空き家の解体でぶっちゃけいくら助成されるの?
空き家の解体補助金は、どこで確認すればいいの?
空き家の解体前に確認すること・メリット・デメリット・注意点は?
空き家の解体補助金を確認
- 固定資産税をムダに払い続ける
- 特定空き家に認定されれば固定資産税が6倍のリスク
- 特定空き家となれば、資産価値自体の下落
- 倒壊や火災・盗難や犯罪絡みとなれば、法的な責任を問われることに

近年、全国的に空き家が増加しており、その数は年々増加傾向にあります。
空き家は、適切な管理が行われないと老朽化が進み、倒壊の危険性や衛生上の、景観を損ねるなど、様々な問題を引き起こす可能性があります。
特に、老朽化した空き家は、地震や台風などの自然災害によって倒壊するリスクが高まり、周辺住民に危害を及ぼす可能性もあります。
また、空き家は不法侵入や不法投棄の温床となることも高いとされ、地域の治安悪化の恐れもあります。
このような空き家懸念を解決するため、多くの自治体では空き家の解体費用を補助する制度を設けています。
空き家の解体は、所有者にとって経済的な負担が大きくなりがちですが、補助金制度を活用することで費用負担を軽減し、安全で住みやすいまちづくりに貢献することができます。
この記事では、空き家の解体補助金を最大限に活用するためのポイントや、老朽化した空き家を解体するメリット・デメリット、そして気になる補助金額について詳しく解説していきます。
空き家の定義と対象になる建物
空き家とは、居住者がいなくなり、長期間使用されていない住宅のことを指します。
少子高齢化や人口減少、相続など様々な要因で空き家は増加傾向にあります。
放置された空き家は、犯罪の温床になり得るほか、荒廃が進むことで近隣住民とのトラブルの原因ともなります。
また、景観の悪化や不動産価値の低下を招くことから、地域全体の活力の低下にも繋がります。
空き家対策と法改正の背景
空き家を解体する理由は、所有者や地域社会にとって多くの利点があります。
特に、法令上では、令和5年に改正された「空家等対策の推進に関する特別措置法」(令和5年法律第50号):により、自治体は「特定空家等」と認定した場合、所有者に対して改善命令を出すことができ、必要に応じて行政代執行による強制解体も可能となりました。
さらに、空き家の状態が長期にわたると固定資産税への影響も大きいです。
通常、居住用の不動産には低い税率が適用されますが、放置された空き家は「特定空き家」として固定資産税が最大6倍になる事例も報告されています。
このように、空き家は単なる「使われていない家」ではなく、さまざまな社会的、経済的にも課題を孕んでいます。
そのため、解体が自然な流れとなっています。
空き家の解体には費用がかかりますが、多くの自治体(都道府県・市町村)では補助金制度を設けています。
補助金制度を活用することで、費用負担を軽減し、空き家解体を促進することができます。
空き家の解体補助金はどんな内容?

空き家の解体補助金・助成金は、老朽化した空き家の解体を促進するために自治体が提供する経済的サポート事業です。
この補助金の主な目的は、安全リスクの軽減、犯罪の防止、景観改善を図ることにあります。
補助金は自治体によって異なりますが、一般的には解体費用の一部をカバーし、空き家がもたらすマイナスの影響を減少させることを目指しています。
所有者が解体に踏み切りやすくなるよう、財政的なサポートを提供し、空き家課題の解決を推進しています。
相談先と確認方法
空き家の解体補助金の申請方法や内容を確認するには、所有者が居住する市町村の公式ウェブサイトまたは役場の建築課に問い合わせるのが最も確実です。
各自治体によって補助金の額や対象となる空き家の条件が異なるため、具体的な資格条件、必要書類、申請期限などの詳細を直接確認することが重要です。
また、自治体によっては相談窓口を設けており、解体前の事前相談や手続きを確認することができます。
補助対象となる工事範囲
解体補助金がカバーする解体工事の範囲は、基本的には建物本体の解体から廃材の処理までを含みます。
しかし、補助金が適用される具体的な作業内容は自治体によって異なり、例えば基礎の撤去や敷地の平坦化まで含む場合もあれば、建物の解体のみに限定されることもあります。
また、解体工事において環境への配慮が求められる場合、アスベストの適切な処理やリサイクル可能な材料の分別が必要となることもありますので、補助金の詳細とともに工事の範囲を確認することが大切です。
申請手続きの基本
補助金の申請手続きには、具体的な解体計画書の提出が求められることが一般的です。
計画書には解体する建物の概要、解体工事の見積もり、工事を行う業者の情報などが含まれます。
申請書類は各自治体の指定するフォーマットに沿って整えられ、必要に応じて建物の登記情報や土地の測量結果などの付加情報を提出する必要があります。
多くの場合、申請から補助金の支給まで数ヶ月かかることがありますので、計画的に進めることが推奨されます。
補助金を活用して空き家を解体する流れ!
空き家の解体において、補助金を活用することで、費用負担を軽減し、空き家問題の解決に繋げることができます。
そのため、空き家解体の補助金を給付してもらうための流れを、業者の選び方から申請手続き、工事完了まで事前に活用しておく必要があります。
補助金を活用した空き家解体の流れは、一般的なリフォーム等の補助金申請と同様です。
| ステップ | 項目 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1 | 申請前に確認する | 対象制度、スケジュール、予算、書類 |
| 2 | 工事業者を選ぶ | 認定の登録事業者、見積もり比較 |
| 3 | 補助金事前申請 | 解体業者を介して自治体への申請・許可通知 |
| 4 | 解体工事請負契約を締結 | 工事内容、費用、支払い方法などを確認 |
| 5 | 解体工事を行う | 必ず登録事業者に依頼、工事を確認 |
| 6 | 補助金交付申請を行う | 工事完了後、解体業者から交付申請 |
| 7 | 補助金が交付される | 審査後、認められれば交付 |
| 8 | その他 | 追加書類提出の場合、交付まで数ヶ月かかる場合も |
上記の通り、補助金の手続きは、
登録解体事業者を介して事前申請から始まるため、
事前に、
登録事業者探し・話し合い・スケジュール管理が重要となります
自己判断はおすすめできない、かなり複雑な構造となっています。
自治体の制度を確認する
空き家の解体を行う際、補助金を活用するためには市区町村が認定した業者に依頼する必要があります。
認定業者は、その地域の建築基準や安全規則を熟知しており、補助金の申請条件に適合した作業を保証します。
業者選びは、見積もりの透明性、過去の実績、地域社会との信頼関係などを基準に行うことが望ましいです。
また、複数の業者から見積もりを取り、コストとサービスを比較検討することが重要です。
申請条件とスケジュールを確認する
補助金の申請手続きは、市区町村の指定する期間内に行う必要があります。初めに、
解体を行う空き家の調査報告書とともに、補助金申請書を提出します。
この申請書には、解体工事の見積もり詳細と計画スケジュールが含まれる必要があります。
申請書の提出後、市区町村は書類審査を行い、適切な場合に補助金の支給を決定します。
このプロセスには数週間から数ヶ月かかることが一般的です。
必要書類を準備する
次に、補助金申請に必要な書類には、所有者の身分証明書、土地の登記簿謄本、解体予定の空き家の写真、業者からの解体工事見積もり書などが含まれます。
これらの書類は申請前に集め、確認しておくことが重要です。
また、自治体によっては追加の書類が必要になる場合がありますので、申請前に市区町村の窓口で詳細を確認してください。

空き家を解体するメリットとデメリットは?
空き家の解体は、所有者にとって大きな決断です。
費用もかかりますし、愛着のある家を手放すことへの抵抗感もあるかもしれません。
しかし、空き家を放置することには様々なリスクが伴います。
ここでは、空き家を解体するメリットとデメリットを詳しく解説します。
安全リスクを減らせる
空き家は、構造的な弱点が多く、自然災害や火災のリスクが高まります。
解体によってこれらのリスクを事前に除去することができ、周囲の住民の安全を守る効果があります。
また、空き家が原因で発生する事故や災害からの責任問題を回避することも可能です。
犯罪やトラブルを防ぎやすい
放置された空き家は、不法侵入や薬物使用の隠れ家となりやすく、治安を悪化させる原因となります。
解体することで、これらの犯罪の温床を取り除き、地域全体の安全を保つことができます。
地域環境の改善につながる
空き家は見た目にも良くない影響を与え、エリアのイメージを損ねることがあります。
解体によって不快な景観を取り除き、美観を向上させることができます。
これは、不動産価値を向上させる効果も期待できます。
解体費用が高額になる場合もある
空き家の解体には高額な費用がかかる場合があります。
特に大きな建物や、アスベストなどの有害物質が含まれている場合、解体費用はさらに高くなります。
これが経済的負担となり、所有者にとって大きなハードルになることがあります。
感情面の負担がある
空き家が家族の思い出が詰まった家である場合、解体することに対して感情的な抵抗を感じることがあります。
家族の遺産としての価値や、思い出を失うことへの悲しみがデメリットとなることがあります。
法的・行政的な手続きが必要になる
空き家の解体は、法的な許可や行政的な手続きが必要な場合があります。
これには時間と労力がかかり、解体プロセスを遅延させる原因となることがあります。
補助金を活用する前に確認したい注意点!
空き家の解体に補助金を活用する際には、いくつかの重要な注意点があります。
これらを事前に理解し、計画的に進めることで、補助金のメリットを最大限に活用し、想定外の事態を避けることができます。
補助額は自治体ごとに異なる
補助金の額は、申請する自治体によって大きく異なります。
各自治体が設定する補助金の基準や条件は、地域の政策や予算に基づいているため、申請前には必ず最新の補助内容を確認することが重要です。
また、補助金の申請プロセスや必要書類も異なるため、事前に詳細を調べ、準備を整えることが求められます。
自治体の補助金例
昭和56年5月末以前に建築確認を得て着工され、本市の耐震診断の結果、耐震性が低いと判定された2階建て以下の木造住宅(在来軸組工法)に対して、解体工事に要する費用を補助
課税世帯:20万円
非課税世帯:40万円
空家等対策を推進するため、老朽化等により著しい保安上の危険を及ぼしている空家等の除却に要する工事費の一部を補助
危険度に応じて、「老朽危険空家等の評価」表による評価が75点以上の場合は、除却に要する経費(工事費)の3分の1(最大40万円)、125点以上の場合は3分の2(最大80万円)。
補助金額
補助金の額は、補助対象工事費に2分の1を乗じて得た額とします。
補助金の交付限度額は、30万円です。(1,000円未満は切り捨て)
補助金の件数
70件
*中には、期間途中で予算額に達し終了(多くの場合4月から始まり、12月を待たず終了も)という場合も少なくありません
全額補助ではない
多くの場合、補助金は解体費用の全額をカバーするものではありません。
通常、解体費用の一部が補助されるため、残りの費用は所有者が自己負担する必要があります。
この自己負担額は、計画段階で正確に把握し、財務計画に組み込むことが必要です。
補助金の上限額や比率については、自治体の指針を確認しましょう。
解体後は固定資産税の特例が外れる場合がある
空き家を解体することで、土地の用途が変更される場合、固定資産税や都市計画税の減免措置が終了することがあります。
特に、更地や駐車場、その他(例:太陽光発電施設、トランクルーム)の場合、減税措置が解除され、税負担が増加します。
解体を決定する前に、税務署や自治体の窓口で解体後の税金の影響を確認し、その後の経済的負担を検討することが重要です。
解体後の土地活用も考えておく
解体作業を行う前に、解体後の土地の活用計画をしっかりと立てておくことが不可欠です。
土地の活用方法には、新築住宅建設、更地、駐車場、など、さまざまな選択肢がありますが、地域の都市計画や市場ニーズに合わせた適切な計画を策定することが成功の鍵です。
土地活用計画を立てる際には、将来の発展可能性や投資回収の見込みを考慮に入れるとともに、専門家の意見を取り入れることが望ましいです。
補助金を活用した空き家解体に関するFAQ
補助金を活用した空き家解体について疑問・悩み・不安においてよくある質問・Q&Aをご紹介します。
- Q相続土地国庫帰属制度の利用に関する情報
- A
相続土地国庫帰属制度とは、相続によって取得した土地を、一定の要件を満たす場合に国庫に帰属させることができる制度です。
令和5年4月27日から申請受付開始
この制度を利用することで、土地の管理責任や固定資産税の負担から解放されます。対象となる土地
- 建物が建っていない土地、または建物が建っていても、その建物が特定空家等に該当する土地
- 土地の所有権が相続によって移転したものであること
- 土地に担保権が設定されていないこと
- 土地の境界が明確であること
注意点
- 相続土地国庫帰属制度を利用するには、審査が必要です。
- 土地の状況によっては、利用できない場合があります。
参考情報
相続土地国庫帰属制度について(法務省)
相続土地国庫帰属制度とは?(不動産の口コミ評判堂)
- Q市町村・都道府県ごとに対象となる空き家の条件は?
- A
多くの自治体では、老朽化や危険性があると判断された空き家が対象となります。
その他、自治体ごとに条件が異なる場合があります。(例:特定空き家、居住年数、所有者要件など)
- Q解体による補助金額はいくらか(例:20万円~50万円)
- A
補助金額は、基本的に20万円~50万円程度、100万円以上という自治体もあり、自治体によって金額や割合が異なります。
参考ページ:空き家を更地にするには?
- Q解体業者は自分で選べる?どう選ぶ?
- A
多くの自治体では、解体業者を自分で選ぶことができます。
しかし、補助金を受けるためには、自治体が指定する業者に限られる場合もあります。事前に確認しましょう。
- Q坪単価はどれくらいか教えてください?
- A
解体工事は、建物の構造によって木造建物、 鉄骨建物、鉄筋建物の大きく3つに 分類され、解体工事の構造別坪単価は下記のようになります。
☆木造建物(1坪):約 1.8~3.5万円
☆鉄骨建物(1坪):約 2.0~4.5万円
☆鉄筋(RC) 建物(1坪):約 2,5~6.0 万円
- Q空き家サポートは国土交通省も行っていますか?
- A
はい、国土交通省では空き家について様々な警鐘を鳴らしています。
国土交通省のホームページでは、空き家に関する様々な問い合わせに応じており、空き家の管理や活用についての具体的なケースごとの情報が提供されています。例えば、空き家をどう活用したいかについて考えている人や、解体やリフォーム・リノベーションをしたい人向けに、別の手順や支援策が紹介されています。
空き家の問題がたかい社会的注目を集めている現在、非常に重要です。
塀や庭の手入れ、安全対策など、具体的な内容については、国・国土交通省のホームページをご覧ください。
- Q空き家解体以外にもリフォーム・リノベーションで補助金を受ける方法
- A
はい、空き家解体以外にも、リフォームやリノベーションプロジェクトに対して補助金を受けることが可能です。
多くの自治体では、空き家を有効活用し、地域の活性化を図るために、住宅の改修や更新を支援するための補助制度を設けています。
古い家屋のエネルギー効率を向上させる改修や、バリアフリー化を含むリノベーションが含まれることが多いです。
- Q補助金が受けられる人・交付されないケースの違いは?どんな時?
- A
空き家解体補助金が交付されないケースは、以下のような状況で発生することがあります:
- 申請書類の不備や遅延
必要な書類が不完全であるか、申請期限後に提出された場合。 - 補助金の予算超過
補助金の予算が限られているため、予算枠を超える申請があった場合、後から申請したものは支給対象外となることがあります。 - 対象外の物件
補助金の対象となる空き家の条件(築年数、構造、場所など)に合致しない物件の場合。 - 計画の非承認
解体計画が地域の条例やガイドラインに沿っていない、または地域の開発計画に適合しない場合。 - 所有権の相違
申請者が正式な所有者でない、または共有所有の場合に全所有者の同意が得られていない状況。
これらのケースを避けるためには、申請前に地方自治体の建築課などに相談し、正確な情報とガイダンスを得ることが重要です。
- 申請書類の不備や遅延
放置された空き家・空き家の解体補助金:記事まとめ
空き家の解体補助金は、放置された空き家によって引き起こされる社会的、経済的な課題を解決するために、自治体が提供する財政支援制度です。
まず、空き家所有者は解体費用の一部を補助してもらえるため、経済的な負担を大幅に軽減することが可能です。
補助金を受けることによって、老朽化した建物が抱える安全上のリスクを取り除き、犯罪の抑制、地域環境の改善、そして地域の有効活用といった、多岐にわたる利点が得られます。
補助金の交付を受けるためには、自治体が定める条件を満たす必要があり、これには解体業者の適切な選定、正確な申請手続きの実施、解体後の土地利用計画の提出が含まれます。
補助金の額や補助率は自治体によって異なり、解体費用全額が補助されるわけではありません。そのため、事前にしっかりと調査し、綿密な計画を立てることが重要です。
空き家の解体補助金を活用することは、単に財政的な手助けを受けるだけでなく、長期的に地域社会の質を向上させるための戦略的な決断と言えるでしょう。
