マンション共用部分 私物
マンション生活は、多くの人々が共同で生活するスペースの中での共存が求められるものです。
その中で、共用部分という特別な空間があります。
この共用部分は、住民全員が利用するための場所であり、その利用方法やマナーはマンション生活の快適さを大きく左右します。
マンショントラブルは、
- 住民同士のいざこざ
- 住民と管理人(管理会社)のトラブル
が基本です。
- 騒音(子ども・ペット)がうるさい
- ベランダのタバコが気になる
- 無断で民泊を行っている区分所有者がいる
- 管理人の掃除が雑
などイメージが浮かぶと思います。
アパートならまだ知れず、
分譲マンション共用部分・廊下に荷物・私物が置かれている状態を目にしたことありませんか?
実は、これもマンショントラブルに繋がる1つの要因です。
住民のモラルの低下は、トラブルの先に資産価値を落としかねないだけでなく最終的に廃墟マンション化へ進むことまで考えられます。
今回は、そのマンション共用部分のマンション共用部分 私物について紹介したいと思います。
マンションの共用部分とは?
マンションの共用部分とは、住民全員が利用することができる部分を指します。
この共用部分は、マンションの「共同住宅法」や「建築基準法」に基づき、特定の基準やルールで管理されています。
例えば、エントランス、廊下、エレベーター、駐車場、共同収納スペース、屋上、ゴミ置き場などがこれに該当します。
これらのスペースは、マンションの「専有部分」とは異なり、個々の住民が独自に利用するものではありません。
《定義と範囲》
共用部分は、マンションの管理組合や管理会社の「管理規約」や「使用細則」で明確に定義されています。
これには、どの部分が共用部分として認識されているか、どのような利用が許されているかなどの詳細が記載されています。
また、これらの規約や細則は、住民の合意のもとで変更されることがあります。
例として、エレベーターの利用時間や駐車場の車両制限、ゴミ置き場の使用方法など、日常生活に密接に関わるルールが設定されていることが一般的です。
共用部分の利用目的
共用部分は、住民全員が快適に生活するためのスペースとして設けられています。
これは、マンションという共同住宅の性質上、個々の住民の利便性や安全を確保するための重要な役割を果たしています。
そのため、私物を置くことで他の住民に迷惑をかける行為や、共用部分の機能を損なうような行為は避けるべきです。
また、エントランスやエレベーターホールに不適切な物を置くことは、他の住民の「景観権」を侵害する可能性があります。
マンション共用部分の私物のトラブル問題
マンション共用部・廊下の荷物問題。
住民同士のクレームや管理組合を通しての注意はよくあることです。
- 雨の日など、濡れた傘が玄関前に置かれている状態をよく見ます。
- 生協などの宅配が玄関前に置かれていることもあります。
このレベルであれば、
- 1、2日で傘は片づけられるでしょう。
- 生協であればその日に片づけられるでしょう。
よって許容範囲、廊下の景観を害するまではいかないでしょう。
*もちろん、管理組合でダメということでは、それはそれでルールです。
これが、日常的に置かれる”ベビーカー”や”ゴミ”、”私物”だったら・・・・。
これは、マンショントラブルの原因となります。
マンションの共用部分の私物はNG
マンションの廊下や階段は、自分の部屋の前であっても共用部分です。
共用部分ですから、私物を置くことはNGです。
- 自転車・キックボード
- ベビーカー・おもちゃ
- ゴミ・段ボール
- 作業道具
- 置きっぱなしの傘
などを置くことは、管理規約でNGという形になっています。
それは、内廊下のマンションであっても同じです。
共用部分に私物は管理規約違反
廊下は共用部分である以上、住民が共用部分を占有することは、管理規約に違反する可能性があります。
また、防犯上の理由、または消防法に基づく規制により、荷物があると通路を塞ぎ、緊急時に避難を妨げる恐れがあります。
付け加えれば、ベランダにおいても避難ハッチがあると思います。
緊急時に階段やエレベーターなどが使えなくなった時の避難はしごです。
廊下同様、ベランダにおいても共用部分ですから避難ハッチ(避難経路を確保するための重要な設備)を阻害するような物をおいてはいけません。
ただ、実際に廊下に荷物が置かれているしチェーションでのトラブル・クレームは、防犯という側面以上に、景観・節度など見た目の問題も無視できません。
マンション共有部に私物を置いてしまう理由
マンションの廊下やエントランスなどの共用部分に、私物や荷物が置かれている光景を目にすることがあります。
本来、共用部分は住民全員が利用するスペースであり、私物を置くことは禁止されています。
とはいえ、様々な理由から、共用部に私物を置いてしまう人が後を絶ちません。
共有部に私物を置く理由:収納スペースの不足
多くのマンションでは、専有部分(住戸内)の収納スペースが限られています。
そのため、季節用品や防災グッズ、使用頻度の低い物などを共用部に置いてしまうことがあります。
特に、トランクルームや物置などの共用収納スペースが不足しているマンションでは、この傾向が顕著です。
共有部に私物を置く理由:一時的な置き場所
引っ越しや模様替えの際、一時的に荷物を共用部に置いてしまうケースがあります。
また、外出時に雨具や傘を一時的に置く、宅配物を一時的に置くなど、短時間だけ共用部を利用するつもりで私物を置いてしまう人もいます。
しかし、一時的な置き場所のつもりでも、そのまま放置してしまうケースも少なくありません。
共有部に私物を置く理由:管理意識の欠如
マンションの共用部分は、住民全員が利用するスペースであるという意識が低い人もいます。
「自分だけなら大丈夫だろう」
「少しの間だけだから」
という安易な考えから、共用部に私物を置いてしまうことがあります。
また、マンションの管理規約やルールをよく理解していない人もいます。
共有部に私物を置く理由:慣れ合い・雰囲気
一部の住人が共用部に私物を置いているのを見ると、
「自分も少しだけなら」
という気持ちになることがあります。
また、管理会社や他の住人が注意しないため、「置いても問題ない」という雰囲気になってしまうこともあります。
このような慣れ合いや雰囲気も、共用部に私物を置いてしまう原因の一つです。
マンション共有部に私物を置くデメリット・リスク
マンションの共有部分に私物を置くことは、一見便利に思えるかもしれませんが、実際にはいくつものデメリットやリスクが伴います。
共有部分はすべての住民が利用する場所であり、個人の所有物を置くことは、他の住民にとって不便やトラブルの原因となり得ます。
さらに、マンションの価値を損なう要因にもなりかねません。
共有部に私物を置くデメリット:民間でのトラブルの原因に
共用部分に私物を置くことは、他の住民にとって不便を引き起こすことがあります。
特に、廊下やエレベーター前などの狭いスペースに荷物が置かれていると、通行の妨げとなり、住民間で不満が生じる原因になります。
また、荷物の置き方によっては、火災時の避難経路を妨げるリスクもあるため、非常に危険です。
共有部に私物を置くデメリット:管理組合とのトラブルに発展する可能性
マンションの共用部分は、管理規約やルールに基づいて管理されています。
私物を無断で置くことは、管理規約違反となり、管理組合との間でトラブルを引き起こす原因になります。
管理組合が警告や注意をすることになれば、住民間での対立が生じる可能性があり、解決が難しくなることもあります。
共有部に私物を置くデメリット:マンションの美観や印象を悪化させる
共用部分に私物が散乱していると、マンション全体の外観が乱れ、外部からの印象が悪くなります。
住民間でのコミュニケーションや、他の住民や来訪者に与える印象に悪影響を及ぼします。
美観を損なうことは、マンションの資産価値にも影響を与えるため、非常に大きな問題となります。
共有部に私物を置くデメリット:マンションの資産価値の低下を招く
共用部分に私物を放置することで、マンション全体の管理状態に対する信頼性が低下します。
外部から見ても管理が行き届いていないと感じられるため、マンションの資産価値が下がるリスクが高まります。
また、販売や賃貸の際にも、私物が置かれている共用部分を見た買主や入居希望者は、管理体制に不安を感じることがあるため、物件の価値に影響を及ぼすことになります。
マンション共用部の私物放置による資産価値が下がる流れ
マンションの価値は、
- 時間かをかけて価値が下がっていくものです
- 事件・自殺など、一瞬に資産価値を落とすこともあります
ただ、全てのマンションが、同じような下がり方をするわけではありません。
同じエリアのマンションであっても、イメージや評判に差があるマンションがあるのも事実です。
その下落スピードは、マンションの状態や管理状況によって大きく左右されます。
特に、共用部の私物放置は、マンションの価値を下げる要因の一つとして、見過ごすことができません。
- 廊下のベビーカーをそのままにしておくと、そのうち子どもの遊び道具も並び始めます。
- それを見て隣の住民は、下駄箱に入りきらない道具などを置き始めます。
- それが連鎖していくことで、共用部分スペースである廊下は荷物だらけになります。
- 最悪、生ごみを玄関に置く家庭も出現します。
資産価値が下がる理由:1.美観の低下と第一印象
マンションの廊下やエントランスは、住人だけでなく、来訪者や購入希望者も必ず目にする場所です。
私物が散乱していると、
「管理が行き届いていない」
「だらしがない」
といった印象を与え、マンション全体のイメージを損ねます。
特に、マンション購入を検討している人は、第一印象を重視する傾向があるため、美観の低下は大きなマイナス要因となります。
資産価値が下がる理由:2.安全性の問題とリスク認識
共用部分は、災害時の避難経路として重要な役割を果たします。
私物が置かれていると、避難の妨げになるだけでなく、つまずいて怪我をしてしまう可能性もあります。
また、消防法などの法令に違反するケースもあり、万が一の事態が発生した場合、法的責任を問われる可能性もあります。
安全性への懸念は、住人の不安感を増大させ、マンションの評判を下げる要因となります。
資産価値が下がる理由:3.住人トラブルとコミュニティの悪化
私物放置は、他の住人とのトラブルの原因となることがあります。
「なぜ私物だけ特別なのか」
「邪魔で通れない」
など、不満を持つ住人が増え、コミュニティの雰囲気を悪化させる可能性があります。
住民の民度を下げ、住人同士のコミュニケーション不足は、マンション全体の活気を失わせ、資産価値の低下につながります。
- 設備は、時間とともに劣化していきます。
- 使い方・管理の仕方で痛み方も変わります。
そして、マンションに住む人の民度が資産価値の左右(維持・下落)にもつながります。
上記のような問題が積み重なると、マンション全体の評価が下がり、資産価値が低下する可能性があります。
購入希望者も、共用部分の乱雑さを見て、購入意欲が削がれてしまうことがあります。
また、将来的に売却を検討している場合、売却価格が相場よりも低くなる可能性もあります。
マンション共有部の荷物問題のよくある質問
マンション共有部の私物について疑問・悩み・不安においてよくある質問・Q&A紹介します。
よくある質問詳細はコチラマンション共用部分の荷物・廊下のトラブル:まとめ
私が以前、住んでいたマンションは
- 内廊下の扱いはかなり厳しく、1日傘がだしてあるだけで、張り紙がされました。
- マンション前に自転車を10分置いただけで、自転車のカゴに注意喚起のパネルが入れられていました。
- ゴミの分別にも厳しく、注意スペースが設けられて、晒し者のようにルール違反のゴミが展示されていました。
正直、最初はイラっと来ます。
でも慣れるとそれが普通になりますし、住民の民度が養われると、10年後、20年後のマンションの価値に影響を与えます。
今回は、地味なマンショントラブルかもしれませんが、
住民の意識が左右するマンション共用部分・廊下の荷物、私物の問題を紹介しました。
もし現状、同じフロアの住人の廊下の私物が気になっているのであれば、即管理会社・管理人に連絡しましょう。
厄介な住人がいるのであれば
最近のマンションは日本人だけではありません。
中国の方でもモラルを守る住人も多いですが、すべてとはいえません。
ゴミや荷物(私物)を廊下に出しっぱなしであったり、注意しても話を聞かなかったり・・・。
また、管理人の注意をしっかり受け止めない高齢者もいます。
高齢化社会ですから、今後、更に高齢化していくと想像できますし、すべてとはいいませんが頑固であったり、根に持ったり、厄介な住人が存在するのも事実です。
マンショントラブルの原因は、小さいところから始まります。
もし、厄介な住人がいるのであれば、
問題が大きくなる前に、買い替え・売却も検討するといいでしょう。
マンショントラブルは個人間だけの問題ならまだいいですが、
- 理事会の議題になったり
- 近隣住民の周知の事実になったり
問題が大きくなると、マンション売却時の告知義務になる場合もあります。
幸い、不動産市況が良い現状であれば、売却であっても・買い替えであっても理由に進めることが可能です。
ソニーグループのSRE不動産は、
- AIによる不動産査定
- 相談できる不動産エージェント
AI不動産査定なら、人の意思が入らない質の高い査定額・説明書類を確認することが可能です。
*査定だけでなら、査定員が家に来ることなく査定可能
不動産エージェントに相談すれば、自宅という資産を、売るだけではない、最大限に活かす形も見つかると思います。
登録は、シミュレーション形式ではなく、お問合せフォームに送信するだけ
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県
その他のエリアの方は、コチラ
*大手6社一括査定サイト”すまいValue”を紹介します