動産だったなどにも使われます。
また、
田舎では、
- 廃墟物件
- リゾート地の空き家
などの負動産もありますが、
今回は首都圏版として、マンション売却も含めて、富動産と負動産を紹介してみました。
相続人がわからない廃墟物件、リゾート地の空き家・激安オークションはおいおい紹介したいと思います。