不動産売却 チラシ
不動産売却を考え始めると、他社から不動産売却を促すチラシがポストに投函されることがあります。
これらのチラシは、一見魅力的なオファーやサービスをアピールしていますが、実際に信じて良いのでしょうか?
また、これらのチラシを通じて不動産屋は何を考えているのでしょうか?
《ポストに届くチラシ》
マンション売却が始まると、想像をしていない様々が問題が起きます。
場合によっては、嫌がらせ?
っと思わせる行動まで。
マンションに住んでいれば、
売却活動をしていなくても不動産会社からチラシとして
- あなたのマンションを買いたい人がいます。
- 60㎡2lDK :6000万円・80㎡2lDK:9000万円の物件を探しています。
- 無料査定を行います。
- 今だけ仲介手数料”半額”
などのチラシがポストに投函されます。
ある意味、”おとり広告?*”みたいなものです。
さらにマンション売却を始めるとレインズに情報が載るため、
近隣の不動産会社から、より具体的なオファーのチラシが一気に増えます。
ただ、そのチラシに「ちょっと待った!」
騙される前に、このページを確認してください。
厳密におとり広告を言うと
- 著しく事実に相違する表示
- 実際のものよりも著しく優良若しくは有利であると人を誤認させるような表示
- 実際に取引することができない・取引の意図がない物件に関する表示
などになりますので、買主に向けての過剰広告に当たります。
よって、今回は売主側への虚偽の告知なので”おとり広告”には合致しないですが、
非常に売主側からすれば迷惑な行為なので紹介したいと思います。
そこで、
- 不動産売却時のチラシ
- 実際にあった問題や事象
などを知人や不動産会社さんから情報を収集し日々更新していきたいと思います。
マンション売却時のチラシ
不動産に限らず、ポストにはいろいろなチラシが入ります。
- 飲食宅配(ピザ)のチラシ
- 美容室のチラシ
- スポーツジム(ヨガ)のチラシ
- 探偵事務所のチラシ
- 求人情報のチラシ
- イベントのチラシ
その中でも、多いのが宅配系と不動産ではないでしょうか。
不動産のチラシを深堀すると
- 毎回入る不動産会社からのマンション売却のチラシ
- マンション売却中に増える不動産会社からのDM
などなど。
不動産売却を促すチラシは、その不動産会社のアピールポイントが強調されています。
例えば、「無料査定」、「高額買取」、「手数料無料」などのキャッチコピーが目立ちます。
売主の注意を引き、他社との差別化を図るため、これらのアピールポイントは、売主が不動産売却を検討する際に重要視するポイントであるため、チラシに大きく取り上げられています。
チラシには、不動産会社の連絡先が明記されています。
連絡先には、電話番号やメールアドレス、担当者の名前などが記載されていることが一般的です。
また、不動産会社のウェブサイトのURLが記載されていることもあり、売主はウェブサイトを通じて更に詳しい情報を得ることができます。
不動産会社の違法行為・迷惑チラシとは?
マンション売却を進めるに当たり、不動産会社と媒介契約を行い、
自社サイト・不動産ポータルサイト・業者専門のレインズなどの登録により、買主を見つけるための販売活動が始まります。
しかし 、
これは同時に、他の不動産会社に売却の意思があるマンションはここですよ!
という表明にもなります。
【不動産会社からのアプローチ】
よって、不動産会社は、ありとあらゆる手段で売主とのコンタクトを模索します。
そこで、マンション売却の迷惑なチラシ・DMが発生します。
- シンプルにハガキ
- 不動産会社のエリア担当者の紹介
- カタログ・冊子になっているもの
- 近隣の売却情報をアピールするもの
ポストを開けると、不動産会社から
- *****マンションを購入希望のお客様がいます
- *****マンションの無料査定を行いませんか?キャンペーン中!
- @@@@@不動産・・・と申します。
などなど
その迷惑とも思われる不動産会社からのマンション売却のチラシ・DMが続々届きます。
《新しい顧客の獲得のために》
不動産屋は、チラシを通じて新しい顧客を獲得しようと考えています。
チラシに記載された情報が、売主の興味を引き、連絡をもらうきっかけになることを期待しています。
新しい顧客の獲得は、不動産屋にとってビジネスの成長に直結する重要なポイントです。
そのため、チラシには、その不動産会社の強みや、売主にとって魅力的なサービスがアピールされます。
《自社のサービスのアピール》
不動産屋は、自社のサービスをアピールすることで、他社との差別化を図ります。
例えば、「手数料無料」、「高額買取」などのサービスをアピールすることで、売主の選択肢に入ることを目指しています。
また、その不動産会社の特色や、他社にはない独自のサービスもアピールポイントとして取り上げられます。
《信頼の構築》
成約事例を紹介することで、売主に対して信頼を構築しようと考えています。
成功した売却事例を見せることで、売主はその不動産会社に安心感を持つことができます。
また、テストモニアル(売主の声)を掲載することで、その不動産会社のサービスの実績を示し、売主の信頼を得ることを目指しています。
売主との接点
不動産会社は、売主を見つける・媒介契約を行うのが仕事です。
売り物件を確保することで、
- 売買が成立すれば売主から仲介手数料(3%)が入ります。
- 買主も見つければ買主からも仲介手数料(3%)が入ります。
上手に囲い込みを行いながら、売買を成立させれば、6%確定というわけです。
1億円の物件の場合、片手で300万円・両手取引で600万円
極端な話、買主は他社任せにしたとしても、売主からの300万円は確定です。
買主を見つけるより売主を見つけたほうが、計算が立ちやすいのが現実です。
関連ページ:両手取引とは?
立派な営業手法
だからと言って、
マンションを売りたい!という売主を待っていても、埒が明きません。
そこで行う営業方法の1つが迷惑・ウザがらえれる分かっていてもチラシの営業です。
売るつもりがないマンション所有者にもDMを送り、
- こんなに高く売れるのであれば話を聞きたい!
- そろそろ引越しを考えてもいいかも?
- 売るかどうか分からないけど査定額を知りたい
- 売却中だけど、もっといい条件なら、こちらの不動産会社に変更してもいいかも?
など、
- 意識していなかった人へのアプローチ
- 売却中の売主へのアプローチ
双方に送るわけです。
- チラシを定期的にポスティングすること
- 売却中の売主に媒介契約を促すこと
電話で連絡やピンポーン鳴らして直の営業より、コストは抑えられるわけですから、ある意味、自然な形なのかもしれません。
不動産売却時のチラシを信じていいのか?
チラシに記載された情報が信頼できるかどうかを確認するために、以下のポイントをチェックすることが重要です。
《複数の不動産会社と比較する》
- サービスの比較: チラシに記載されたサービス内容を、他の不動産会社のサービス内容と比較します。例えば、手数料の有無、査定の方法、買取価格の高さなどを比較します。
- 成約事例の比較: チラシに記載された成約事例を、他の不動産会社のウェブサイトに掲載されている成約事例と比較します。
- 評判の比較: インターネットでその不動産会社の評判を調べ、他の不動産会社の評判と比較します。
不動産売却は、多くの人にとって一生に一度の大きな取引です。
そのため、不動産の専門家に相談することも一つの方法です。
不動産会社からの迷惑・うざいチラシの実態
では、その不動産会社からのチラシをどう見ればいいのでしょうか?
結論は1つです。
内容に騙されないことです。
例えば、
- 海外勤務の方が、3ヵ月後に転勤で日本に戻るため、2LDK:8000万円の物件を探しています。
- *****マンション、2LDK(60㎡):8000万円~、3LDK(80㎡):1億万円~で購入希望の方がいます。
完全に嘘です。
まず、その金額自体、かなり盛られた金額です。
この買主の人に売り物件を紹介することではなく、先に紹介した通り売主との接点を持つことです。
チラシを見たマンション所有者が、
「こんなに高くマンション売れる・買い取ってくれるのであれば、お問い合わせしよう!!」
これを待っているだけなのです。
実際に連絡してみました
実際に以前、ポスティングで買取価格9000万円(2LDK・60平米)可能というチラシが入っていたので、その不動産会社に電話をしました。
9000万円で買い取ってくれるんですか?
それでは、詳細な査定を行いたいと思います。
買取価格9000万円と書いてあるんですけど・・・。
それは、物件によって違いますので査定内容で前後します。
であれば、仲介査定ではなく、買取査定をお願いします。
3日後に連絡が来ました。
買取価格6080万円でした。
チラシには9000万円と書いてあることを問い詰めると、買取と仲介査定の記述間違いのようでした・・・。
っと逃げられました。
それなりの有名な中堅の不動産会社です。
完全に意図的な間違いでしょう。
これが、ポスティングのチラシの現状です。
不動産会社の迷惑行為・チラシ広告
これは、オーナーの感じ方次第だと思います。
売却の流れが順調のときは、迷惑行為に思えるかもしれませんが、
マンション売却が全然進まず半年経過・1年経過などイライラしているときは、他の不動産会社からのDMが誘惑に感じられることもあるでしょう。
いずれによせ、
マンション売却を進めていくと、他の不動産会社からのコンタクトが増えることは頭に入れておきましょう。
実際にあったことですが、
いつものように、ポストに不動産会社からのチラシや郵送物がある中、不在連絡表が一緒に・・・。
《大手の不動産会社からの郵送》
よくみると、それなりに大手の不動産会社(英語とカタカナの社名の)から・・・。
不在連絡表ということで、書類を超えた宅配物?
と思ってみると、
不足料金?!
料金不足が!! 140円ね。
《別に資料請求もしてないのに・・・。》
郵便局からのなので無視はできないので翌日、受け取ることに・・・・。
中身は、ただのDM。
会社名は出さないけど、
この会社の
- 作戦なのか?
- 嫌がらせなのか?
10万倍返しで、マンション買い取ってもらおうかと思いました・・・・(笑)
本当にマンション売却のウザいチラシ・書類でしたwww
これも不動産売却の囲い込み?営業チラシ?迷惑行為?
あるとき、不動産会社からのDMの中に面白いものが
それがこれ
《購入希望者がいます》
内容は、
おたくのマンションを購入したい人があるので、連絡いただけませんか?
というもの。
ここで考えておくこと。
- 本当に購入希望者がいる
- 購入希望者を見せかけた営業活動
内覧を断られたらしい
とりあえず、連絡先に連絡をしてみたところ、
「レインズ経由で連絡をしたところ、断られたので、直接ポストに投函した」
ということ。
これが本当であれば、媒介契約の不動産会社の囲い込み行為になる。
この段階では、
本当であるか?分からないため、
とりあえず、購入希望者の内覧の日程調整を行うことにした。
後日、内覧日時が決まり、その前に(*条件付*)で媒介契約を行ったわけであるが、この契約が目的である可能性もある。
内覧に来る人は会社の社員がダミーで来たり、急遽キャンセルになることだってありえる・・。
結果的に内覧してもらったが、
内覧のときは、必要以上に購入希望者の行動をマーク。
さりげなく質問してみたり・・・・。
これに関しては、仮にヤラセであっても向こうも慎重にしてくるので・・・・。
囲い込みの件に関しては、
後日、ご紹介の感謝のメールとともに、いつ不動産会社連絡したのかを確認。
- 結果的に不動産会社の営業活動?迷惑行為だったのか?
- 不動産会社のうざいチラシ・勧誘活動だったのか?
直接、不動産会社からオファーがあったときの対処は、非常に難しいと思います。
媒介契約狙いを疑うことが基本ですが、
購入希望者を持っている場合においては、邪険にもできません。
媒介契約の不動産会社に連絡という手段もありますが、
両手で取れないということで、売却の機会を逸してしまう可能性もあります。
ネットへの公開を制限
ということで、
- ポータルサイトへの掲載は禁止
- レインズへの掲載は禁止
という形で一般媒介契約は結ぶのが良いかと思います。
不動産会社は正直、ヤクザ的です。
不動産会社は売買を契約し仲介手数料で成り立っているわけですが、
ざっくり言えば
- 売主・売り物件を仕入れる
- 買主を見つける
の2つに集約されます。
《不動産ポータルサイトへ無断掲載》
今回紹介する行為・起きた事象は、完全に違法行為で、営業停止くらいの処分にして欲しいもの。
それが、勝手に売却する物件情報を、ポータルサイトに掲載というものです。
あるとき、Yahoo!不動産をみているときに、見たことのある写真を発見!!
確実に自分が売り出している物件の情報。
掲載主を見ると、聞いたことのない不動産会社・担当者の名前が・・・・。
おすすめポイントに、写真入で担当者らしき人が物件を紹介している。
早速、媒介契約の不動産会社に確認。
即、掲載は削除されたのですが、これって売主からすればかなりの損害じゃない?
購入希望者のリスト集め
掲載していた不動産会社・担当者名は出しませんが、
この会社は、媒介契約をしていないマンション情報を勝手にポータルサイトに、
購入希望者からのお問い合わせ情報を収集し、その顧客情報を自社媒介契約物件に誘導しようということをしているわけです。
ウザすぎです!
先に紹介したとおり、
- 売主・売り物件を仕入れる
- 買主を見つける
の買主を、違法な方法で見つけるという手段を使っている集めているわけです。
いちよ、媒介契約の不動産会社からの忠告でバレ、掲載を落としたわけですが、ただ、それだけでいいでしょうか?
宅建業法違反だと思いますが・・・・
妨害行為だけでなく、
掲載されている写真も流用のもの:著作権は?
さらにこの会社の悪質なのは、マンション名をあえてローマ字表記にしているところ。
バレない工作も
たとえば、
マジェスタワー六本木 3階
の物件だとすれば、
Majstower Roppongi 3F
みたいに・・・。
ローマ字(英語)表記にすれば、バレにくいと考えているのでしょう。
逆に言えば、意図的に行っている証拠でもあります。
宅建業法違反だと思います。
ウザい違法行為を行っている不動産会社はブラックリストされるといいのにと思いました。
違法にポータルサイトに掲載されていたら
ポータルサイトに、身の覚えのない会社が掲載している場合、完全に違法行為です。
即、媒介契約の不動産会社に連絡をしましょう。
直接、掲載している不動産会社にクレームを言ってくれると思います。
売主が直接、不動産会社にクレームを言うという方法もありますが、
不動産業界も狭い世界でもあるので、売主はそれほど表に出ないほうがいいかもしれません。
もし、クレームを言うのであれば、売買が成立してからの方がいいかもしれません。
その際は、掲載が確認できるキャプチャは取っておいたほうがいいと思います。
Yahoo!不動産の対応は?
ちなみに、
その時、Yahoo!不動産に連絡したのですが、なぜか、何も対応はしてくれませんでした。
メッセージを送っても返事はきません。
サイト内にも書かれていることですが、開示等にも乗ってくれないようです。
本来は、Yahoo!不動産やSUMOなどのポータルサイトが、違法行為が発覚した段階で、国土交通省へ通告・処分までの経緯を面倒見てくれるといいのですが・・・。
《関連公式サイト》
国土交通省ネガティブ情報等検索サイト
自宅を売ってほしいという不動産業者の勧誘が迷惑なのでやめさせたい;国民生活センター
【まとめ】不動産会社の迷惑行為・うざいチラシ
ポストに投函されるマンション売却の”うざいチラシ”
不動産会社の思惑は理解いただけたと思います。
大手不動産会社からのチラシだから安心だともいいません。
ただ、全てを否定しません。
チラシだろうとネットだろうと、マンション売却は賢く行うことがポイントです。
あわせて、他の不動産会社にも並行して査定をお願いすることです。
- 会社を比較する
- 査定額を比較する
- 営業マンを比較する
チラシが要因で、所有するマンションのことを考える動機となってもいいでしょう。
資産はただ持つものではなく、運用してのものです。
- 持ち続けるか?
- 売却も検討するか?
- そのタイミングはいつか?