IRIS
生活をしていく上での基礎である”衣・食・住”。
そもそも、食事なしには生きてけません。
衣服は、ビジュアルだけでなく、身体を守る側縁もあります。
また、住むところがなければ、安全・安らぎを築くこともできません。
今回紹介するIRISは、
LGBTコミュニティー(ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー等)へ向けた住宅や不動産の購入、賃貸、売買の支援を提供する不動産会社です。
居心地の悪さを感じることなく安心して住める場所を提供することを目的とし、
LGBT当事者およびアライ(Ally)のスタッフが運営し、多くの顧客から高い満足度を得ていることで知られています。
大手不動産会社と連携するなど、独自のネットワークにより首都圏だけで約230万件の賃貸物件を紹介可能
『IRIS』とは
IRISは、LGBTQ+コミュニティーに特化した不動産サービスを提供する企業です。
不動産市場における性的少数者の方々のニーズを理解し、彼らが安心して暮らせる住環境を実現するための支援を行っています。
LGBTの方々が直面する住宅探しの際の不安や差別、偏見といった問題に対し、理解と専門知識をもって対応することで、居心地の良い空間を提供することをミッションとしています。
日本におけるLGBTの方々が住宅探しで直面する問題にはさまざまなものがあります。
具体的なトラブルとしては、
[賃貸住宅]
同性のカップルであることを理由に賃貸住宅の入居を断られたり、ルームシェアとして認識される物件を探さざるを得ない、または単身契約の部屋にパートナーと内緒で同居するといったケースがあります。
[住宅ローン]
同性のパートナーと住宅ローンを組むことが難しい、相続や居住の保証に不安を感じるなどの問題もあります。
さらに、トランスジェンダーの方々は、性別の項目の記入で困難を感じることもあります。
これらの問題の背後には、賃貸オーナー、不動産会社、金融機関におけるLGBTへの理解不足があります。
日本では同性パートナーとのペアローンを認めている銀行が非常に限られており、現実は厳しいものがあります。
これらの課題は、住宅市場におけるLGBTの方々への意識の向上と受け入れが必要であることを示しています。
ちなみに、
SUUMO「LGBTの住まい・暮らし実態調査」の調査によると、LGBT当事者の約3割が住宅探しで何らかのトラブルを経験しているというデータがありましたので紹介します。
≪IRISの特徴≫
IRISは、同性カップルの共同名義での住宅ローンの取り扱いや、性自認に基づいた住宅選びのアドバイスなど、LGBTQ+の方々の多様なライフスタイルに合わせた柔軟な対応を行っています。
これら住宅探しの障壁を取り除くことを通じて、社会全体の包摂性を高めることに貢献しています。
IRISのサービスは、一般的な不動産会社が提供するものとは一線を画し、社会的な理解と個々の顧客への深い共感に基づくカスタマイズされたもので、顧客一人ひとりのセクシュアリティやジェンダー・アイデンティティを尊重し、それに適した居住空間を見つけるための専門的なアドバイスを提供しています。
このような背景から、
IRISは「LGBTフレンドリーな不動産会社」としての地位を確立し、多くの性的少数者にとっての信頼できるパートナーとなっています。
LGBTs向けの住宅サポートなら”IRIS”
IRISは、豊富な経験と専門知識を有する不動産業者として、顧客一人ひとりの具体的な要望に合わせた物件探しから契約プロセス、入居後のサポートまで、一貫したサービスを提供しています。
彼らのスタッフは、年間数千件に及ぶ物件の交渉と契約の経験を持ち、賃貸借契約、不動産取引法、中古住宅市場動向などの専門用語を駆使して顧客の利益を守ります。
入居にあたっては、重要事項説明、契約書のチェック、保証人の選定など、細部にわたるサポートを徹底しています。
顧客が安心して理想の住まいを実現できるよう努めています。
【顧客満足度】
IRISが提供するLGBTフレンドリーな不動産サービスの質の高さは、
顧客満足度95.6%がと高い満足度・指示という結果に出ています。
この数字は、同社の提供するサービスが顧客の期待を大きく超えていることを意味し、安心感や信頼性を顧客に提供できていることを示しています。
不動産取引の成功は、顧客が望む物件を見つけ、契約から入居、そして居住生活に至るまでのプロセスにおいて、スムーズかつ快適な体験を提供することが重要です。
IRISは、LGBTフレンドリーな不動産業界において、このような高水準の顧客体験を実現するための取り組みを行っていると言えます。
【多様なニーズに対応】
IRISは、顧客一人ひとりの多様なライフスタイルに合わせた物件選びをサポートしています。
例えば、シングルやカップルの方々のためのコンパクトなワンルームマンションから、広々としたファミリータイプの物件まで、幅広い選択肢を提供。
さらに、共同名義での住宅ローン申請や、パートナーシップ証明書を用いた契約など、LGBTQ+のカップルに適した住宅ソリューションを提供しています。
賃貸管理や不動産売買に関する専門用語を駆使し、個々の顧客が直面する不動産市場の複雑さをナビゲートすることで、顧客一人ひとりに最適な住環境を実現しています。
【創業の背景】
IRISは、性的少数者が自身らしく生きることをサポートすることを目的に、代表自身(須藤 啓光)の苦い経験から2014年に設立されました。
代表はパートナーとの同居を求める過程で、住宅市場における性的少数者への理解不足や差別を目の当たりにし、これを解消するためにIRISを立ち上げました。
【マイノリティへの取り組み】
IRISは、LGBTをはじめ、さまざまなマイノリティに対する不動産業界の門戸を広げることに尽力しています。
彼らが直面する住宅に関する困難を理解し、それぞれのニーズに応じた住まいを提供することを目的としています。
不動産取引における法的な側面から、契約の締結、物件の選定、資金計画に至るまで、専門的なアドバイスとサポートを行っており、マイノリティが社会の中で平等に生活できるように貢献しています。
IRISの口コミ・評判
IRISについて、一番気になるのは、口コミや評判だと思います。
インターネット、Googleクチコミ、SNS:X(旧Twitter)やInstagram、Facebook(ツィッターやインスタグラム、フェイスブック)などの内容を確認し、良い口コミ・悪い口コミ・怪しいなどを探しました。
公式サイトにお客様の声(口コミ・体験談)が掲載されていたので紹介します。
女性として楽しく部屋探し(40代)
以前ほかの不動産会社に行ったとき、ヒアリングシートに性別を記載する欄があり、後々のことを考えてその場で自分のジェンダーについて説明しました。すると担当は言葉にこそ出しませんでしたが、明らかに奇怪なものを見るような態度で、終始息が詰まるような思いでした。IRISでは当事者の方に接客してもらえるので、言わずともわかってもらえることも多く、こんなに部屋探しって楽しいんだって気づくことができました。最終的には自分が求める物件イメージに近い部屋を借りることができ、本当に満足しています。IRISと出会えてよかったです!
隠さずに話せる安心感(30代)
IRISさんのことは実は以前から知っていたのですが、一人暮らしだから別にどこで探しても一緒かなと思っていました。ただ、ほかの不動産屋さんで案内してくれた女性スタッフが、やたらに私が異性愛であると決めつけたコミュニケーションをとってくるので、長い時間一緒にいなければならないこともあり、疲れてしまいました。些細な事と割り切ってしまうこともできるのですが、気持ちは正直ですね(笑)IRISさんにお問合せしていました。気持ちに寄り添ってくれるだけではなく、プロとしてのアドバイスも的確で、本当にいい会社だなと感じました!
2人とも大満足の新居(20代)
女性二人のカップルであることを不動産屋に伝えることに不安があり、なかなか不動産屋に相談しにくかったのですが、「IRIS(アイリス)」はスタッフの方がLGBTs当事者で安心できました。実際に契約したマンションはとてもきれいで立地も良く2人とも大満足です!
性自認を気にせず気楽に!(30代)
私はトランスジェンダー(FtM)で、外見で違和感をもつ方も少なくないから、「IRIS(アイリス)」では気楽に相談できたのがうれしかったです。特に部屋探しはスタッフの方と話す時間も長いので、そこでストレスを感じてしまうとしんどいので。
ペアローンで2人が定住できる家を購入(30代)
私は親にカミングアウトをしておらず、パートナーと一緒に定住できる住まいは欲しいと思う一方で、家を買うということがなかなかイメージできませんでした。親にばれないか?登記ってどうなるの?ローンを返し終わる前に自分の身に万が一のことがあったら?心配なこともたくさんあり相談できる相手もいませんでした。そんな不安を抱えていた時、ふと検索してIRISさんのことを知りました。相談に行きたいとメールすると、西新宿のおしゃれな事務所でお出迎えしてもらえいました(笑)そこで、資金計画からアウティング対策まで細かく教えてもらい、結果的にペアローンを組むことで二人名義の家を買いました。これから、二人の生活が始まるのでまだゴールではないのですが、本当に楽しみです!
同性カップルならではの人生設計まで相談できる(40代)
前々から子供なども見据えて家を買いたいと思っていました。ただ、パートナーと買う家のイメージが一致せず、同性カップル向けのローンの利用なども含めて、調べることが多く、ああでもないこうでもないと苦戦していました。そんな折、友達からIRISについて教えてもらい、一度相談を予約しました。相談は当事者の方が受けていただけるのと、無料でよいとのことでしたので、気軽に参加できたのがよかったです。実際に相談に乗っていただいたときは、住宅購入だけではなくファイナンシャルプランなども視野に入れてご提案いただき、ライフステージの変化に応じた住宅の利用イメージや売却などの出口戦略(という言葉もここで知りました)も一緒に考えていただき、スムーズな物件購入ができました。
老後を見据えた戦略的な住宅購入(40代)
老後、賃貸住宅が借りにくくなるというテレビ番組を見てから、漠然とした将来の不安と相まって自分で何とか対策しておかなければという気持ちが強くなっていました。割と貯蓄などは堅実に行ってきたほうなので、なんとなく購入できるかなというイメージがあったのですが、いざ不動産会社に行ってみると、ワンルームはローンが通りにくいという話を聞いたり、思っていたより壁があることを知りました。身近に住宅を購入した当事者の方もいなかったので、誰に相談していいかわからず、途方にくれました。IRISを広告で見かけてから藁にもすがるような気持ちで問い合わせを行いました。すると、一人で家を買うときに資産価値を考えることが重要なこと、減税制度を使った節税や、貯蓄効果・生命保険効果という概念も教えていただき、かなり戦略的な住宅購入ができたと思います。老後の不安は絶えませんが、まずは一歩安心をIRISで手に入れることができたと思います!
参考サイト
性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進内閣府-政策調整
IRISのお問い合わせ
IRISは、LGBTの方々を含むすべての顧客に向けた高度な不動産サービスを提供する企業です。
顧客一人ひとりのニーズに合わせて、専門的な知識を活かし、賃貸や不動産購入の過程で発生するさまざまな障壁を乗り越えるための支援を行っています。
年間数千件の交渉を経験することで培われた専門性を背景に、IRISは顧客が安心して理想の住まいを見つけ、入居できるようにサポートしています。
大手不動産会社と連携するなど、独自のネットワークにより首都圏だけで約230万件の賃貸物件を紹介可能
≪参考ページ≫
- 株式会社IRIS
- 東京都新宿区西新宿6丁目12-4 コイトビル501
- 設立年月日
2016年4月1日(法人設立日) - 創業年月
2014年4月(任意団体創業) - 免許番号
東京都知事(2) 100467号 - 事業概要
LGBTsのライフプランニング・サポート
不動産の売買、仲介、斡旋、賃貸および管理
企業等のD&Iに関する研修・教育・講演事業
元メガバンク融資課出身、バブル時代に不動産コンサルティングに従事し、2000年、会社設立後、底地ビジネス・事務所の立ち退き裁判等も経験した宅建士と共に立ち上げ、現在、不動産にまつわるサービスの紹介、口コミ・筆者の感想を加え紹介しています。