窓リフォームは、断熱性や気密性を高めることで、室内の温度や湿度を快適に保つことができます。
また、防音効果や結露防止にも効果的です。
そんな窓リフォームには、国や地方自治体から補助金や助成金が支給される場合があります。
補助金等を利用することで、リフォーム費用を抑えることができます。
今回の記事では、そんな方々におすすめしたい「窓(サッシ)リフォーム」について、国や地方自治体から支給される補助金・助成金についてご紹介します。
2025年、窓リフォーム・サッシリフォーム(内窓設置)時に利用可能な補助金・助成金
補助金の対象となる工事は、各省庁や自治体によって異なりますが主な対象工事としては、以下のようなものが挙げられます。
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
- 先進的窓リノベ事業
- こどもエコすまい支援事業
- 自治体のリフォーム補助金・助成金
内窓設置が基本的なリフォームになります。
窓リフォームの補助金:こどもエコすまい支援事業(国土交通省:国)
こどもエコすまい支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する住宅の新築や、世帯問わず省エネリフォーム等を行う場合、所定の補助金額が交付されます。
こどもエコすまい支援事業の中では
- 開口部の断熱改修
が考えられます。
詳細はコチラ窓リフォームの補助金:先進的窓リノベ事業(経済産業省・環境省:国)
先進的窓リノベ事業は、
既存住宅における熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、エネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、2030年度の家庭部門からのCO2排出量約7割削減(2013年度比)への貢献、2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保への貢献を目的とする事業です。
- 補助対象事業
窓の断熱改修(リフォーム) - 補助額(補助上限)
実施する補助対象工事の内容に応じて定額(一戸当たり、5万円から最大200万円まで補助)
窓リフォームの補助金:住宅エコリフォーム推進事業
カーボンニュートラルの実現に向け、住宅ストックの省エネ化を促進するため、住宅をZEHレベルの高い省エネ性能へ改修する取組に対して、期限を区切って国が直接支援が住宅エコリフォーム推進事業です。
- 補助対象
二重サッシ・複層ガラス - 補助額
350,000円/戸
参考ページ:住宅エコリフォーム推進事業
窓リフォームの補助金:既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省:国)
既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、
省エネ効果(15%以上)が見込まれる高性能建材(断熱材、ガラス、窓、玄関ドア)を用いた住宅の断熱リフォームを支援する事業です。
補助額
補助対象費用の1/3以内(1住戸あたり上限15万円)
参考ページ:既存住宅における断熱リフォーム支援事業
窓リフォームの補助金:長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省:国)
⻑期優良住宅化リフォーム推進事業
①特定性能向上リフォーム工事
②その他性能向上リフォーム工事
③三世代同居対応改修工事
④子育て世帯向け改修工事
⑤防災性・レジリエンス性の向上改修工事
の5種類があります。
その中から
開口部の断熱性能が向上する工事が考えられます。
参考ページ:⻑期優良住宅化リフォーム推進事業
問題は、これら多数ある補助金が、どれに合致するのか?
補助金を活用した窓リフォームの落とし穴
補助金を活用したリフォームのポイントは3つになります。
①補助申請は、工事のタイミング・交付申請予約が必要です。。
②各補助金の登録業者が事前申請を行います。
③補助金条件に合致するリフォームプランの提出が必要です。
《申請が認可されない可能性》
・補助金申請に実績のない工事業者の可能性
・補助金の登録業者でない可能性
・予算消化で補助金が終了している可能性
注文住宅でもリフォームでも申請前の準備を怠ると残念な結果になってしまいます。
そのため、
補助金申請に実績のあるリフォーム会社選びが非常に重要です。
《リフォーム補助金の流れ(簡易版)》
ステップ | 内容 | 詳細 |
---|---|---|
1 | 申請前に確認する | 対象制度、スケジュール、予算、書類 |
2 | 工事業者を選ぶ | 国の登録事業者、見積もり比較 |
3 | 補助金事前申請 | リフォーム業者を介して自治体への事前申請・許可通知 |
4 | 工事請負契約を締結 | 工事内容、費用、支払い方法などを確認 |
5 | 工事を行う | 登録事業者によるリフォーム、工事を確認 |
6 | 補助金交付申請を行う | 工事完了後、施工業者から交付申請 |
7 | 補助金が交付される | 審査後、認められれば交付 |
8 | その他 | 追加書類提出の場合、交付まで数ヶ月かかる場合も |
上記の通り、補助金の手続きは、
登録リフォーム事業者を介して行うため、
事前に、
登録事業者探し・話し合い・スケジュール管理が重要となります
自己判断はおすすめできない、かなり複雑な構造となっています。
補助金は、登録事業者しか申請できません。
要するに、登録事業者でない場合、補助金を受けることができません。
リフォーム見積もりサイトを活用する時に、
備考欄に、
補助金や火災保険を活用したリフォームを検討
を絶対、明記することです。
*火災保険は、災害での破損以外にも、キッチン・バス・洗面台など意外と利用でき、場合によっては100万円以上の申請が可能な場合が多々あります。
ただ、筆者のこれまでの感想として、
補助金や火災保険を活用したリフォームと明記しても、そのリスクエストが後回しされる場合があります。
実際に、リフォーム会社とやり取りすると
補助金の申請はすべてお任せください!
という会社もあれば、
多分、大丈夫です
と、逃げ腰の会社もあります。
お茶を濁す場合、登録事業者ではない可能性があります。
特に、火災保険の場合、
- 火災保険に精通している業者が保険会社に連絡
- 素人同然の本人からの連絡
火災保険の担当者に太刀打ちできるのは、前者に決まっています。
*火災保険の場合、審査が曖昧の部分が多く、理詰めで納得させるテクニックが必要となります。
そこで、おすすめのリフォーム見積もりサイトですが、
実際に筆者の体験談(詳細はコチラ)をもとに、
3サイトを活用ください。
補助金の活用は、
補助金の申請はすべてお任せください!
と言ってくれるリフォーム業者こそが、信頼できる会社になります。
SUUMOリフォームは、その名の通り、SUUMOが運営する実績のあるリフォーム会社を紹介してくれます。
タウンライフリフォームは、リフォームプランなど細部までこだわる業者を紹介してくれます。
コンシェルジュタイプのハピすむは、リスクエストに応じて、リフォーム選定・交渉し紹介してくれます。
全てのサイトを活用して損はないと断言します。
窓リフォーム時に補助金を活用するメリット”3選”
窓リフォームは、断熱性(断熱窓)や気密性を高めることで、省エネ効果や快適性を向上させる効果があります。
しかし、その分、費用がかかることもあります。
そこで、国や地方自治体では、窓リフォームの費用を補助する補助金・助成金を実施しています。
メリット | リフォーム費用の一部が補助されるため、費用を抑えることができる、省エネ効果を高めることができる、快適な住環境を実現できる、などが挙げられます。 |
デメリット | 申請期間や条件を満たす必要がある、申請手続きが煩雑になる、補助金・助成金の対象とならない工事もある、などが挙げられます。 |
以下では、詳しく解説していきます。
窓リフォームに補助金を活用するメリット:1.リフォーム費用を抑えられる
窓リフォームは、断熱性や気密性を高めることで、省エネ効果や快適性を向上させる効果があります。
しかし、その分、費用がかかることもあります。
補助金を導入することで、リフォーム費用の一部を補助してもらうことが可能となり、費用を抑えることができます。
窓リフォームに補助金を活用するメリット:2.省エネ効果を高められる
窓は、住宅の熱の出入りの約30%を占めると言われています。そのため、窓のリフォームを行うことで、省エネ効果を高めることができます。
補助金の対象となる工事では、省エネ性能の高い窓やサッシを採用することが求められます。
そのため、補助金を活用することで、より高い省エネ効果を実現することができます。
窓リフォームに補助金を活用するメリット:3.快適な住環境を実現できる
窓リフォームにより、断熱性や気密性を高めることで、室内の温度や湿度を快適に保つことができます。
また、防音効果や結露防止にも効果的です。
補助金を活用することで、より快適な住環境を実現することができます。
窓リフォーム時に補助金を活用するデメリット”3選”
窓リフォームに補助金を利用する際のデメリットには、いくつかの点が挙げられます。
補助金の申請には多くの書類の準備が必要であり、また特定の条件を満たす必要があるため、手間と時間がかかります。
リフォームプロジェクトの開始が遅れることがあります。
さらに、補助金の予算は限られており、資金が枯渇した場合、補助を受けられないリスクも存在します。
窓リフォームに補助金を活用するデメリット:1.申請期間や条件を満たす必要がある
補助金の利用には、特定の申請期間内に手続きを完了し、厳格な条件を満たす必要があります。
エネルギー効率基準やリフォームの範囲に関する制限が含まれることが多く、すべての窓リフォームプロジェクトがこれらの条件に適合するわけではありません。
条件を満たさない場合、補助金を利用することができず、プランの見直しが必要になることもあります。
窓リフォームに補助金を活用するデメリット:2.申請手続きが煩雑になる
補助金の申請には、多くの書類を準備し、時には詳細な技術的な要件を証明する必要があります。
このプロセスは煩雑であり、申請者にとって時間と労力の負担が大きくなります。
また、審査過程での要求が厳しく、申請が拒否されるリスクも伴います。
窓リフォームに補助金を活用するデメリット:3.補助金・助成金の対象とならない工事もある
すべての窓リフォームが補助金の対象になるわけではなく、特定のタイプの窓や特定の目的に限定されていることがあります。
例えば、単なる美観の向上や小規模な修繕は対象外とされることが多く、これにより計画していたリフォームが補助金の対象外になることがあります。
事前に補助金の対象となる工事を確認し、計画を進めることが重要です。
窓リフォーム自治体の補助金・助成金相談
各自治体によっては、独自の窓リフォーム補助金・助成金を実施している場合があります。
補助対象工事や補助金額は、自治体ごとに異なります。
お住まいの自治体のホームページなどで確認しておきましょう。
窓リフォーム補助金を申請するには?
窓のリフォームのための補助金を申請する際には、まず対象となる補助金の条件を確認します。
通常、申請には工事見積もり書、リフォーム計画書、住宅の写真などが必要です。
工事が完了した後には、工事完了報告書と領収書の提出が求められることが多いです。
重要なのは、補助金によって異なる詳細条件や必要書類を事前にしっかりと理解し、準備することです。また、申請期間や締切にも注意を払う必要があります。
補助金の申請は、以下の手順で行います。
- 補助金の公募要領を確認し、申請書と必要書類を揃えます。
- 申請書と必要書類を事務局に提出します。提出方法は、補助金によって異なります。
- 審査が行われ、採択されると、交付決定が下されます。
- 交付決定後、確定検査が行われ、補助金の額が確定します。
- 実施期間中に補助事業を実施し、実績報告書を提出します。
- 実績報告書に不備がなければ、補助金が振り込まれます。
窓リフォーム補助金申請の際の注意点
窓リフォームの場合、補助金・助成金の対象となる工事とならない工事があります。
また、補助金の対象となる工事でも、対象となる製品や性能が定められている場合もあります。
そのため、補助金を申請する前に、対象となる工事内容や製品、性能を確認しておくことが大切です。
補助金申請時の注意点:締切日の厳守
補助金や助成金の申請には必ず提出期限があります。
提出期限を過ぎた場合、いかなる理由があっても受け付けられないことが多く、せっかくの申請準備が無駄になってしまいます。
特に人気の高い補助金は申請期間が短く、受付開始と同時に申請が殺到する場合もあるため、早めの準備と情報収集が重要です。
窓リフォーム・断熱強化に関する補助金案件については、行政や自治体の公式サイトで最新情報を確認し、スケジュールに余裕を持って行動しましょう。
補助金申請時の注意点:条件の詳細確認
窓リフォームに適用される補助金制度には、対象となる工事内容や製品、申請者の属性などに細かな条件が設けられています。
これらを正確に理解せずに申請すると、後から不備が見つかって却下されるリスクがあります。
また、多くの制度では事前申請が必須となっており、事後の申請では受け付けられない場合もあります。
必ず公式ガイドラインに目を通し、要件に合致しているか確認しましょう。
補助金申請時の注意点:正確な書類の提出
窓リフォーム補助金の申請においては、記入内容や添付書類の正確さが問われます。
記入ミスや記載漏れ、不備があると、再提出を求められたり、審査に時間がかかったりする可能性があります。
申請書はもちろん、見積書や工事内容の明細書なども含めて丁寧に準備する必要があります。
提出前には必ずダブルチェックを行い、不明点があれば事前に問い合わせるなどの対応をとりましょう。
補助金申請時の注意点:追加資料の準備
窓リフォームの補助金審査の過程では、提出された書類だけでは判断が難しい場合に、申請者に対して追加の資料提出が求められることがあります。
このような事態にスムーズに対応するため、窓リフォームに関する工事前後の写真、より詳細な工事計画書、施工業者との間で締結した契約書の写しなど、申請内容を補足する可能性のある資料はあらかじめ準備しておくと良いでしょう。
事前にこれらの関連資料を整理しておくことで、追加提出を求められた際にも迅速に対応でき、結果として窓リフォーム補助金の審査が滞るリスクを大幅に減らすことができます。
補助金申請時の注意点:計画の明確化
窓リフォームの補助金申請においては、「なぜその窓リフォームを行うのか」「具体的にどのような窓にリフォームし、それによってどのような効果を期待するのか」といった計画の明確さが非常に重要視されます。
単に窓のリフォーム費用を抑えたいというだけでなく、断熱性能の向上による光熱費の削減、結露の軽減による住環境の改善、防音性の向上など、窓リフォームを行う目的が、補助金の趣旨や目的に合致していることを明確に説明する必要があります。
申請書には、具体的な窓リフォームの計画内容や、それによって期待される効果などを詳細に記載することで、審査担当者からの評価を高めることができます。
補助金申請時の注意点:予算の把握
窓リフォームの補助金制度は、工事費用の全額を支援するものではなく、あくまでも一部を補助する仕組みであることを理解しておく必要があります。
実際に窓リフォームにかかる総費用と、補助金として交付される金額の差額は、申請者自身の負担となります。
そのため、複数の業者から見積もりを取り、補助金の交付見込み額を考慮した上で、無理のない資金計画を事前にしっかりと立てておくことが不可欠です。
また、補助金の支給は、窓リフォーム工事の完了後や、一定の審査期間を経た後になることが多いため、一時的に工事費用を立て替える必要があるケースも考慮しておきましょう。
計画的な資金準備が、安心して窓リフォームを進めるための重要なポイントとなります。
窓リフォームの補助金・助成金申請を依頼する業者の選び方を解説
窓リフォームの際に補助金や助成金を申請する業者の選び方は、成功の鍵を握ります。
適切な業者を選ぶことで、申請プロセスがスムーズに進み、補助金の獲得確率が高まります。
業者の経験と実績を確認し、補助金申請に関する具体的な成功事例を持つ業者を選ぶことが重要です。
補助金申請を依頼する業者の選び方:申請実績があるかどうか
補助金の申請には複雑な手続きが伴うため、申請実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
実績のある業者は、必要な書類の準備や手続きの流れを熟知しており、申請プロセスをスムーズに進行させることができます。
申請の成功率が高まり、補助金を効果的に活用することが可能になります。
補助金申請を依頼する業者の選び方:対象となる工事に対応できるかどうか
補助金の対象となる工事の種類は限定されていることが多いため、依頼する業者が対象工事に精通しているかを確認することが必要です。
補助金を適切に活用できる工事を確実に行うことができ、予定外の支出を防ぐことができます。
補助金申請を依頼する業者の選び方:申請にかかる費用が明確かどうか
補助金申請に伴う費用は、予想外に高額になることがあります。
事前に業者に費用の内訳を明確にしてもらうことで、予算計画を正確に立てることが可能となり、後で発生する追加費用に対しても備えることができます。
窓リフォームのよくある質問
窓リフォームについて疑問・悩み・不安においてよくある質問を紹介します。
よくある質問詳細はコチラサッシ・窓リフォーム 補助金・助成金;記事まとめ
窓リフォームの補助金は、エネルギー効率の向上と住環境の改善を目的としています。
住宅の断熱性を高め、冬の寒さや夏の暑さを軽減し、光熱費を削減することができます。
補助金申請のプロセスには、条件の確認、必要書類の準備、申請書の提出などが含まれ、専門的な知識が必要な場合もあります。
また、補助金の利用には締切日や対象となるリフォームの範囲に注意が必要です。
この補助金を利用することで、環境への配慮と住み心地の良い住環境の両方を実現することが可能です。
補助金の申請期間は、国や地方自治体によって異なります。
そのため、申請期間内に申請できるように、早めに準備をしておきましょう。
近所の工務店にお願いし、リフォームをお願いしました。
業者から補助金が下りるとのことでしたので後で返ってくる思ったのですが、未だに補助金が下りません・・・。