「不動産一括査定サイトはたくさんあるけれど、結局どこがおすすめ?」
「査定サイトによって何が違うの?」
「一括査定をすると営業電話がたくさん来そうで不安……」
不動産を売却しようと考えたとき、最初に迷いやすいのがどの不動産会社へ査定を依頼するかです。
近所の不動産会社へ直接相談する方法もありますが、1社だけでは提示された査定額が高いのか安いのか判断しにくいという問題があります。
そこで便利なのが不動産一括査定サイトです。
物件情報や連絡先などを一度入力するだけで、条件に合った複数の不動産会社へまとめて査定を依頼できます。
複数社を比較することで、
- 不動産のおおよその価格帯
- 不動産会社ごとの査定額の違い
- 売却方法・販売戦略の違い
- 担当者の対応力
- 自分の物件を得意とする会社
などが見えてきます。
ただし、「一括査定サイトならどれを使っても同じ」というわけではありません。
サイトによって、提携している不動産会社、対応エリア、同時に査定できる会社数、対応物件、AI査定の有無などが異なります。
また、一括査定で最も注意したいのが、
「査定額が一番高い会社=一番高く売ってくれる会社ではない」
という点です。
実際に不動産一括査定を使ってみると、同じ物件でも不動産会社によって査定価格に数百万円単位の差が出ることがあります。
大切なのは最高額だけを見るのではなく、
「この物件はいくらからいくら程度で売れる可能性があるのか」
という相場レンジを把握することです。
そのうえで査定価格の根拠や売却戦略、担当者の対応を比較すると、自分に合った不動産会社を選びやすくなります。
本記事では、2026年に利用を検討したい不動産一括査定サイト15社を比較します。
さらに、
- 提携不動産会社数
- 同時査定依頼数
- 対応エリア
- 対応物件
- 大手・地域密着型への対応
- AI査定・匿名査定
- 営業電話への対策
など、実際に利用する前に知っておきたいポイントまで詳しく解説します。
「今すぐ売却する」と決めていなくても問題ありません。
まず現在の不動産価格を知り、その結果を見てから売る・待つ・住み続けるといった選択肢を考えることもできます。
まずは、不動産一括査定サイトを選ぶうえで最も重要な「比較」の考え方から確認していきましょう。
おすすめの不動産一括査定サイトは2〜3社を比較しよう!
不動産一括査定を利用するときは、最初から1つのサイト・1社の不動産会社だけに絞るのではなく、複数の候補を比較することが重要です。
とはいえ、10社・20社へ一度に査定依頼を出す必要はありません。
LIFULL HOME’Sが2026年に実施したマンション売却経験者507人への調査では、査定を依頼した会社数は「2〜3社」が48.8%で最も多く、2社以上へ依頼した人は73.3%でした。
実際、最初は2〜3社程度を比較するくらいが対応の負担と比較しやすさのバランスを取りやすいでしょう。
複数社へ査定を依頼すると、
| 比較項目 | 確認できること |
|---|---|
| 査定価格 | 物件のおおよその価格レンジ |
| 査定根拠 | 近隣の成約事例や相場の見方 |
| 売却戦略 | 高値重視・早期売却などの違い |
| 担当者 | 説明力・対応速度・相性 |
| 売却実績 | エリアや物件種別への強さ |
といった違いが見えてきます。
一括査定の目的は、単に一番高い数字を見つけることではありません。
複数の査定結果を材料にして、最終的に「この会社なら売却を任せられる」と思える不動産会社を見つけることが重要です。
初心者は提携会社・対応エリア・査定方法を比較
初めて不動産一括査定を利用する人は、サイトの知名度だけではなく、まず**「提携会社」「対応エリア」「査定方法」**を比較しましょう。
一括査定サイト自体が不動産を査定・売却するわけではありません。
サイトは、売却を検討している人と不動産会社をつなぐ役割を担っています。
そのため、どのような不動産会社と提携しているかによって、査定結果の選択肢が変わります。
例えばチェックしたいのは以下のポイントです。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 提携会社 | 大手・地域密着型がどの程度参加しているか |
| 対応エリア | 自分の物件所在地に対応しているか |
| 対応物件 | マンション・戸建て・土地・収益物件など |
| 同時依頼数 | 一度に何社まで査定できるか |
| 査定方法 | 机上査定・訪問査定・AI査定など |
| 利用料金 | 基本的に無料か |
| 連絡方法 | メール希望などを指定できるか |
特に地方・郊外の不動産や、一棟マンション・アパート、店舗・倉庫などを売却する場合は注意が必要です。
全国対応と書かれていても、地域や物件種別によって紹介される不動産会社数は変わります。
一方、東京都心のマンション売却などでは、多くの不動産会社が査定候補として表示される場合があります。
つまり、「提携会社数が多いサイトが必ず一番良い」のではなく、自分の物件を査定できる会社が十分にあるかを見ることが大切です。
また、
「まず価格だけ知りたい」
という人ならAI査定、
「具体的に売却を考えている」
という人なら不動産会社による机上査定や訪問査定、
というように目的によって査定方法を使い分けるとよいでしょう。
大手と地域密着型の不動産会社を両方比較
査定を依頼するときは、できれば大手不動産会社と地域密着型の不動産会社を両方比較してみましょう。
大手には、
- 全国規模のネットワーク
- 多くの購入希望者情報
- ブランド力
- 売却ノウハウ
- 店舗網
などの強みがあります。
一方、地域密着型の不動産会社は、
- 地域の細かな相場に詳しい
- 地元の購入希望者を把握している
- 特定エリアの売却実績が豊富
- 地域特有の需要を理解している
といった強みを持つ場合があります。
例えば同じ3,500万円の査定でも、
大手A社:広い広告網を使って購入者を探す
地域密着B社:地元の購入希望者へ直接紹介する
というように、売却戦略が違うことがあります。
重要なのは、「大手だから安心」「地元の会社だから高く売れる」と決めつけないことです。
査定額だけではなく、
「なぜこの価格なのか」
「どのような人に売るのか」
「何カ月程度で売却する想定なのか」
まで聞いて比較しましょう。
LIFULL HOME’Sでも、不動産会社を選ぶ際には大手と地域密着型をバランスよく選ぶことで、異なる視点から査定を受けやすいと案内しています。
迷ったときに比較したい不動産一括査定サイト3選
「15サイトもあると、どこから使えばいいのかわからない」
という場合は、まず特徴の異なる3サイトを比較すると違いをつかみやすくなります。
最初の候補として比較しやすいのが、イエウール・すまいValue・LIFULL HOME’S不動産売却査定です。
| サイト | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| イエウール | 全国の幅広い不動産会社と比較しやすい | 地方を含め幅広く査定先を探したい人 |
| すまいValue | 大手不動産会社6社へまとめて査定依頼 | 大手中心に比較したい人 |
| LIFULL HOME’S不動産売却査定 | 多数の不動産会社から比較できる | 大手・地域密着型を幅広く探したい人 |
イエウールは、全国各地の不動産会社とのネットワークを持ち、最大6社へ同時に査定を依頼できます。運営元のSpeeeは、2026年3月時点でイエウールが査定依頼ユーザー数・提携不動産会社数・エリアカバー率の3項目で5年連続1位になったと公表しています。
地方・郊外も含めてできるだけ多くの候補から不動産会社を探したい人は比較しやすいでしょう。
すまいValueは、
- 三井のリハウス
- 住友不動産ステップ
- 東急リバブル
- 野村の仲介+
- 三菱地所ハウスネット
- 小田急不動産
という大手6社へまとめて査定を依頼できるサービスです。
「知らない会社からたくさん連絡が来るのは避けたい」「まず大手の査定額を比べたい」という人に向いています。
一方で、提携先が大手6社に限定されているため、地域密着型の不動産会社も含めて比較したい場合は、別の一括査定サイトとの併用も選択肢になります。
LIFULL HOME’S不動産売却査定は、大手から地域密着型まで幅広い不動産会社と提携している点が特徴です。
2026年8月時点では約5,100社と提携し、最大10社へ査定依頼できると案内されています。
マンション・戸建て・土地だけでなく、投資用不動産や倉庫・工場などにも対応しているため、物件種別やエリアを問わず幅広く査定先を探したい人に使いやすいサービスです。
3サイトにはそれぞれ違いがあります。
地方・幅広い会社から探すならイエウール
大手6社を比較したいならすまいValue
大手・地域密着型を含め多くの会社から探したいならLIFULL HOME’S
というように、目的に合わせて選ぶと分かりやすいでしょう。
ただし、ここで紹介した3サイトだけが正解というわけではありません。
マンション専門、AI査定、収益物件対応など、ほかの一括査定サイトにも異なる強みがあります。
次章では、選択肢をさらに広げて、2026年におすすめの不動産一括査定サイト15選を詳しく比較していきます。
不動産一括査定おすすめ15選は?

不動産一括査定サイトは、サービスによって提携する不動産会社や対応物件、査定方法が異なります。
例えば、
- 全国の不動産会社を幅広く比較できるサイト
- 大手不動産会社だけに依頼できるサイト
- マンション売却に特化したサイト
- AI査定を併用できるサイト
- 担当者の質を重視しているサイト
など、それぞれ特徴があります。
そのため、単純に「提携会社数が多いサイト=一番おすすめ」と考えるのではなく、売却したい物件・エリア・希望する売却方法に合っているかを見ることが重要です。
ここでは、2026年に不動産売却を検討する際に比較したい不動産一括査定サイト15社を紹介します。
1位 イエウール

イエウールは、全国の不動産会社を幅広く比較したい人に向いている不動産一括査定サイトです。
大手不動産会社だけでなく地域密着型の不動産会社とも提携しているため、
- 都市部のマンション
- 戸建て
- 土地
- 地方・郊外の不動産
など、幅広い物件で査定先を探しやすいのが特徴です。
一度の情報入力から複数社へ査定を依頼できるため、
「どの不動産会社に相談すればよいか分からない」
という不動産売却初心者にも使いやすいでしょう。
特に地方では、大手だけではなく地元の売却事情を把握している不動産会社を比較することが重要です。
イエウールなら複数の候補を比較しながら、査定価格だけでなく担当者の対応や売却戦略まで確認できます。
一方で、複数社へ査定依頼すれば、その分電話やメールへの対応も必要になります。
最初から最大数へ依頼するのではなく、3〜4社程度に絞って比較する使い方もおすすめです。
2位 すまいValue

すまいValueは、大手不動産会社を中心に査定を比較したい人に向いています。
参加しているのは、
- 三井のリハウス
- 住友不動産ステップ
- 東急リバブル
- 野村の仲介+
- 三菱地所ハウスネット
- 小田急不動産
の大手6社です。
一般的な一括査定サイトのように数千社の中から査定会社を探すのではなく、大手6社へまとめて依頼できることが大きな特徴です。
大手不動産会社は店舗網や購入希望者の情報を持っているため、マンション・戸建て・土地などの売却で比較候補になります。
「聞いたことのない会社へ個人情報を送るのは不安」
「大手各社へ一社ずつ査定依頼するのが面倒」
という人にも使いやすいでしょう。
ただし、地域密着型の中小不動産会社は比較できません。
大手だけでなく地元企業の査定も知りたい場合は、イエウールやLIFULL HOME’Sなどとの併用を検討すると比較の幅が広がります。
3位 LIFULL HOME’S不動産売却査定

LIFULL HOME’S不動産売却査定は、できるだけ多くの選択肢から査定会社を探したい人に向いています。
大手不動産会社から地域密着型企業まで幅広く参加しているため、自分の物件を得意とする会社を探しやすいのが特徴です。
対応する不動産も、
- マンション
- 戸建て
- 土地
- 投資用物件
- 事業用不動産
など幅広く、一般的な住宅以外を査定したい場合にも比較候補になります。
2026年8月時点では約5,100社と提携し、最大10社へ査定依頼できると案内されています。
ただし、10社すべてへ依頼すると連絡対応が増えます。
「最大10社だから10社全部」という使い方ではなく、会社情報や売却実績を確認して実際に話を聞きたい3〜5社程度へ絞ると利用しやすいでしょう。
4位 HOME4U

HOME4Uは、運営実績と運営会社の信頼性を重視したい人に比較しやすい不動産一括査定サイトです。
NTTデータグループ系のサービスとして知られており、不動産一括査定サービスの中でも長い運営実績があります。
特徴は、単純に提携会社を増やすだけではなく、一定の基準で不動産会社を選定していることです。
そのため、
「一括査定を初めて利用するので、運営会社を重視したい」
という人にも向いています。
マンション・戸建て・土地など一般的な不動産売却に対応しており、大手から地域の不動産会社まで比較できます。
また、HOME4Uは売却だけでなく土地活用や賃貸経営など不動産関連サービスを幅広く展開しています。
相続した土地などで「売却するか、活用するか」で迷っている場合にも、選択肢を整理しやすいでしょう。
5位 SUUMO不動産売却査定

SUUMO不動産売却査定は、住宅情報サイトとして知名度の高いSUUMOから利用できる不動産査定サービスです。
SUUMOでは賃貸・購入だけでなく、不動産売却についても地域の不動産会社を検索・比較できます。
大きな特徴は、査定依頼する前に、
- 不動産会社の特徴
- 対応エリア
- 売却実績
- 店舗情報
などを確認しながら候補を選びやすいことです。
「とにかく多くの会社へ一括送信したい」という人より、
「会社の情報を見てから査定依頼先を選びたい」
という人と相性がよいでしょう。
不動産売却では、査定額だけでなく担当する会社がその地域でどの程度の売却実績を持っているかも重要です。
SUUMOの情報量を活用しながら、複数の不動産会社を比較してみましょう。
6位 リビンマッチ

リビンマッチは、不動産売却だけでなく買取なども含めて検討したい人に向いている一括査定サービスです。
マンション・戸建て・土地に加え、ビル・アパート・倉庫・農地など幅広い物件に対応しているのが特徴です。
一般的な仲介による売却では、不動産会社が買主を探して売却します。
一方、不動産買取では不動産会社が直接購入するため、価格は仲介より低くなる傾向があるものの、早期に現金化しやすいというメリットがあります。
そのため、
- 高く売りたいので仲介を検討したい
- 多少価格が下がっても早く売りたい
- 特殊な物件を査定したい
といった複数の売却方法を検討する際に利用しやすいでしょう。
「査定価格」だけでなく、売却方法そのものを比較したい人に注目したいサービスです。
7位 おうちクラベル

おうちクラベルは、不動産会社による査定とAIを活用した価格確認を組み合わせたい人に向いています。
SREホールディングスが運営しており、不動産会社へ一括査定を依頼できることに加え、AI査定を利用できる点が特徴です。
不動産売却で難しいのは、
「不動産会社から提示された査定額が本当に妥当なのか」
を判断することです。
AIによる価格情報も確認できれば、不動産会社から提示された金額と別の角度から比較できます。
また、一度に多くの不動産会社へ査定依頼できる仕組みを持っているため、比較候補を増やしたい人にも向いています。
ただし、AI査定は室内状態・リフォーム・眺望など個別要素を完全に反映できるとは限りません。
AI査定を基準価格、不動産会社の査定を具体的な売却価格の判断材料として組み合わせるとよいでしょう。
8位 マンションナビ

マンションナビは、マンション売却に特化して比較したい人に向いています。
総合型一括査定サイトとは異なり、マンションを中心としていることが大きな特徴です。
マンション売却では、
- 同じマンションの成約事例
- 同じ間取り・階数の売出価格
- 駅周辺の中古マンション相場
- 築年数による価格差
など、マンション特有の比較が重要になります。
そのため、一戸建てや土地を含めた総合サイトよりも、マンション売却に詳しい不動産会社へ相談したい人に向いています。
また、売却だけでなく賃貸に出した場合の選択肢も比較しやすいため、
「売るべきか、貸すべきか迷っている」
という人にも利用価値があります。
マンション所有者なら、総合型一括査定サイトとあわせて比較しておきたいサービスです。
9位 すまいステップ

すまいステップは、査定会社の数だけではなく、担当者の質も重視したい人向けの不動産一括査定サイトです。
不動産売却では会社名以上に、実際に担当する営業担当者の経験や提案力が結果に影響することがあります。
例えば同じ物件でも、
- どの価格から販売を始めるか
- どの媒体へ掲載するか
- 誰を購入ターゲットにするか
- いつ価格を見直すか
によって売却期間や成約価格が変わります。
そのため、単純に査定額を集めるのではなく、売却を任せられる担当者を探したい人に向いています。
査定を受けた際は、価格だけでなく「なぜこの金額なのか」「どのように売却する予定なのか」を質問し、担当者の説明力まで比較しましょう。
10位 RE-Guide(リガイド)

**RE-Guide(リガイド)**は、一度に比較する不動産会社を増やしたい人に向いている一括査定サービスです。
長く運営されている不動産一括査定サービスの一つで、参加する不動産会社を一定の基準で選定しています。
最大10社へ査定依頼できるため、3〜6社程度が上限となるサイトと比べ、より多くの会社から査定結果を集めたい場合に利用しやすい点が特徴です。
特に、
「最初は候補を広く集め、査定結果を見てから2〜3社へ絞りたい」
という使い方に向いています。
ただし、依頼数を増やすほど電話・メールへの対応も増えます。
最大数へ依頼すること自体を目的にするのではなく、自分が実際に比較できる範囲で依頼先を選びましょう。
11位 ズバット不動産売却

ズバット不動産売却は、個人情報の取り扱いや運営会社の実績を重視したい人に比較しやすいサービスです。
運営するウェブクルーは、保険・自動車などさまざまな分野で比較サービスを展開してきた会社です。
不動産売却では住所・氏名・電話番号などを入力するため、
「どんな会社が運営しているのか」
もサイト選びの重要なポイントになります。
ズバット不動産売却では、マンション・戸建て・土地だけでなく、一棟マンション・アパート・ビルなどにも対応しています。
一般住宅だけではなく収益不動産の査定を検討している人にも候補になります。
提携会社の「数」だけでなく、運営会社や情報管理体制まで確認してサービスを選びたい人に向いています。
12位 イエイ

イエイは、一括査定後の営業対応に不安がある人に比較しやすいサービスです。
特徴は、不動産会社を紹介するだけではなく、利用者側をサポートする相談窓口を設けていることです。
一括査定を利用すると、
「断りたいけれど営業担当者へ言いにくい」
「どの会社を選べばいいのか判断できない」
といった悩みが出ることがあります。
イエイではこうした一括査定後の悩みも相談しやすく、初めて不動産を売却する人の心理的な負担を抑えやすいのが特徴です。
全国の幅広い不動産会社と比較できる一方、最終的に重要になるのは実際に紹介された担当者です。
査定価格だけで決めず、対応の丁寧さや販売戦略まで比較しましょう。
13位 タウンライフ不動産売買
タウンライフ不動産売買は、提携会社数の多さよりも、査定先をある程度絞って比較したい人に向いています。
一括査定サイトには数千社と提携するサービスもありますが、参加企業が多ければ必ず自分に合う会社が見つかるとは限りません。
タウンライフ不動産売買は、一定の基準を満たした企業を中心に紹介する考え方を採用しています。
そのため、
「何十社もの候補から自分で探すのは大変」
という人にも比較しやすいでしょう。
一方、地方や特殊な不動産では、条件によって紹介可能な会社が少なくなることがあります。
比較の母数を増やしたい場合は、イエウールやLIFULL HOME’Sなど提携会社数の多い総合型サービスと組み合わせる方法もあります。
14位 不動産売却の窓口
不動産売却の窓口は、不動産の「売却」に目的を絞って査定会社を探したい人向けのサービスです。
不動産関連サービスには、賃貸・購入・土地活用などさまざまなものがありますが、不動産売却の窓口は名前のとおり売却を検討する利用者と不動産会社をつなぐことに重点を置いています。
大手だけではなく地域の不動産会社も含めて候補を探せるため、
- マンション
- 戸建て
- 土地
などを売却したい人が査定先を比較する際に利用できます。
競合記事では、1,100社以上との提携が紹介されています。
ただし、提携会社数だけでサービスを決める必要はありません。
実際に紹介された会社について、地域での売却実績・査定根拠・担当者の説明まで確認しましょう。
15位 オウチーノ
オウチーノは、査定会社数の上限をあまり気にせず、多くの候補から比較したい人に向いています。
一般的な不動産一括査定サイトでは「最大6社」「最大10社」など同時査定数に上限がありますが、オウチーノは同時依頼数に制限を設けない仕組みが特徴です。
そのため、
「大手・地域密着型を含め、できるだけ広く査定価格を集めたい」
という場合に利用しやすいでしょう。
一方、多くの会社へ一度に依頼すれば、その分だけ電話やメールへの対応も必要になります。
20社へ依頼できるから20社へ申し込むのではなく、実際には3〜6社程度から比較を始める方が管理しやすいでしょう。
オウチーノは、依頼先を自分で広く選びたい人向けの選択肢として考えると分かりやすいサービスです。
15サイトはそれぞれ得意分野が異なります。
例えば、
- 全国・地方まで幅広く探すならイエウール
- 大手6社を比較するならすまいValue
- 多くの不動産会社から探すならLIFULL HOME’S
- マンションならマンションナビ
- AI査定も確認するならおうちクラベル
- 担当者の質も重視するならすまいステップ
というように目的によって候補は変わります。
次の章では、15社について提携不動産会社数・同時査定依頼数・対応エリア・対応物件・AI査定などを一覧表で横並び比較していきます。
不動産一括査定おすすめ15社を一覧で比較しよう!
ここまで15社の特徴を個別に紹介しましたが、一括査定サイトを選ぶときは横並びで比較することが重要です。
特に確認したいのは、
- 提携している不動産会社数
- 同時に査定依頼できる会社数
- 対応するエリア・物件
- 大手・地域密着型のどちらに強いか
- 匿名査定・AI査定の有無
- 申込の手軽さ
です。
提携会社数だけで選ぶのではなく、自分が売りたい物件で、実際に何社が査定候補として表示されるのかまで確認しましょう。
まず、15サイトの違いを大まかに整理すると以下のようになります。
| サイト | 主な特徴 | 同時査定の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| イエウール | 全国の大手・地域密着型に対応 | 最大6社 | 幅広く比較したい |
| すまいValue | 大手6社に特化 | 最大6社 | 大手中心で比較したい |
| LIFULL HOME’S | 提携会社数が多い | 最大10社 | 選択肢を広げたい |
| HOME4U | 長い運営実績 | 最大6社 | 運営実績を重視 |
| SUUMO | 会社情報を確認しやすい | 最大10社 | 査定先を自分で選びたい |
| リビンマッチ | 幅広い物件に対応 | 最大6社 | 買取なども比較したい |
| おうちクラベル | AI査定にも対応 | 最大15社 | AI価格も参考にしたい |
| マンションナビ | マンションに特化 | 最大9社 | マンションを売りたい |
| すまいステップ | 担当者の質を重視 | 最大4社 | 担当者選びを重視 |
| RE-Guide | 一度に多く比較可能 | 最大10社 | 多くの査定を集めたい |
| ズバット不動産売却 | 運営・セキュリティ面を重視 | 最大6社 | 安心感を重視 |
| イエイ | 売却サポートが特徴 | 複数社 | 営業対応が不安 |
| タウンライフ不動産売買 | 厳選企業を紹介 | 複数社 | 査定先を絞りたい |
| 不動産売却の窓口 | 売却に特化 | 複数社 | 売却前提で比較 |
| オウチーノ | 同時依頼数に制限なし | 制限なし | 多くの候補を集めたい |
※サービス内容や紹介可能な会社数は、物件所在地・物件種別などによって変わります。
提携不動産会社数
提携不動産会社数は、査定先の選択肢をどれだけ持てるかを見る一つの指標です。
2026年時点では、LIFULL HOME’Sは約5,100社、イエウールは全国2,500社以上、HOME4Uは約2,500社など、多数の不動産会社と提携しています。
そのほか、上位記事では以下のような規模が紹介されています。
| サイト | 提携会社数の目安 |
|---|---|
| LIFULL HOME’S | 約5,100社 |
| イエウール | 2,500社以上 |
| HOME4U | 約2,500社 |
| すまいステップ | 約2,000社 |
| イエイ | 1,700社以上 |
| 不動産売却の窓口 | 1,100社以上 |
| RE-Guide | 800社以上 |
| ズバット不動産売却 | 800社以上 |
| すまいValue | 大手6社 |
| タウンライフ不動産売買 | 160〜300社程度 |
競合サイトでも、サービスによって提携会社数に大きな違いが確認できます。
ただし、提携会社数=実際に査定を依頼できる会社数ではありません。
全国5,000社と提携していても、物件所在地によって査定候補が2社しか表示されないこともあります。
地方・郊外の不動産ほど、総提携社数よりも自分の市区町村で査定可能な会社があるかを確認しましょう。
一度に査定依頼できる会社数
一括査定サイトごとに、一度に査定を依頼できる会社数も違います。
主なサイトを比較すると、
| サイト | 最大査定依頼数 |
|---|---|
| オウチーノ | 制限なし |
| おうちクラベル | 最大15社 |
| LIFULL HOME’S | 最大10社 |
| SUUMO不動産売却査定 | 最大10社 |
| RE-Guide | 最大10社 |
| マンションナビ | 最大9社 |
| イエウール | 最大6社 |
| すまいValue | 最大6社 |
| HOME4U | 最大6社 |
| リビンマッチ | 最大6社 |
| ズバット不動産売却 | 最大6社 |
| すまいステップ | 最大4社 |
SUUMOでは最大10社への査定依頼が可能で、その中から訪問査定を依頼する会社を2〜3社程度へ絞る方法が案内されています。
ただし、査定依頼数が多ければ多いほど良いわけではありません。
10社へ依頼すれば、
10社分のメール・電話・査定結果を確認する可能性がある
ため、比較するだけでも負担になります。
最初は3〜5社程度に依頼し、その中から訪問査定を依頼する2〜3社を選ぶと進めやすいでしょう。
対応エリア・物件種別
一括査定サイトを選ぶ際は、自分の不動産が査定対象になっているかを必ず確認しましょう。
マンション・戸建て・土地であれば多くのサイトが対応していますが、
- 一棟マンション
- 一棟アパート
- ビル
- 店舗
- 倉庫
- 工場
- 農地
などは対応状況が異なります。
| 売却したい物件 | 比較候補 |
|---|---|
| マンション | マンションナビ・SUUMO・LIFULL HOME’Sなど |
| 戸建て | イエウール・HOME4U・すまいValueなど |
| 土地 | イエウール・すまいValue・LIFULL HOME’Sなど |
| 一棟マンション・アパート | リビンマッチ・LIFULL HOME’S・ズバットなど |
| 倉庫・工場 | LIFULL HOME’S・リビンマッチなど |
| 地方物件 | イエウール・LIFULL HOME’S・リビンマッチなど |
LIFULL HOME’Sではマンション・戸建て・土地に加え、投資用物件や倉庫・工場にも対応しています。
また、競合調査ではマンションナビはマンション専門、すまいステップは戸建て・マンション・土地に対応するなど、サイトごとの差も確認できます。
特殊な不動産ほど、最初に物件種別への対応状況を確認してください。
大手・地域密着型への対応
一括査定サイトには、大手に強いサービスと、地域密着型まで幅広くカバーするサービスがあります。
典型的なのが、すまいValueです。
すまいValueは大手6社のみで構成されているため、
「大手だけを比較したい」
という目的が明確な人に使いやすいサービスです。
一方、
- イエウール
- LIFULL HOME’S
- HOME4U
- リビンマッチ
などは、大手だけではなく地域密着型の不動産会社も含めて比較できます。
地域密着型には、全国的な知名度は高くなくても、
「○○市の戸建て売却に強い」
「このマンションの取引実績が多い」
といった会社もあります。
そのため、
大手1〜2社+地域密着型1〜2社
という組み合わせで比較すると、会社規模だけに偏らず査定結果を確認できます。
匿名査定・AI査定への対応
「まだ不動産会社から営業を受けたくない」
「まず大まかな価格だけ知りたい」
という人は、匿名査定やAI査定も選択肢になります。
一括査定との違いを整理すると以下のとおりです。
| 査定方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| AI査定 | データから自動算出 | とにかく早く相場を知りたい |
| 匿名査定 | 個人情報を抑えて価格確認 | 営業連絡を避けたい |
| 机上査定 | 不動産会社がデータを基に査定 | 売却を検討し始めた |
| 訪問査定 | 現地を確認して査定 | 本格的に売却したい |
比較対象15社では、LIFULL HOME’Sやマンションナビなどが匿名・簡易的な価格確認と相性がよく、おうちクラベルはAI査定を組み合わせられる点が特徴です。競合調査でも、匿名で査定できるサイトとしてLIFULL HOME’S・おうちクラベル・マンションナビなどが挙げられています。
ただし、AI査定は室内状態や眺望、リフォーム履歴などを十分に反映できない場合があります。
AI査定で相場を把握したあと、不動産会社の査定へ進むという使い分けがおすすめです。
査定申込にかかる時間・利用料金
今回紹介している不動産一括査定サイトは、基本的に査定依頼そのものは無料です。
一括査定サイトは、利用者ではなく提携不動産会社側からの費用によって運営される仕組みが一般的だからです。
また、申込フォームは数分程度で入力できるサービスが多く、
- 物件所在地
- 物件種別
- 土地・建物面積
- 築年数
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
などを入力します。
例えばリビンマッチは「最短45秒」を案内しており、スマートフォンから査定依頼できます。
ただし、「60秒」「1分」などはあくまでフォーム入力時間の目安です。
実際には入力後に不動産会社との電話・メール対応が発生するため、申込時間よりも査定後の対応まで考えて依頼社数を決めることが重要です。
目的別におすすめの不動産一括査定サイトはどれ?
不動産一括査定サイトには、それぞれ得意分野があります。
そのため「一番有名なサイト」を選ぶより、
自分が売りたい不動産・エリア・比較したい会社に合ったサイトを選ぶ
ことが大切です。
目的別に整理すると、以下のようになります。
| 目的 | 比較したいサイト |
|---|---|
| 初めての売却 | HOME4U・イエウール |
| 大手を比較 | すまいValue |
| 地域密着型も比較 | イエウール・LIFULL HOME’S |
| マンション | マンションナビ・SUUMO |
| 戸建て | イエウール・HOME4U |
| 土地 | すまいValue・LIFULL HOME’S |
| 一棟物件 | リビンマッチ・LIFULL HOME’S |
| 地方・郊外 | イエウール・リビンマッチ |
| AI査定 | おうちクラベル |
| 電話を減らしたい | 匿名・簡易査定→必要な会社だけ依頼 |
初めて不動産を売却する人向け
初めて不動産を売却する人は、イエウール・HOME4U・LIFULL HOME’Sなど、幅広い不動産会社を比較できる総合型サイトから検討しやすいでしょう。
初回の売却では、
- 自宅がいくらなのか分からない
- 不動産会社の選び方が分からない
- 媒介契約の違いが分からない
というケースが多いためです。
特に重要なのは、最初から1社へ決めないこと。
まず複数社から査定を取り、
査定価格→根拠→担当者→販売戦略
の順に比較していきましょう。
大手不動産会社を比較したい人向け
大手不動産会社だけで比較したいなら、すまいValueが分かりやすい選択肢です。
三井のリハウス、住友不動産ステップ、東急リバブル、野村の仲介+、三菱地所ハウスネット、小田急不動産の大手6社へまとめて査定依頼できます。
「知らない不動産会社への依頼を避けたい」
「大手の販売ネットワークを重視したい」
という人に向いています。
ただし、大手だけでは地域密着型の査定価格を確認できないため、必要に応じてイエウールなどと組み合わせましょう。
地域密着型の会社も比較したい人向け
地域密着型まで探したい場合は、イエウール・LIFULL HOME’S・HOME4Uなどが候補になります。
地元の不動産会社には、
- 地域の購入希望者を把握している
- 地元の成約事例に詳しい
- 特定マンション・住宅地に強い
といった強みがあります。
特に郊外や地方では、全国大手より地元企業の方が地域事情に詳しいケースもあります。
会社規模だけで判断せず、その地域でどれだけ売却経験があるかを質問してみましょう。
マンションを売りたい人向け
マンション売却なら、マンションナビを総合型サイトと組み合わせる方法があります。
マンションナビはマンションに特化しており、既存記事でも2億件以上のマンション販売価格履歴を公開していることが紹介されています。
マンションでは同じ建物内の成約価格が重要な比較材料になります。
そのため、
マンションナビ+イエウール
マンションナビ+LIFULL HOME’S
のように、専門型と総合型を組み合わせると査定の幅を確認しやすくなります。
戸建てを売りたい人向け
戸建ての場合は、イエウール・HOME4U・すまいValueなどを比較候補にできます。
戸建てはマンションと違い、
- 土地形状
- 接道
- 建物状態
- 築年数
- リフォーム状況
など、個別性が高い不動産です。
そのため、ネット上の相場だけでは査定しにくく、複数の不動産会社へ依頼する意味が大きくなります。
机上査定で候補を絞ったあと、2〜3社へ訪問査定を依頼するとよいでしょう。
土地を売りたい人向け
土地なら、すまいValue・イエウール・LIFULL HOME’Sなどが候補です。
土地価格は面積だけでなく、
- 接道状況
- 用途地域
- 建ぺい率・容積率
- 土地形状
- 周辺の開発状況
などによって変わります。
また、不動産会社によって、
住宅用地として売る
事業者へ売却する
分割して販売する
など提案内容が変わることがあります。
査定額だけでなく、どのような売り方を想定しているのかまで比較しましょう。
一棟マンション・アパートを売りたい人向け
収益物件なら、リビンマッチ・LIFULL HOME’S・ズバット不動産売却などを候補にできます。
一棟マンション・アパートは、一般住宅とは査定方法が異なります。
立地や土地価格だけでなく、
- 現在の家賃
- 入居率
- 年間収入
- 修繕状況
- 利回り
- 購入する投資家の需要
も価格に影響します。
そのため、収益不動産の売買実績がある会社を選ぶことが重要です。
地方・郊外の不動産を売りたい人向け
地方・郊外なら、提携会社数と地域密着型への対応を重視しましょう。
候補としては、イエウール・LIFULL HOME’S・リビンマッチなどがあります。
リビンマッチは公式FAQでも全国査定に対応すると案内していますが、一部地域では取り扱いがない場合があります。
「全国対応」と表示されていても必ず複数社が見つかるとは限りません。
1サイトで査定会社が見つからなければ、別の一括査定サイトも試して比較対象を広げましょう。
AI査定も使って相場を知りたい人向け
AI査定と不動産会社の査定を両方確認したいなら、おうちクラベルが候補です。
AI査定のメリットは、営業担当者の判断とは別にデータから算出された価格を確認できること。
例えば、
AI査定:3,500万円
A社:3,400万円
B社:3,700万円
C社:4,000万円
となれば、なぜC社だけ高いのか質問する材料になります。
ただし、AI査定を「正解」と考える必要はありません。
AI=相場確認、不動産会社=実際の販売戦略を含めた査定
として使い分けるとよいでしょう。
営業電話をできるだけ減らしたい人向け
営業電話が不安なら、最初から多くの会社へ依頼しないことが重要です。
おすすめの流れは、
- AI査定・匿名査定などで相場を見る
- 一括査定で候補会社を確認する
- 査定先を2〜3社に絞る
- 備考欄に「メール連絡希望」と記載する
という方法です。
個人情報を出さず相場だけ確認できる方法もあるため、「まだ売却するか決めていない」という段階では、いきなり多くの不動産会社へ査定依頼する必要はありません。
不動産一括査定を実際に使って分かったポイントを紹介!
筆者も実際に不動産一括査定を使いました。
利用前は、
「一番高い査定額を出してくれる会社を探すサービス」
というイメージがありました。
しかし、実際に利用してみると、一括査定の価値はそれだけではありません。
むしろ、
複数社の査定を比較して、相場と会社ごとの考え方を知ること
に大きな意味があると感じました。
相場レンジの把握に使いやすい一括査定
一括査定を利用して最も役立ったのが、不動産価格を一点ではなく「幅」で把握できたことです。
不動産には、株価のように「今日の価格は3,500万円」と決まった値段がありません。
そのため、
3,400万円〜3,800万円程度
というように、複数社の査定結果から現実的な価格帯を考える方が分かりやすくなります。
一括査定は最高価格を探すサービスというより、
「自分の不動産がどの価格帯にいるのかを確認するサービス」
として使うと判断しやすいと感じました。
同じ物件でも差が出る査定価格
実際に査定を依頼すると、同じ物件でも査定価格にはかなり差が出ました。
一例では、
- A社:3,380万円
- B社:3,650万円
- C社:3,980万円
という結果です。
最低額と最高額では600万円近い差があります。
1社だけに査定を依頼して3,380万円と言われたら、
「この家は3,380万円くらいなんだ」
と思ってしまうかもしれません。
反対に3,980万円だけを見れば、「4,000万円近くで売れる」と期待するでしょう。
複数社を比べたからこそ、査定額には大きな幅があることが分かりました。
高い査定額と高く売れる会社は別物
査定を受けて特に注意したいと感じたのが、
「高い査定額=高く売ってくれる会社ではない」
ということです。
査定価格は売却を保証する金額ではありません。
例えば4,000万円と査定されても、買主が3,500万円までしか現れなければ、その価格で売却するのは難しくなります。
高い数字が出たときこそ、
「なぜ他社より300万円高いのですか?」
と根拠を確認することが重要です。
高額査定そのものを避ける必要はありませんが、価格の高さより説明の納得感を見るようにしましょう。
会社ごとに異なる売却戦略
複数の不動産会社へ相談すると、査定額だけでなく売却方法にも違いがありました。
例えば、
- 高めの売出価格からスタートする
- 相場に近い価格で早期成約を狙う
- 自社顧客へ先に紹介する
- ポータルサイトを中心に集客する
などです。
つまり査定価格には、その会社が考える販売戦略も反映されています。
一括査定を利用するときは「いくらですか?」だけではなく、
「その価格で何カ月以内の売却を想定していますか?」
まで聞くと会社ごとの差が分かりやすくなります。
電話・メール対応で分かる担当者の姿勢
一括査定では、申し込み後に複数の不動産会社から連絡が入ります。
面倒に感じる部分でもありますが、実際に対応してみると、担当者を比較する機会にもなりました。
例えば、
- すぐ契約の話をする
- 査定根拠から説明する
- 売却時期を確認してくれる
- メール希望を守ってくれる
など、会社・担当者によって対応は異なります。
不動産売却は数カ月にわたって担当者とやり取りする可能性があります。
そのため、査定価格だけでなく、
「この人と数カ月やり取りできそうか」
という視点も重要です。
1社だけでは判断しにくい査定価格の妥当性
一括査定を実際に利用して最も感じたのは、1社だけでは価格の良し悪しを判断できないということです。
仮に査定額が3,700万円でも、比較対象がなければ、
- 高い
- 安い
- 相場どおり
のどれなのか判断できません。
3社・4社と並べることで初めて、
「この会社だけ高い」
「3社が3,500万円前後だから、この辺りが現実的かもしれない」
という判断ができます。
一括査定は、単に査定価格を集めるサービスではありません。
判断するための基準を作るために利用するもの
と考えると、使い方が分かりやすくなります。
不動産一括査定はどんな流れで進む?
不動産一括査定の利用方法は難しくありません。
基本的には、
情報入力→査定会社選択→査定結果→比較→訪問査定→会社選び
という流れです。
| STEP | 内容 |
|---|---|
| STEP1 | 物件情報・個人情報を入力 |
| STEP2 | 査定する不動産会社を選択 |
| STEP3 | 査定結果を受け取る |
| STEP4 | 査定額・根拠を比較 |
| STEP5 | 訪問査定を依頼 |
| STEP6 | 売却を依頼する会社を決定 |
査定を申し込んだからといって、必ずその会社へ売却を依頼する必要はありません。
STEP1 物件情報・個人情報を入力する
まず、一括査定サイトのフォームへ物件情報を入力します。
主な入力内容は、
- 都道府県・市区町村
- 物件種別
- 面積
- 間取り
- 築年数
- 所有状況
- 売却希望時期
などです。
あわせて、
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
などの連絡先も入力します。
正確な面積や築年数が分からなければ、登記事項証明書・固定資産税納税通知書・購入時の契約書などを確認すると入力しやすくなります。
STEP2 査定を依頼する不動産会社を選ぶ
物件情報を入力すると、対応可能な不動産会社が表示されます。
ここで重要なのは、
表示された会社すべてに依頼しなくてもよい
ということです。
例えば6社表示された場合、
- 大手1社
- 地域密着型2社
- 売却実績が多そうな会社1社
など、3〜4社程度に絞る方法があります。
会社概要や得意な物件、店舗所在地などを確認してから査定先を決めましょう。
STEP3 メール・電話で査定結果を受け取る
査定依頼後は、不動産会社からメールや電話で連絡があります。
机上査定では、
- 周辺成約事例
- 現在の売出物件
- 築年数
- 面積
- 最寄り駅
などを基に価格が算出されます。
結果が届いたら、金額だけをメモするのではなく、
「なぜこの価格になったのか」
という査定根拠も保存しておきましょう。
STEP4 査定額と根拠を比較する
査定結果がそろったら一覧にして比較します。
例えば、
| 不動産会社 | 査定額 | 想定期間 | 査定根拠 |
|---|---|---|---|
| A社 | 3,400万円 | 2〜3カ月 | 周辺成約事例 |
| B社 | 3,650万円 | 3〜4カ月 | 同マンション実績 |
| C社 | 4,000万円 | 6カ月程度 | 強気の売出価格 |
という形です。
こうすると、「査定額が高い順」だけでは分からない違いが見えてきます。
最終的には、
価格・根拠・販売期間・担当者
をセットで比較しましょう。
STEP5 気になる会社に訪問査定を依頼する
机上査定で候補を絞ったら、2〜3社程度へ訪問査定を依頼します。
訪問査定では担当者が実際に物件を確認し、
- 日当たり
- 眺望
- 室内状態
- リフォーム
- 建物管理
- 周辺環境
など、データだけでは分からない要素も査定します。
特に戸建ては物件ごとの差が大きいため、最終的な売却価格を考える際には訪問査定が重要です。
この段階では、担当者の知識・説明力も確認しましょう。
STEP6 売却を任せる不動産会社を決める
訪問査定まで終わったら、実際に売却を依頼する不動産会社を決めます。
判断したいのは、
- 査定価格
- 査定根拠
- 販売戦略
- 周辺での売却実績
- 担当者の対応
- 想定売却期間
です。
ここでも、一番高い査定額を出した会社へ自動的に決める必要はありません。
3,800万円の根拠を具体的に説明できる会社と、4,200万円とだけ提示して根拠を説明できない会社なら、前者の方が信頼できる可能性もあります。
最終的には、
「この価格なら売れる理由を説明できるか」
「売れなかった場合の次の戦略まで考えているか」
まで確認して、納得できる会社へ売却を任せましょう。
不動産一括査定で査定価格に差が出るのはなぜ?
不動産一括査定を利用すると、同じ物件を査定しているのに数百万円単位で査定価格が違うことがあります。
「物件は同じなのに、なぜこれほど差が出るの?」と疑問に感じるかもしれません。
しかし、不動産には家電製品のような決まった販売価格がありません。
不動産会社は、
- 過去の成約事例
- 現在売り出されている競合物件
- 立地・築年数
- 会社が持つ購入希望者情報
- 想定する販売期間
- 今後の市場動向
などを総合的に判断して査定価格を算出します。
そのため、査定額に差が出ること自体は珍しくありません。
重要なのは、どの査定額が一番高いかではなく「なぜその金額になったのか」を比較することです。
会社ごとに異なる得意エリア・物件
不動産会社には、それぞれ得意なエリア・物件があります。
例えば、
A社:東京都心の中古マンションに強い
B社:郊外の戸建て売却に強い
C社:一棟アパートなど収益不動産に強い
という違いがあります。
同じ地域でも、マンション売却に強い会社と土地売却に強い会社では、持っている顧客情報や売却実績が異なります。
特定エリアで購入希望者を多く抱えている会社なら、
「この条件なら当社の顧客へ紹介できる」
と判断し、他社より高い査定価格を提示することもあるでしょう。
そのため査定会社を選ぶときは、会社規模だけではなく、
- 同じ市区町村での売却実績
- 同じ物件種別の取引実績
- 似た価格帯の成約実績
を確認することが重要です。
査定で参考にする成約事例の違い
査定価格に差が出る大きな理由の一つが、参考にする成約事例の違いです。
例えばマンションなら、
- 同じマンション
- 同じ駅周辺
- 同程度の築年数
- 同程度の専有面積
- 同じ間取り
などの取引事例を参考に価格を計算します。
しかし、まったく同じ条件で最近売却された物件が必ずあるとは限りません。
A社が「同じマンションの1年前の成約事例」を重視し、B社が「近隣マンションの直近3カ月の成約事例」を重視すれば、査定額は変わります。
査定書を受け取ったら、
「どの成約事例を参考にしましたか?」
と確認してみましょう。
査定価格そのものより、比較対象としている物件が自分の物件と本当に近い条件なのかを見ることが大切です。
想定する売却期間の違い
同じ不動産でも、何カ月で売却する想定なのかによって査定価格は変わります。
例えば相場が3,500万円前後の物件でも、
| 売却方針 | 価格イメージ |
|---|---|
| 早期売却を重視 | 3,350万円 |
| 3カ月程度で成約を目指す | 3,500万円 |
| 高値売却を狙う | 3,750万円 |
という考え方があります。
もちろん実際の価格は物件によって異なりますが、高い価格ほど売却まで時間がかかる可能性があることは理解しておきましょう。
「査定額3,800万円」と聞くだけではなく、
「その価格なら何カ月程度で売れる想定ですか?」
と質問すると、査定価格の意味が分かりやすくなります。
高値売却・早期売却で異なる販売戦略
不動産会社によって、得意な販売戦略も異なります。
例えば、高値売却を目指す会社なら最初は強気の価格で売り出し、購入希望者の反応を見ながら価格を調整する方法を提案することがあります。
一方、早期売却を重視する会社なら、最初から周辺の成約相場に近い価格を設定し、短期間で購入希望者を集める戦略を取るでしょう。
どちらが正しいというわけではありません。
転勤・住み替え・相続などで、
「3カ月以内に売りたい」
という人と、
「半年以上かかってもいいので高く売りたい」
という人では適した販売戦略が異なります。
一括査定では、査定額と一緒に売却期間・価格変更のタイミングまで比較することがポイントです。
媒介契約を目的とした高額査定への注意
査定価格が他社より極端に高い場合は、その根拠を確認しましょう。
不動産会社にとって、売主と媒介契約を結べれば売却活動を担当できるため、査定価格が営業上のアピール材料になることがあります。
例えば、
- A社:3,500万円
- B社:3,550万円
- C社:4,300万円
となった場合、C社が本当に4,300万円で販売できる根拠を持っている可能性もあります。
しかし、単純に高い数字を提示しているだけかもしれません。
確認したいのは、
「4,300万円の根拠となる成約事例はありますか?」
「その価格で何カ月以内の成約を想定していますか?」
という点です。
答えが曖昧なら、数字だけを理由に契約するのは避けた方がよいでしょう。
高額査定だけで不動産会社を選ばないようにしよう!
不動産売却では、少しでも高い価格で売りたいと考えるのは当然です。
そのため一括査定で、
A社3,500万円・B社3,700万円・C社4,000万円
と提示されたら、4,000万円のC社を選びたくなるでしょう。
しかし、査定価格は「不動産会社が買い取ってくれる価格」ではありません。
査定額だけで会社を選ぶと、売却開始後に思うように買主が見つからず、何度も値下げすることになる可能性があります。
高額査定が出たときほど、価格の根拠・販売戦略・想定期間の3点を確認することが大切です。
査定価格と実際に売れる価格の違い
査定価格と実際の売却価格は別物です。
査定価格は、不動産会社が周辺相場や物件条件などから、
「この程度なら売却できる可能性がある」
と予測した価格です。
最終的な売却価格は、実際に購入希望者が現れ、価格交渉などを経て決まります。
例えば4,000万円で売り出しても、購入希望者から3,800万円の値下げ交渉を受け、売主が了承すれば成約価格は3,800万円です。
そのため、
査定価格 → 売出価格 → 成約価格
は同じとは限りません。
一括査定では査定額だけを見るのではなく、成約価格としてどこまで現実的なのかを確認しましょう。
高すぎる売出価格による売却長期化
相場より大幅に高い価格で売り出すと、購入希望者から選ばれにくくなる可能性があります。
現在は不動産ポータルサイトで周辺物件を簡単に比較できます。
例えば周辺の同程度のマンションが、
- 3,500万円
- 3,600万円
- 3,650万円
で販売されている中、自分の物件だけ4,300万円なら、特別な理由がなければ購入候補から外される可能性があります。
最初は「試しに高く出してみる」という戦略もありますが、反響が少なければ価格調整が必要です。
売却期間に余裕があるのか、いつまでに売りたいのかを決めたうえで、高値を狙う幅を設定することが重要です。
値下げを繰り返すことによる印象悪化
高すぎる価格で売り出した結果、
4,300万円→4,100万円→3,900万円→3,700万円
というように何度も値下げすると、購入希望者から、
「長期間売れていない物件なのでは?」
「まだ値下げできるのでは?」
と思われる可能性があります。
もちろん、値下げ自体が悪いわけではありません。
市場の反応を見て適切に価格を修正することは、不動産売却では一般的な戦略の一つです。
問題なのは、最初から根拠の薄い高値で販売し、場当たり的に値下げを続けることです。
売出価格を決める段階で、反響が少なかった場合の価格変更ラインまで担当者と相談しておきましょう。
査定額より重要な査定根拠
査定額を見るときは、数字より先に根拠を確認しましょう。
信頼できる査定では、
- 周辺の成約事例
- 同マンションの取引事例
- 現在販売中の競合物件
- 土地・建物の条件
- 市場動向
など、価格を算出した理由が示されます。
例えば、
「3,800万円です」
だけではなく、
「同マンションの同じ間取りが3,650万円で成約しており、こちらは高層階・南向きなので3,800万円前後を想定しています」
と説明できる方が判断材料になります。
一括査定を利用する最大のメリットは、価格と同時に査定ロジックまで比較できることです。
成約事例・販売戦略を説明できる担当者
良い担当者は、査定価格を提示するだけではありません。
「なぜこの価格なのか」に加えて、
- 誰をターゲットにするか
- どの媒体で集客するか
- 何カ月で売却を目指すか
- 反響が少ない場合どうするか
まで説明できます。
特に確認したいのが、周辺で実際に成約した事例です。
売出価格ではなく成約価格を把握している担当者なら、市場の実態を踏まえて提案しているか判断しやすくなります。
一括査定後の面談では、
「この物件を売るなら、どのような販売戦略を取りますか?」
と同じ質問を複数社へしてみましょう。
回答の具体性を比較すると、担当者の違いが見えやすくなります。
不動産一括査定で良い担当者はどう見極める?
不動産売却では、会社名だけでなく担当者選びも重要です。
同じ大手不動産会社でも、担当者によって経験・得意エリア・説明力は異なります。
不動産売却は、査定から売買契約・引き渡しまで数カ月にわたる可能性があります。
そのため、
「査定額が一番高かったから」
だけで担当者を選ぶのではなく、提案内容や対応力まで確認しましょう。
比較するときは、複数の担当者へ同じ質問をすると違いが分かりやすくなります。
査定価格の根拠を具体的に説明できる
まず確認したいのが、査定価格について具体的に説明できるかです。
良い担当者なら、
「近隣でこの物件が○万円で成約しています」
「築年数と駅距離を考えると、この価格帯が現実的です」
というように、数字の根拠を説明できます。
反対に、
「今は不動産価格が上がっているので高く売れます」
だけでは判断材料として不十分です。
「なぜその価格なのか」と質問した際に、客観的なデータを示しながら説明できる担当者を選びましょう。
売却リスクまで説明できる
メリットだけでなく、売れない可能性やリスクまで説明する担当者も重要です。
例えば、
- 相場より高く出すと時間がかかる
- 築年数が古く競合物件が多い
- 住宅ローン金利の影響を受けやすい
- 修繕状況が価格に影響する
など、物件によって弱点があります。
営業担当者としては良い話だけをした方が契約につながりやすいかもしれません。
しかし、売主にとって本当に必要なのは、売れる理由だけでなく売れない可能性も含めた情報です。
マイナス材料について質問しても具体的に答えてくれる担当者なら、売却開始後も相談しやすいでしょう。
契約を急がせない
査定後すぐに、
「今日契約してください」
「今決めないとこの価格では売れません」
と媒介契約を急がせる場合は、いったん冷静に考えましょう。
不動産一括査定は、査定結果を受け取っただけで媒介契約を結ぶ義務はありません。
複数社の、
- 査定価格
- 根拠
- 売却実績
- 販売方法
- 担当者
を比較してから決めても問題ありません。
むしろ数千万円規模の不動産を売却するなら、即決するよりも一度持ち帰って比較することが大切です。
周辺エリアの売却実績がある
担当者には、売却予定エリアでの実績も確認しましょう。
例えば、
「このマンションを過去に売ったことがありますか?」
「この駅周辺では年間何件くらい担当していますか?」
と聞いてみます。
周辺での売却経験が豊富なら、
- 購入者層
- 人気の間取り
- 成約しやすい価格帯
- 問い合わせが増える時期
なども把握している可能性があります。
全国規模の会社でも担当者がその地域に詳しいとは限りません。
逆に小さな地域密着型でも、そのエリアの取引に非常に詳しい場合があります。
会社規模より、実際の売却実績を見ることがポイントです。
質問への回答が具体的で早い
不動産売却中は、
- 内覧
- 価格変更
- 購入申込み
- 契約条件
- 引き渡し
など、担当者と何度も連絡を取ることになります。
査定段階で質問への返信が極端に遅かったり、回答が毎回曖昧だったりする担当者では、売却開始後にストレスになる可能性があります。
一方で、
「確認して○日までに連絡します」
と明確に対応できる担当者なら、その後のやり取りもイメージしやすいでしょう。
レスポンスの速さだけを競う必要はありませんが、質問に対して正確・具体的に回答する姿勢は確認しておきたいポイントです。
売却価格と売却期間の両方を提案できる
査定額だけでなく、売却期間まで考えて提案できる担当者を選びましょう。
例えば、
「4,000万円で始めるなら6カ月程度を想定」
「3カ月以内に売りたいなら3,700万円前後」
というように、価格と期間をセットで説明できれば売主も判断しやすくなります。
不動産売却では、
高く売ること
と
早く売ること
が必ずしも両立するとは限りません。
担当者には、
「○月までに売却したい場合、どの価格から始めますか?」
と質問してみましょう。
売主の希望を踏まえて価格戦略を組み立てられるかどうかが重要です。
不動産一括査定後の媒介契約を理解しよう!
不動産会社へ正式に売却を依頼する際は、媒介契約を結びます。
媒介契約には、
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
の3種類があります。
国土交通省もこの3種類を示しており、専任媒介・専属専任媒介では指定流通機構「レインズ」への登録や、売主への定期的な業務報告などが宅建業者に義務付けられています。
違いを大まかに整理すると以下のとおりです。
| 媒介契約 | 複数の不動産会社へ依頼 | 自分で見つけた買主との契約 | レインズ登録 |
|---|---|---|---|
| 一般媒介 | ○ | ○ | 法律上の義務なし |
| 専任媒介 | × | ○ | 義務あり |
| 専属専任媒介 | × | × | 義務あり |
どれが必ず優れているというものではありません。
売却方針や自分がどこまで関与したいかによって選びましょう。
一般媒介契約
一般媒介契約は、複数の不動産会社へ同時に売却を依頼できる契約です。
例えば、
A社・B社・C社の3社へ同時に販売を依頼する
ということができます。
自分で買主を見つけて直接取引することも可能です。
複数社が販売活動を行うため、広く買主を探したい人に向いています。
一方で、不動産会社から見ると「自社が活動しても他社で成約する可能性」があるため、専任媒介ほど販売活動へ力を入れにくいケースも考えられます。
複数社との連絡を自分で管理する必要もあるため、自由度の高さと管理の手間のバランスを考えて選びましょう。
専任媒介契約
専任媒介契約は、売却を依頼できる不動産会社を1社に限定する契約です。
複数社へ同時に依頼することはできませんが、自分で買主を見つけた場合は直接契約できます。
国土交通省の案内でも、専任媒介契約では不動産会社にレインズへの登録や、売却活動の状況を定期的に売主へ報告する義務があるとされています。
窓口が1社になるため、
「複数の担当者とやり取りするのは大変」
という人には管理しやすい契約です。
一方、1社へ任せるからこそ、契約前の担当者選びが重要になります。
専属専任媒介契約
専属専任媒介契約も、売却を依頼できる不動産会社は1社だけです。
専任媒介との大きな違いは、売主自身が見つけた相手と直接売買することも制限される点です。国土交通省資料でも、この点が専属専任媒介契約の特徴として示されています。
不動産会社へ販売活動を集中的に任せる契約で、定期的な業務報告も受けられます。
その反面、自由度は3種類の中で最も低くなります。
知人や親族など、自分で買主を見つける可能性がある場合は、契約前に違いを理解しておきましょう。
査定後すぐに契約する必要はない点
一括査定を利用したからといって、査定会社のいずれかとすぐに媒介契約を結ぶ必要はありません。
査定はあくまで、
「物件価格を確認し、売却を依頼する会社を比較する段階」
です。
例えば査定当日に、
「専任媒介を結んでくれればこの価格で売ります」
と言われても、その場で決断する必要はありません。
一度資料を持ち帰り、
- 査定根拠
- 売却期間
- 広告方法
- 担当者
- 契約内容
を比較しましょう。
不明点が残っている状態で契約するより、納得できるまで説明を受けてから契約することが重要です。
複数社比較後に決めたい契約先
媒介契約を結ぶ会社は、最低でも2〜3社を比較してから選ぶと判断しやすくなります。
比較項目としては、
| 比較項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 査定価格 | 周辺相場から大きく外れていないか |
| 査定根拠 | 成約事例が示されているか |
| 売却実績 | 同エリア・同物件種別の実績 |
| 販売戦略 | 広告・購入者へのアプローチ |
| 売却期間 | 何カ月程度を想定するか |
| 担当者 | 説明・連絡が具体的か |
があります。
最終的には、**査定額ではなく「この会社なら売却活動を任せられるか」**で判断しましょう。
不動産一括査定はどんな人におすすめ?
不動産一括査定は、「今すぐ家を売る人」だけが使うサービスではありません。
現在の資産価値を確認したり、将来の住み替えを検討したりする段階でも利用できます。
特に、
- 自宅の価格が分からない
- どの不動産会社へ相談すればよいか分からない
- 1社だけの査定では不安
- 売却方法を比較したい
という人には利用しやすいサービスです。
一括査定は、物件価格を知ることと、不動産会社を比較することを同時にできる点にメリットがあります。
現在の不動産価格を知りたい人
「5年前に購入したマンションは今いくら?」
「相続した土地にどれくらいの価値がある?」
という場合、一括査定を利用すると現在の価格を把握する材料になります。
1社だけでは査定価格が相場と合っているか判断しにくいですが、3社程度から、
3,400万円・3,550万円・3,600万円
と結果が出れば、おおよその価格帯が見えてきます。
売却を決めていなくても、現在の資産価値を知るための情報収集として利用できます。
売却するかまだ決めていない人
不動産一括査定は、査定を申し込んだからといって必ず売却する必要はありません。
例えば、
「4,000万円以上なら売る」
「3,500万円以下なら住み続ける」
という判断をするために価格を確認する方法もあります。
実際、競合サイトの305人調査では、一括査定後に「売却は進めず、価格を確認するだけで終わった」と回答した人が117人・38.4%でした。
売る・売らないを先に決めるのではなく、価格を確認してから判断する使い方もできます。
少しでも高く売却したい人
少しでも高い価格で売却したい人ほど、複数社を比較する意味があります。
不動産会社によって、
- 購入希望者
- 得意エリア
- 広告方法
- 販売力
- 売却戦略
が異なるからです。
ただし、高額査定を出した会社へそのまま依頼すれば高く売れるわけではありません。
重要なのは、
高い査定額+納得できる根拠
がある会社を探すことです。
複数の査定を比較しながら、現実的に高値売却を狙える会社を見つけましょう。
複数の不動産会社を比較したい人
「どの不動産会社がよいか分からない」という人に、一括査定は特に向いています。
自分で地域の不動産会社を検索して、
A社に入力→B社に入力→C社に入力
と繰り返す必要がありません。
一度物件情報を入力すれば、対応可能な複数の不動産会社へまとめて査定を依頼できます。
比較する際は、
査定額・実績・販売戦略
の3つを見ると違いが分かりやすくなります。
担当者まで比較したい人
不動産会社だけでなく、担当者を比較したい人にも一括査定は向いています。
同じ会社でも、
- 経験年数
- 得意エリア
- 得意な物件
- 説明力
- 連絡速度
は担当者によって異なります。
不動産売却では、担当者と数カ月やり取りする可能性があります。
査定時の電話・メール・面談を、単なる営業対応ではなく担当者を選ぶ機会として利用しましょう。
住み替え・相続で売却を検討している人
住み替えや相続では、まず現在の不動産がいくらで売れそうなのかを知る必要があります。
例えば住み替えなら、
現在の住宅ローン残高:2,500万円
査定価格:4,000万円
と分かれば、売却後に残る資金を考えながら新居の予算を検討できます。
相続不動産でも、
- 売却する
- 誰かが取得する
- 賃貸に出す
といった選択肢を検討する際、現在の価格は重要な判断材料です。
不動産一括査定を利用し、まず資産価値を把握してから今後の方針を考えると整理しやすくなります。
| サービス名 | 企業名 | 上場市場 |
|---|---|---|
| イエウール | 株式会社Speee | 東証スタンダード |
| すまいValue | 三井のリハウス 住友不動産ステップ 三菱地所ハウスネット 野村の仲介PLUS 東急リバブル 小田急不動産株式会社 |
非上場(大手6社) |
| ズバット不動産売却 | 株式会社ウェブクルー | 非上場 |
| おうちクラベル | SREホールディングス株式会社 | 東証プライム |
| マンションナビ | マンションリサーチ株式会社 | 非上場 |
| RE-Guide | 株式会社ウェイブダッシュ | 非上場 |
| いえカツLIFE | 株式会社サムライ・アドウェイズ | 東証プライム |
| イエカカク | 株式会社budi tech | 非上場 |
| イエイ | 株式会社じげん | 東証プライム |
| リビンマッチ不動産売却 | リビン・テクノロジーズ株式会社 | 東証グロース |
| SUUMO(スーモ)売却査定 | 株式会社リクルート | 非上場 |
| HOME4U | NTTデータ・ウィズ | 非上場 |


不動産の口コミ評判堂は、有限会社新未来設計が運営し、元メガバンク融資課出身でバブル期から不動産金融に携わり、底地ビジネスや立ち退き裁判も経験した宅地建物取引士の知見をもとに構想・設計され、日々、不動産情報を発信しています。