マンション売却は、人生における大きなイベントの一つです。
自身のライフスタイルの変化や、より良い住環境を求めるなど、売却を決意する理由は様々でしょう。
マンション売却のプロセスは、物件の査定から始まり、不動産会社との契約、内覧、売買契約、引渡しといった一連の流れとなります。
この中で、特に重要な役割を担うのが「マイソク」です。
マイソクって何?
という人もいるかもしれませんが、画像をみれば分かると思います。
今回は、マンション売却時のマイソクについて紹介したいと思います。
マンション売却時のマイソクとは?
今も昔も不動産会社になくてはならないマイソク。
マイソクという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
マイソクとは、不動産業界で使われる広告のことを指し、一枚のチラシの中に「物件の概要・間取り図・契約情報」などが取りまとめられている資料のことです。
仲介業者はマイソクを使用して、お客様に部屋を紹介します。
そのため、魅力的なマイソクを作成することは、部屋をお客様に紹介し、購入・入居してもらうために非常に重要です。
マイソクに記載・記載さている内容:マンション名(物件名)
マイソクにはマンションの正式な名称が記載されており、物件を識別する重要な情報です。
この名称は公式な取引や資料で一貫して使用されます。
マイソクに記載・記載さている内容:室内・外観・共用部の写真
物件の魅力を伝えるため、室内外の状態を示す写真が掲載されています。
興味を持った購入希望者が物件の雰囲気を把握しやすくなります。
マイソクに記載・記載さている内容:所在地・交通<・駅から徒歩3分(キャッチ)
物件の所在地とアクセス情報は、立地の良さを示すための重要なポイントで、特に最寄り駅からの距離が強調されることが多いです。
マイソクに記載・記載さている内容:間取り図
物件の間取り図は、室内の構造を理解するための基本的な情報を提供し、購入者が生活のイメージを作る助けとなります。
マイソクに記載・記載さている内容:販売価格
販売価格はマイソクにおいて最も注目される情報の一つで、購入を検討するうえでの重要な判断基準です。
マイソクに記載・記載さている内容:築年月
物件が建てられた年月も記載され、物件の新しさや劣化の度合いを判断するための基準となります。
マイソクに記載・記載さている内容:管理料・修繕積立金
維持管理に必要な費用や初期費用に関する情報も詳細に記載されており、長期的なコストを考慮する際に役立ちます。
*他引退の場合:敷金・礼金なども
マイソクに記載・記載さている内容:構造(鉄筋コンクリート・木造)
建物の構造は耐久性や安全性に直結する情報で、投資判断において非常に重要な要素です。
マイソクに記載・記載さている内容:設備・オートロック・バストイレ別
設備の詳細も重要な記載点であり、特にセキュリティや生活の利便性に直結する内容が強調されます。
マイソクに記載・記載さている内容:施工会社・施主
建築を担当した施工会社や施主の情報は、建物の品質や信頼性を示すためのもので、これにより物件の価値が左右されることもあります。
マイソクに記載・記載さている内容:土地権利・権利区分
土地の所有権利やその区分も明記され、物件購入後の権利関係の明確化に寄与します。
マンション売却時のマイソクを活用するメリット
マイソクは、物件情報を一元化し、物件の魅力を最大限にアピールし、法的な要件を満たし、顧客とのコミュニケーションを円滑にするなど、マンション売却において多岐にわたる役割を果たしています。
マイソクのメリット:情報の一元化
マイソクは物件の詳細情報を一枚の紙に集約して表示します。
物件の基本情報、間取り図、契約条件などが一目で確認できるため、購入検討者は情報収集の手間を省き、効率的に物件を比較・検討することが可能です。
情報の一元化は、特に多くの物件を比較する際にその価値を発揮します。
マイソクのメリット:物件の魅力の強調
マイソクにより、高品質な写真や詳細な説明文を活用することができます。
物件の独特な特徴や魅力を際立たせ、目に見える形で潜在的な購入者に訴求することが可能になります。
物件の良さを直感的に伝えることで、購入意欲の喚起を促す効果があります。
マイソクのメリット:法的要件
宅地建物取引業法などの規定に従って、マイソクには必要な法的情報が全て記載されます。
売買契約の法的基準を満たし、後のトラブルを防ぐための基盤を作ります。
法的要件のクリアは、トランザクションの安全性を高め、両当事者の信頼を保つために不可欠です。
マイソクのメリット:顧客とのコミュニケーションツールとしての利用
マイソクは、顧客とのコミュニケーションにおいても極めて有効なツールとなります。
具体的な物件情報を含むマイソクを用いることで、購入希望者に対して詳細な情報を提供し、質問に対する即答が可能になります。
顧客との信頼関係の構築に寄与し、スムーズな取引を促進します。
マンション売却時のマイソクを活用するデメリット
マイソクは、マンション売却において非常に重要なツールですが、その一方で、情報更新の煩雑さ、情報過多、環境負荷といったデメリットも存在します。
これらのデメリットを克服するためには、デジタル化の推進や、環境に配慮した素材の活用など、様々な取り組みが必要となります。
マイソクのデメリット:情報の更新の手間
マイソクを利用する際の一つのデメリットは、物件情報に変更があった場合の更新手間です。
販売価格を値下げするなど新しい情報に迅速に更新する必要があり、特に市場が活発で変動が激しい時期には、この作業が頻繁に必要になります。
更新作業は時間と労力を要するため、効率的な情報管理システムが不可欠です。
マイソクのデメリット:印刷コスト
マイソクの物理的な印刷にはコストが伴います。
特に、高品質なカラー印刷や厚手の紙を使用する場合、これらのコストは著しく増加します。
大量に印刷する必要がある場合、これらの費用は不動産会社や売主にとって大きな負担となる可能性があります。
マイソクのデメリット:情報の過剰
マイソクに多くの詳細を詰め込むことで、重要な情報が見落とされるリスクがあります。
顧客が必要な情報を見落とすことなく、効果的に情報を消化できるように、情報の整理やレイアウトには特に注意が必要です。
マイソクのデメリット:環境への影響
紙ベースのマイソクを大量に使用することは環境に負荷をかける行為です。
SDGs貢献としてペーパーレス化が言われている現代においては、デジタル化の推進やリサイクル紙の使用など、環境への配慮が求められます。
マイソクを活用したマンション売却時
路面店のガラス壁には、一面マイソクが貼られ、それだけで不動産屋を印象づけるものです。
マンション売却時においては、
媒介契約をおこなうと、不動産屋が室内写真撮影とともにマイソクを作ってくれます。
そのマイソクに関して、
サイトを通してお問い合わせがありましたので紹介したいと思います。
マイソクに関してのお問合せ
不動産会社が作ったマイソクがダサいのですが、どうしたらいいですか?
というもの。
マイソクは各社フォーマットがあるので、
- 綺麗に作る会社
- こだわりを持っている会社
- 昔のシステムをそのまま使っている会社
さまざまです。
特に小さい不動産屋や地方の不動産屋はレトロ感満載のマイソクがまだまだあります。
マイソクは各社個性が出るもの
一般媒介契約で複数のマイソクを見るとその違いに気づくものです。
ただ、マイソクの扱いが少し変わってきているのが現実です。
ネットがない昔は、チラシ・マイソクがすべてでした。
実際に物件を見るまではマイソクに載っている情報が基本だったので、マイソクの印象は、かなりのウエイトを占めていました。
物件情報は、ネット確認します。
詳細な情報はもちろん、写真も何十枚もみれますし拡大もできます。
マイソクは内覧時にお客様に渡すものです。
内覧者は、室内の状態を確認するのがメインなので、マイソクの出来不出来はそこまで関係ありません。
不動産売却時はマイソクよりもネットの情報を
マイソクは紙媒体のため、掲載できる情報量には限りがあります。
また、不動産会社によってその質にばらつきがあるため、全てのポテンシャルを引き出すには限界があります。
しかし、デジタル時代において、インターネット上での情報発信はさらに重要な役割を果たします。
ネット情報が重視される理由
情報量の豊富さ
ネットでは、文字数や写真の枚数に制限がなく、物件の魅力を多角的にアピールできます。
高画質画像の活用
高画質の写真を多数掲載することで、物件の雰囲気や間取りをよりリアルに伝えることができます。
動画による物件紹介
動画を活用することで、静止画だけでは伝えきれない物件の魅力を動的に表現できます。
360度VRによる内見
実際に現地に足を運ばなくても、まるで室内にいるかのような臨場感で物件を見学できます。
多様な情報へのアクセス
物件情報だけでなく、周辺環境、交通アクセス、学区情報など、購入検討者が気になる様々な情報を網羅的に提供できます。
ライバル物件との差別化
ネット上では、多くの物件が競合しています。そのため、自社の物件を他社物件と差別化し、購入検討者の目に留まるような工夫が必要です。
独自の視点からの情報発信
物件の立地や周辺環境に関する独自の情報を提供することで、差別化を図ることができます。
ターゲット層に合わせた情報発信
購入検討者の属性に合わせて、訴求するポイントを変えることで、より効果的な情報発信ができます。
競合物件との比較分析
競合物件との比較を行い、自社の物件の優位性を明確にすることで、購入検討者に選ばれる確率を高めます。
マイソクについてのよくある質問
マイソクについて疑問・悩み・不安においてよくある質問・Q&Aを公式サイトから抜粋し紹介します。
よくある質問詳細はコチラマンション売却 マイソク:まとめ
名前になじみはないけど、みんなが知っているマイソク。
マンション売却時の必須アイテムでもマイソク。
個人的な考えとして、
内覧時以外にも用途は若干ありますが、
- マイソクに求められるもの
- マイソクの重要性
は薄れていますので、マイソクはどんなものでもいいと思っています。
手書きで間取りを書いて、必要事項を記述した手作り感のマイソクのあるほうが温かみがあり、差別化できるのはないか?
っとも思っています。
- 写真撮影に力を入れない
- 広告・アピールがうまくない
- お問い合わせへの返答・レスポンスが遅い
など、昔の風習が強く、信頼できない不動産屋である可能性もあります。
このあたりは、実際に営業マンや会社の動きを確認し判断したいところですが、
ダメだとおもったら、即不動産会社を変えることをお勧めします。
マンション売却時のマイソクに不満を持ったら
紙媒体ということで載せられる情報に限りがありますし、ネット社会の今、マイソクの需要・重要度は薄れています。
ただ、やはり、少しでもオシャレなマイソクを求めたくなる気持ちも分かります。
営業マンとの関係もあるので、
はっきり、ダサイ!とはいえないでしょうが、1日も早く変えてほしいと思っているでしょう。
マイソクは各社独自に持っているものなので、
気に入らないと言っても、ガラッとデザインが変わるものではありません。
となると、不動産会社を変えるということになります。
不動産会社・営業マンの仕事は、マイソクを用意するだけではありません。
- 広告掲載・プロモーション
- お問い合わせの対応
- 内覧の調整
- 内覧時の対応
- 申込・契約までの段取り
など、さまざまです。
- 人当たりがよかったり
- 内覧時の対応がよかったり
- 申込までのアプローチがうまかったり
質の高い営業マンとの関係を壊すのはもったいないでしょう。
マンション売却は、営業マンの力が大きなウエイトを占めています。
マイソクをいいものにするために不動産会社を変えるか?
天秤に掛けましょう。
元メガバンク融資課出身、バブル時代に不動産コンサルティングに従事し、2000年、会社設立後、底地ビジネス・事務所の立ち退き裁判等も経験した宅建士と共に立ち上げ、現在、不動産にまつわるサービスの紹介、口コミ・筆者の感想を加え紹介しています。