マンション買取保証
不動産買取保証とは、不動産会社が売主の物件を一定の価格で買い取ることを保証するサービスです。
このサービスは、物件の売却を検討している売主にとって、多くのメリットをもたらします。
例えば、
- 物件の売却がスムーズに進む
- 売却価格が事前に確定する
- 早期に現金化が可能になる
などが挙げられます。
しかし、一方で、デメリットも存在します。
例えば、
- 一般的な売却方法に比べて売却価格が低くなる可能性がある
- 買取保証を利用する不動産会社が限られる
- 買取価格の設定が不透明な場合がある
などになります。
この記事では、
- 不動産買取保証のメリット、デメリット
- 不動産買取保証の注意点
- 不動産買取保証の：おすすめ不動産会社
また、よくある質問について詳しく解説します。
売却までの時間が限られている方におすすめのマンション買取保証について紹介します。
マンションの買取保証サービスを簡単に説明すると
マンション売却において、一定期間内（一般的に3か月～半年）に売却契約の成立に至らなかった場合に、事前に設定していた金額「買い取り保証金額」で買い取りを行ってもらうシステムです。
- 大成有楽不動産販売の売却保証
- 東急リバブルの売却保証システム
- 住友不動産販売の売却保証サービス
- 三井のリハウス【売却】保証
などの名称で、マンション買取保証サービスが行われています。
マンション買取保証サービスのメリット・デメリット
マンション買取保証は、期間内にマンションが売れなかった場合、
不動産会社（子会社・関連会社）が買取ってくれるため
「売れない！」という悩みを事前に払拭できます。
- 子供の入学に合わせて新居を購入や転勤
- 引越しのタイミングが決まっている
場合など
マンション買取保証を付けることで、売却が確定するため、今後のスケジュールが組みやすいメリットがあります。
《買い替え、住み替え時の心配がなくなる》
マンションを売って、新しいマンションを買うなど、買い替えを考えている場合、
マンション買取保証サービスを付けることで、スムーズに買い替え・住み替えの心配がなくなります。
ただ、不動産買取は、買取価格が大きく下がるデメリットもあります。
【メリット】
【デメリット】
マンション買取保証・売却保証サービスに申し込み
マンション売却保証サービスに限らず、業者による不動産買取の場合、それは買取価格がかなり低くなります。
マンション買取保証は、
買取を保証してくれるわけですから、その物件を転売してでも十分利益の取れる金額設定でないと不動産会社もビジネスが成り立ちません。
また、経済が右肩上がり、不動産価格も上昇傾向のタイミングであったとしても、不動産会社は保守的な数字を提示してきます。
売却保証サービスの基本は、
まず売却保証をベースとした査定額を提示され、それを元に、その近辺の金額で売却活動が始まりします。
売れない場合、1か月に1回程度、価格を見直しディスカウントしていきます。
それでも買い手がつかなかった場合、
初期の査定額の90%あたりを基本に買取が成立します。
その流れをイメージした上で、いくつかの準備が必要となります。
《不動産買取保証の流れ》
- 査定
不動産会社に物件の査定を依頼します。
査定価格は、物件の条件、相場、不動産会社の基準によって決まります。
物件の条件とは、物件の立地、築年数、建物の状態、敷地面積、専有面積などが含まれます。
相場とは、同じエリアの同じような条件の物件の売却価格の平均値です。
不動産会社の基準とは、不動産会社が設定する買取価格の基準です。これらの要因を考慮して、不動産会社は査定価格を算出します。 - 買取保証契約の締結
査定価格に納得した場合、買取保証契約を締結します。
契約書には、買取価格、買取期間、買取条件などが記載されます。
・買取価格は、不動産会社が物件を買い取る際の価格です。
・買取期間は、不動産会社が物件を買い取るまでの期間です。
・買取条件とは、買取が成立するための条件です。例えば、物件の状態が契約時と変わらないこと、売主が物件の所有権を持っていること、などが含まれます。
- 物件の販売活動
不動産会社が物件の販売活動を開始します。
販売活動とは、物件の広告を出したり、内覧を行ったり、買主との交渉を行ったりすることです。
不動産会社は、物件の広告をインターネットや新聞、不動産情報誌などに掲載します。
また、内覧を行う際は、物件の清掃やステージングを行います。
ステージングとは、物件を魅力的に見せるためのインテリアコーディネートのことです。 - 売却または買取
一定期間内に買主が見つかり、売却が成立した場合、売却価格で物件を売却します。一方、一定期間内に買主が見つからない場合、買取保証契約に基づき、買取価格で物件を買い取ります。
マンション買取保証サービス：サービス活用法
マンション買取保証サービス/売却保証サービスに関して
- 転勤が決まっている
- 新居への引越しが決まっている
- 3か月後にお金が必用
など、お尻が決まっている場合は検討の１つに入れていいと思います。
そこで、まず、マンションの価値・相場だけは確認しましょう。
今の市場において、
- どれだけの金額で売ることができるのか？
- 実際にどのくらいの金額で売買されているのか？
更に15%程度、下がる売却保証に納得できるか？
この確認なくして、マンション買取保証サービスを進めるのはナンセンスです。
マンション買取保証の流れ
マンション買取保証の申し込みの流れは
- 売却の説明
- 売却保証の審査申し込み
- 審査
- 審査結果報告・査定額提示
- 本申し込み
- 専属専任媒介契約
- 販売開始
そこで、各社の、マンション買取保証・買取サービスを少し紹介します。
野村不動産
野村不動産のマンション買取サービスでは、売却活動をせずに堅実かつスピーディーに買取を行うことが可能です。
売主の手を煩わすことなく、スムーズな取引が可能となります。
売却いただいた物件はリノベーション工事を実施し、野村不動産が売主となり、新たに再販します。
- スピーディーで確実な 現金化が可能。
- クリーニング等不要。 室内そのままの状態での 引渡しが可能。
- 他人に知られることなくご売却が可能。
- 内見などのお客様の手間を最小限。
- 仲介手数料は、不要。
- 引渡し時期のご相談が可能。
東急リバブル
業界で初めて買取保証制度を導入、評判がいいのは東急リバブルです。
当社の売却保証率は、当社査定価格の 90% を上限としております。ただし、対象不動産の特性や当社購入・再販売費用を考慮して決定します。
| 東急リバブル売却保証基準 | |
|---|---|
| 所在地 | 東京、神奈川、埼玉、千葉および札幌、仙台、名古屋、福岡、関西圏で、 当社が日常的に営業・販売活動可能なエリア |
| 対象者 | 個人・法人（宅建業者除く） |
| 対象不動産 | 個人の居住用の土地・一戸建・マンション |
| 当社購入期日 | 媒介契約に基づく販売期間（3ヶ月以上6ヶ月以内）終了後 |
| 媒介条件 | 専属専任・専任媒介契約を締結 |
| 不動産基準 | 土 地 敷地面積40㎡以上 一戸建 敷地面積40㎡以上、築30年以内（但し築年数に応じた制限あり） ※別途当社規定の建物検査有 マンション 築30年以内、専有面積30㎡以上 共 通 法令および条例に適合していること 一般的な住宅ローンの通常利用が可能であること |
| 売却保証額 | 1億円以下かつ当社査定価格90%を上限 |
東急リバブル 価格変更のスケジュール：3か月～6か月
ちなみに
販売活動を開始する際には、査定価格の115% の価格設定からチャレンジ可能。
＞＞東急リバブルの口コミ・評判
＞＞公式サイトはコチラ
三井のリハウス
1億円以内かつ当社査定価格の90％以内が条件、三井のリハウス【売却】です。
| 売却保証サービスの概要 | |
|---|---|
| 対象物件 | 首都圏・関西圏・中部圏の当社営業エリア内の土地・戸建・マンション（専用住宅） |
| 物件基準 | 【土地・戸建】 ・敷地面積40㎡以上 ・弊社指定の建物調査を実施させていただく場合がございます。 【マンション】 ・専有面積40㎡以上 ・1981年（昭和56年）6月1日以降の建築確認取得物件 ※一般的な住宅ローンの通常利用が可能であること |
| 対象者 | 専属専任媒介（期間3ヶ月間）を締結した個人の方（宅建業者除く） |
| 保証金額 | 1億円以内かつ当社査定価格の90％以内 |
| 保証期間 | 3ヶ月間 |
| 適用条件 | 当社規定の審査後の保証開始となります。 予め、ご提示した販売計画に基づき、売却活動を実施していきます。 媒介契約締結日から1ヶ月目、2ヶ月目に媒介価格（売出価格）を変更させていただきます。 他にも諸条件がございますので、詳しくは、担当者にお問い合わせください。 |
大成有楽不動産販売：ietan(イエタン)
大成有楽不動産販売（イエタン）で行える買取サービスは、
- 買い取りを保証する売却保証サービス
- 直接買い取るスピード買取サービス
- 一定期間賃貸で住めるリースバックサービス
になります。
- 早期処分を望まれている方
- 賃貸中の物件をご売却したい方
- 周囲に知られずにご売却したい方
- 内見などの手間を省きたい方
- 無駄な経費（仲介手数料等）をかけたくない方
- 買い替え等で売却するタイミングが既に決まっている方
におすすめです。
| 物件所在地 | 主要エリア内 |
| 対象物件 | 個人の居住用のマンション |
| 媒介条件 | 専属専任・専任媒介契約を締結 |
| 物件基準 | [マンション]新耐震基準（昭和56年6月1日以降の建築確認取得）、建築50平方メートル以上 （登記簿）かつ2LDK以上※UR都市機構以外の[自主管理]は不可 |
| 買取価格 | 査定価格の90%を上限 |
住友不動産販売の売却保証サービス
買主募集の広告戦略、ご契約、お引渡し、アフターフォローまで、一貫した「マンツーマンの営業体制」の住友不動産販売です。
| 売却保証サービスの概要 | |
|---|---|
| 対象物件 | 弊社営業可能エリアに所在する自己所有の居住用の不動産 [土地・戸建] 敷地面積40㎡以上 ※建物調査を実施する場合がございます。 [マンション] 新耐震基準 専有面積40㎡以上 自主管理を除く ※土地・戸建・マンションとも建築基準法等に適合し、一般的な住宅ローンが利用可能な物件であること。 |
| 買取時期 | 専属専任媒介契約締結から3ヶ月を経過しても売却に至らなかった場合。 |
| 買取保証額 | １億円以下、かつ弊社査定価格の90％以内 |
| ご利用注意事項 | 当社規定の審査後の保証開始となります。 予め、ご提示した販売計画に基づき、売却活動を実施していきます。 他にも諸条件がございますので、本サービスの条件等の詳細につきましては、弊社担当者へお問い合わせ下さい。 |
住友不動産販売
各社のサービス一覧
マンション買取保証は、大手を中心にサービスを展開しています。
・東急リバブル「売却保証システム」
・野村の仲介＋「買換保証」
・三井のリハウス「売却保証」
・住友不動産販売「売却保証」
以外にも、大成有楽不動産・大京穴吹不動産・ミライアス、すみなびなども行っています。
よくある質問・Q&A
買取保証とは、不動産会社が売主の物件を一定の価格で買い取ることを保証するサービスです。
買取保証のメリットは、物件の売却が確実であること、売却価格が事前に確定すること、早期に現金化が可能であることなどがあります。
買取保証のデメリットは、一般的な売却方法に比べて売却価格が低くなる可能性があること、買取保証を提供している不動産会社が限られることなどがあります。
査定は、物件の条件、相場、不動産会社の基準に基づいて行われます。
買取保証契約の締結には、買取価格、買取期間、買取条件などが記載された契約書が必要です。
物件の販売活動は、広告の掲載、内覧の実施、買主との交渉などが行われます。
買取価格と売却価格は必ずしも同じではありません。買取価格は通常、一般的な売却方法に比べて低く設定される可能性があります。
買取保証は一般的にはマンション、一戸建て、土地など、多くの種類の物件に適用されますが、不動産会社によっては制限（エリア・買取価格）がある場合もあります。
買取保証の期間は不動産会社によって異なりますが、一般的には数ヶ月から数年となっています。
マンション買取保証：まとめ
不動産買取保証は、確実に物件を売却できるメリットがありますが、売却価格が低くなる可能性があるデメリットもあります。
利用する不動産会社を選ぶ際は、買取保証の条件や費用、売却価格をしっかりと確認しましょう。
また、買取保証サービスを提供している不動産会社は限られているため、事前に複数の不動産会社に査定を依頼し、比較検討することが大切です。
最終的には、自分の物件の条件、買取保証の条件、不動産会社の信頼性などを総合的に判断し、最適な選択をしましょう。
家がいくらで売れるか？
調べたことありますか？
査定は無料、また、不動産会社の人が家に来ることなく査定（机上査定）が可能なので、上手に活用してみてください。