リニア中央新幹線 地価
マンションを売る時、買う時
この大きな判断ポイントになりそうなのが、リニア中央新幹線開業における思惑。
リニア中央新幹線の開通は2027年に東京(品川)―名古屋間が開業し、2045年には大阪まで延びる計画です。
東京(品川駅) – 名古屋駅間を最速で40分で結ぶ予定ということで、かなりセンセーショナルな出来事ということで無視はできそうもありません。
それによって、不動産も大きく動くではないのか?
容易に想像がつく。
そこで、リニア中央新幹線開通を前に、不動産価格の推移や今後の見通し、
- 売るタイミングなのか?
- 買うタイミングなのか?
を紹介します。
しかし、ここにきて、静岡県知事の国策を潰しにかかるともとれる怪しい行動で、その計画に支障が出てきましたので、追記・修正しました。
《追記》
この間、世界的に、新型コロナウイルスという流行病で大きく変わりました。
ロックダウン・緊急事態宣言で経済は止まりました。
業種によっては、大きく業績がダウンし、生活習慣も変わりました。
オリンピックは1年延期で開催したものの無観客、インバウンド需要は止まり、リニア中央新幹線どころの話ではなくなりました。
ただ、その裏で静岡県:川勝知事の行動でリニアに暗雲が立ち込めてきました。
彼がやりたいことは基本的にリニアの阻止。
そのため、主張がコロコロ変わります。
問題に対しての解決方法を出せば、新しい問題を定義する。
本来、県知事の仕事は県に利益を生むことなので、権利の主張は当たり前です。
それによって補助金を獲得等を落としどころにしますが、その雰囲気がありません。
さらに厄介なのが、メディアは事実を伝えないこと。
正直、川勝氏が知事である間は、あの手この手で阻止してくるでしょう。
図式としては沖縄に似ている部分もあります。
『リニア南アルプストンネル問題』
大井川で水不足が発生する川勝が主張。
JR側はトンネル湧水の全量を大井川に流す措置を実施すると表明するも、工事期間中はよそへ流れると歩み寄る姿勢なし・
『神奈川県の用地取得事業の遅れ責任問題』
最近(2022年10月)では、2027年の開業が困難になっているのは神奈川県の用地取得事業の遅れに責任がある川勝平太知事節がさく裂。
これに対して、黒岩知事は、
「用地取得の契約は8割に及んでいて、2027年(の開業)ということから考えれば、着実に進んでいる、スケジュール通り行っている」
バッサリ。
今後も、リニアと川勝氏の問題は随時紹介していきたいと思います。
リニア中央新幹線で地価上昇?
準備は着々と進んでいるリニア中央新幹線ですが地価上昇を期待するにあたり、現状の進行状況を無視できません。
リニア中央新幹線に関して、ウキペディアを見ると、名称自体もいろいろあるらしく
- 「リニア中央新幹線」
- 「中央リニア新幹線」
- 「リニア中央エクスプレス」
- 「中央リニアエクスプレス」
とも呼ばれているらしく、いちよ国による整備計画では「中央新幹線」としているらしい。
現状の設置予定駅は
- 品川駅
- 神奈川県駅(仮称)
- 山梨県駅(仮称)
- 長野県駅(仮称)
- 岐阜県駅(仮称)
- 名古屋駅
- 三重県駅(仮称)
- 奈良県駅(仮称)
- 新大阪駅
と、まだ仮称、具体的な駅名は決まっておらず、場所によっては新駅計画中という状況も。
リニア中央新幹線による不動産・地価は?
やはりこれだけ、アクセスがよくなると駅周辺の地価は上がっていく(上がっている?)のは想像がつきます。
東京(品川駅) – 名古屋駅間:最速40分ということで、途中にある駅への観光客誘致にも力が入るだろうし、商業施設も大規模開発も計画されると思います。
逆に、リニア中央新幹線により、悪い影響ができる地域はあるのか?
そこで、まず考えたいのはリニアの運賃。
今のところ、メディアに流れてるリニアの運賃・料金は
東海道新幹線(のぞみ)に比べ、
- 品川―名古屋間でプラス700円
- 品川―大阪間でプラス1000円
という。
・正直安い!!
・思ったよりかなり安い!
というのが正直な感想です。
《過去の記事:ここから》
名古屋は完全勝利?
今でさえ上昇率の高い名古屋(名古屋市の商業地)ですが、リニアはそれを大きく後押ししているのは間違いないといえるでしょう。
実際の開通が2027年ということであと9年もあるわけですから、その間、中だるみ的に下落があるかもしれませんが、人の流れは大きく変わるでしょう。
関東の人からすれば、関西旅行の拠点を名古屋に据えることでしょう。
東京も継続的に上昇傾向を予想
品川駅がリニアの出発着駅ということで、東京の窓口が品川ということになりますが、観光名所・繁華街が点在している東京だけに、人の流れは分散するのは見えています。
よって、観光客が来易くなること事態が、東京:特に主要駅・観光名所にとってプラスになるでしょう。
東京も現状地価は値上がり傾向にあり、2020年のオリンピック開催でより人の流れが活発になるだけに、さらに過熱化も予想される。
オリンピック開催のページでの書きましたが、東京の地価はオリンピック開催でさらに加熱すると考えています。
ロシアW杯で日本代表サポーターが掃除して帰っただけで、世界から絶賛されました。
日本人としては当たり前の行動ですが、海外の人から評価されたわけですが、日本の良さはまだまだあるはずです。
それを世界に発信できるのが、今回のホームで行われる東京オリンピック。
オリンピックで東京に来た外国人観光客は、日本に来てどう感じるでしょうか?
- 治安の良さ
- アクセスの良さ
- 食環境
- 人の良さ
全ての人とはいいませんが、東京の価値・日本の価値を押し上げてくれるでしょう。
日本(東京)に来て、その良さを知ることで、東京での不動産投資に興味を持つ人が増えるのも確実でしょう。
そうなれば、必然的に海外投資家が日本の不動産に今まで以上に価値を見出すことでしょう。
神奈川・山梨・長野・岐阜県駅は通勤需要はあるか?
リニア中央新幹線に開通によって、名古屋・品川に挟まれた神奈川・山梨・長野・岐阜県駅の通勤需要は増えるでしょうか?
【神奈川県駅:橋本駅から通勤】
神奈川県駅:橋本駅は、名古屋駅までは各駅停車タイプで60分、品川駅へは10分といわれています。
品川駅まで10分となれば、隣町間隔ですね。
ちなみに、乗り換え・運賃検索をしてみたところ
橋本駅-品川駅間は、
1時間ちょっと:運賃は安くて585円
新幹線(ひかり)利用で51分:運賃1,700円
これが10分となれば駅周辺は資産として考える価値があるでしょう。
【Yahoo知恵袋より】
現在の品川⇔新横浜(22km)を参考に見てみますと、運賃400円+のぞみ指定席特急券2190円で2590円です。
品川~橋本は距離がこの1.5倍強ありますので、単純に1.5倍して片道3000円~4000円程度になるのではないかと思います。
3000円だとして、通勤となれば交通費として会社が認めてくれるかどうか?
【山梨・長野・岐阜県駅からの通勤は】
この3駅に関しては、通勤目的はありだと思うし、新幹線通勤補助を自治体が出すとも考えられます。
現状だと熊谷市、佐久市など新幹線通勤補助を出し、満額とはいきませんが上限2万円・2万5千円の補助を出しています。
まだ、リニア中央新幹線に関して、この3駅から新幹線通勤補助のアナウンスは出ていませんが、資産価値上昇は確実といえるでしょう。
ちなみに、品川からの時間は
- 山梨県:約25分
- 長野県:約45分
- 岐阜県:約58分
とのこと。
《過去の記事:ここまで》
リニア中央新幹線開通まで時間はまだあるけど不動産価格に影響は?
生活拠点としてリニア中央新幹線:最寄り駅周辺に不動産を購入するなら、
どのタイミングでもいいですが、投資として考えるなら開通まで時間があるので、そのタイミングの見極めが重要でしょう。
投資というものは、加熱しているときに手を出すのは良くありません。
マンションを売るのも買うのも、
- みんなが思惑で動きだすタイミングでの順張り
- みんなが忘れたころ・諦めかけたころの逆張り
が基本。
その意味では、リニアの停車駅が発表されたのが2013年。
国策ともいえるリニア新幹線なので、川勝知事の妨害があっても、落としどころはしっかり作ると思いますが、そのタイミングが先延ばしになる可能性もリスクとして考えておく必要があるかもしれません。