マンション 喫煙トラブル
近年、都市部のマンションの数は増加傾向にあり、多くの人々が狭い空間での共同生活を送っています。
このような環境では、一人一人の行動が他の住民に影響を及ぼしやすくなっています。
日本の喫煙文化は、時代とともに大きく変わってきました。
- 飲食店での分煙、禁煙の店舗は一気に増えました。
- タバコの値段自体もかなり上がりました。
公共の場での喫煙が減少し、マナーとしての意識が高まってきています。
最近では、ベランダ喫煙も禁止されているマンションも増えていますから、愛煙家からすれば、肩身の狭い時代になってきました。
一人暮らしであれば、室内でタバコを吸えばいいですが、奥さん・家族がいれば、煙たがれることもあるでしょう。
- 換気扇の下で吸ったり
- 空気清浄機を使ったり
- 電子たばこにしてり
苦労していると思いますが、それでもヤニ・臭いは室内に付くものです。
そこで今回は、マンションの喫煙トラブルについて
- マンションでの喫煙トラブルの悩み
- 喫煙トラブルは誰に相談すればいいのか?
- そんな状況から1日も早く逃れるためには?
また、室内喫煙時のマンション売却についても紹介したいと思います。
マンション 喫煙トラブル
《喫煙トラブルの具体的な事例》
基本的に、区分マンションにおける室内での喫煙に関して禁止されていません。
また、賃貸マンションであっても、室内での喫煙は問題ありません。
しかし、マンションにおける喫煙トラブル、ベランダでの喫煙の苦情は後を絶ちません。
そのため、マンション1階の掲示板やポストの中に、べランでの喫煙に関する注意喚起のチラシで告知されています。
そもそも、室内でタバコを吸えばいいものの、なぜベランダで吸う?
- 奥さんや家族に、室内での喫煙を禁止されている
- 部屋がタバコ臭くなるから
- 壁紙のヤニ汚れが嫌だから
理由は複数あります。
季節の変わり目は特に
- 真夏は、エアコンをかけるのであまり窓は開けません
- 真冬も、暖房をかけるため窓は開けません
ただ、春や秋は、換気もかねて1日中、窓を開けている人も少なくないでしょう。
そんな時に、漂ってくるタバコの匂い。
マンションの喫煙トラブルは、この時期に特に起こります。
生活をしていれば、
- 焼き魚
- 油料理
- ニンニク料理
をするでしょう。
そんな匂いが外からしても、それは生活臭としてまだ我慢できるでしょう。
しかし、喫煙・タバコの匂いは別の話です。
体に悪いとされているタバコの匂いですから、それは苦情に発展するのは自然の流れでしょう。
マンションの喫煙トラブルは誰に告知?
苦情は本人ではなく、管理組合に相談が基本です。
管理人さんでも大丈夫です。
どの階の人が、どれくらいの頻度で・・。
これを伝えることで管理組合は、第一手を打ちます。
【管理組合の対応】
管理組合は初期の段階では、喫煙の主を特定して注意することはせず、マンションの住人に対して注意喚起します。
- 掲示板への掲載
- エレベーター前に告知
- 各部屋のポストに投函
それでも問題解決しない時は、直接当人に伝える形になります。
とはいえ、気になることは、一度で状況を把握し対応しない喫煙者の存在。
集合住宅には、少なからず厄介な住民がいます。
ベランダで喫煙している人に開き直られるリスクもあります。
マンショントラブルの多くは喫煙トラブルに限らず、
行為に対しての問題から始まり、人間関係のいざこざに発展していきます。
管理組合・管理会社の中途半端な対応は、
その後の資産価値にも影響を与える場合もありますので、注視しておきたいところです。
初期の段階では、厄介な住民がいるというレベルかもしれません。
しかし、近隣の人にまで、その住民の存在が認知されたら・・・。
要注意人物がいるマンションと認知されたら・・・。
資産価値の低下の要因の1つになりかねません。
喫煙トラブルにおけるマンション売却
喫煙絡みのマンション売却の場合、
- 喫煙トラブルのリスクを感じ売却する場合
- 自身が喫煙者の場合
2パターンが考えられます。
【①喫煙トラブルのリスクを感じ売却する場合】
以前、マンションの騒音トラブルを紹介しました。
騒音に耐えられず、マンション売却を選択というよりは、
問題が拡大し近隣住民を知りえる情報となれば、不動産価値・資産価値に影響を与えるリスク回避からの売却です。
自殺や自然死などの事故物件ではありませんが、問題によっては告知義務になります。
賃貸物件・売却物件、いずれにおいてもイメージの悪いマンションになる可能性があります。
今住んでいるマンションを売却し、近隣のマンションを購入・賃貸物件への引っ越しを選択する環境として、
- 不動産市況に関係なく買い替えが可能です。
- 高値で売却し賃貸に引っ越せば、キャッシュが手元に残るでしょう。
マンションの喫煙トラブルに限らず、マンション内で問題が発生しそれが厄介な方向へ進みそうな時は売却を検討することをオススメします。
人生で1番高い買い物ですから、お荷物にならないように資産形成が基本の形です。
【②自身が喫煙者の場合】
当たり前ですが、マンションを購入する人は内覧・室内の印象で購入の意思を固めます。
過去に
など、室内のイメージが悪いマンション売却方法を紹介しました。
- 汚いマンションを購入したいですか?
- ペットや子どもで壁に傷・穴があるマンションを購入したいですか?
不動産売買の基本は、買主あってのものです。
その意味で、
- 喫煙:タバコの臭いのある部屋
- クロスが黄ばんでいる天井
は、マイナス要素でしかありません。
査定員の査定額は、マイナス査定を判断するでしょうか?
結論から言えば、ほぼ変わりません。
壁の穴のときも紹介しましたが、
プロ目線からすれば、
- 壁の黄ばみ(ヤニ)
- 壁の穴
は、マンションの構造に影響するようなものではありません。
- ゴミで足の踏み場のない部屋であれば、掃除をすればきれいになります。
- 壁の穴は、業者に頼んでも1・2万円で行えます。
- 壁の黄ばみは、クロス張替を業者に頼んで5万円もかかりません。
業者に頼まなくても
- 掃除は自分でできます。
- クロスの張替えも壁の穴も自分でDIYできます。
- 消臭剤・消臭スプレーもあります。
- 空気清浄機もあります。
- ソファやカーテンを交換することで解決します。
そのためプロである査定員は、大きな問題だとは認識しません。
ただマンション査定額は、あくまでも売れるであろう金額の概算です。
査定後の売却の流れは、
不動産会社と媒介契約を行い、広告活動、内覧実施、購入希望者からの値引き交渉の末に、売買が締結するものです。
よって、
- プロの査定員の目
- 内覧者・購入希望者の目
が違うことを無視できません。
- 汚いと思ったら購入の意思を示しません。
- 臭いと感じたら購入しません。
場合によっては、
- 設備の扱い方も悪いのではないか?
- 故障している箇所もあるのではないか?
- 購入後、苦労するマンションではないか?
とまで、感じさせてしまいます。
だからこそ、喫煙している区分マンション所有者は、
壁紙を綺麗にし臭いを除去することで、普通のマンションと同等にすることでデメリットは払拭されます。
iQOS(アイコス)でも壁は黄ばみます
マンション 喫煙トラブルをベースに話を進めていますが、
売却時もしっかり対応しなければならない、喫煙問題。
電子タバコでシェアが多いiQOS(アイコス)であっても、壁紙は黄ばみます。
紙巻きたばこよりタールは軽減されていますが、含まれているのは事実です。
自分でやるか?プロに任せるか?
問題は、プロへの頼み方。
壁紙の張替に関して、一部であれば自分でできるかもしれませんが、すべてやるのは難しいでしょう。
クロス張替えを安くする方法は、業者比較がポイントです。
相見積もりをおこなうことで、最安値の業者を見つけることが可能です。
おすすめのリフォーム施工会社の口コミ・評判、価格(一括見積もり・相談も)
併せてクリーニングも
喫煙していてもタバコの臭いはクリーニングでも除去できます。
プロに頼むと4万円程度で可能です。
また、大手不動産会社であれば、専任媒介契約時の無料オプションとして
- ハウスクリーニング
- 水回りのクリーニング
- プロによる片付け・レイアウト変更
- 不要品買取・回収
野村不動産や三井のリハウスや住友不動産販売などは、無料のハウスクリーニングサービスを提供しています。
東急リバブルなどは割引サービスで提供しています。
無料サービスを使用する時は、
専任媒介契約は必須ですが、3ヶ月で専任媒介契約は変更可能ですしメリットしかありません。
無料のハウスクリーニングサービスでタバコ・喫煙の部屋の臭いが取れるのはいいことでしょう。
マンションの喫煙トラブルは些細な問題かもしれません。
ただ、何があるかわからないのが区分マンション・集合住宅です。
マンションの喫煙トラブル・マンション売却のよくある質問
マンションの管理規約や入居契約によって異なりますが、他の住民への影響を考慮すると、ベランダでの喫煙は避けるべき場合が多いです。
まずは直接、喫煙者に優しくお願いするか、管理組合や管理会社を通じて相談するのが一般的です。
トラブルの内容や証拠、契約内容などによりますが、喫煙の制限や禁止、損害賠償請求などが考えられます。
管理組合の合意が得られれば可能ですが、設置場所や換気、火災のリスクなどを考慮して計画する必要があります。
医師の診断を受け、その結果をもとに管理組合や管理会社、喫煙者に対して相談や要請をおこなうことが考えられます。必要に応じて法的手段も検討することができます。
喫煙による室内の匂いや壁、天井の黄ばみなどは、物件の評価を下げる要因となることがあります。
適切なクリーニングやリフォームをおこなうことで、価格の低下を防ぐことが可能です。
喫煙の影響を受けた家を売却する際のクリーニングやリフォームのアドバイスは?
喫煙臭を取り除くための専門のクリーニングサービスや、壁紙の張り替え、天井の洗浄などが効果的です。また、換気扇やエアコンのフィルターの交換も考慮すると良いでしょう。
喫煙による明らかなダメージや臭いが残っている場合、透明性を保つために購入希望者に伝えることが望ましいです。
隠して後でトラブルになるよりも、最初から正直に伝えることで信頼関係を築くことができます。
資産価値を落としかねないよくある”マンショントラブル”、騒音・ゴミ・ペット・駐車場など
《まとめ》
近年、都市部のマンション増加とともに、喫煙に関するトラブルが増えてきています。
特にベランダでの喫煙による匂いの問題や、共有部分での喫煙による汚れや損傷が主なトラブルの原因となっています。
これらのトラブルは、受動喫煙の健康リスクや、物件の価値低下など、多岐にわたる影響を及ぼす可能性があります。
トラブルを未然に防ぐためには、マンションの管理組合や管理会社が主導となり、喫煙に関するルール作りや啓発活動をおこなうことが重要です。
また、喫煙者と非喫煙者がお互いの立場を尊重し、コミュニケーションをとることで、多くのトラブルを解決することができます。
法的な側面から見ると、喫煙に関するトラブルが発生した際の法的手続きや、裁判に至るまでの流れも知っておくことが望ましいです。
入居時の契約内容や、マンション内での共同ルール作りも、トラブルを防ぐための重要な要素となります。
管理組合や管理会社は、喫煙に関するルール作りや啓発活動をおこなうことで、トラブルを未然に防ぐ役割を果たします。
喫煙者と非喫煙者がお互いの立場を理解し、コミュニケーションをとることがトラブル解決の鍵となります。