マンションの売却を考える際、
同じマンション内に複数の売却物件が存在する場合、それは競合となります。
競合物件があれば、やはり売り主としてはやり難いものです。
この競合が生じると、売却価格や売却スピードに影響が出る可能性があります。
間取りや広さ、階数が違うとはいえ、どうしても比較してしまいますし比較もされます。
今回は、大規模マンション売却にもよくある競合物件、
同じマンション内に複数の売却中物件があった時の
- マンション売却戦略
- 不動産会社の選び方
- 媒介契約の考え方
について紹介したいと思います。
同じマンションに複数の競合売却物件
マンション売却は、ライバル・競合がつきものです。
1Rのマンション、2LDKのマンション、1LDKのマンションなど、購入者の家族環境や事情によって変わりますが、
- 間取り:2LDK
- 駅から徒歩5分以内
- 築年数10年以内
- 2階以上
などで、検索すればたくさんの物件が出てきます。
さらに大規模マンションなどの場合、同じマンション内に売り物件・競合物件が複数出ていることも多々あります。
マンション売却で競合・かぶるパターン
中古マンションを売却する理由はいろいろあります。
入学・卒業・転勤などの併せて年始から3月にかけて集中するのは有名な話です。
しかしそれだけではなく、
同じマンション内で売却物件が続出するシチュエーションがあります。
- マンション内のトラブルや近隣問題が端を発している場合
- 修繕積立金や管理費値上げの可決を機に売却を選択する場合
- 大規模修繕前に売却したいと考える人
- 近隣の開発や環境の変化により、住みやすさが低下すると感じた住民の売却
- 事故物件化した場合
- 経済的な不況や住宅ローンの金利変動上昇(外的要因)
などなど。
特に、今後考えられる変動金利上昇に関しては、変動金利が1%上がっただけでも、月々の返済が3万円・5万円上昇する人も少なくありません。
参考ページ:今後の変動金利どうなる?
また、自分の部屋でなくても、同じマンション内で事件が起きれば、人によっては1日も早く新しい環境に引越したい思います。
大規模マンションの場合、少なからずリスクがあります。
少し昔ですが、ドラマ:”あなたの番です”のように、事故物件・殺人マンションとなった場合も。
>>あなたの番です公式サイト
マンション売却時の競合物件のデメリット・リスク
「競合物件」とは、特定の物件と同じ市場やエリアで、同様の条件や特徴を持ち、同じターゲット層の購入希望者を対象としている物件のことを指します。
マンションを売却する際、同じマンション内で競合する物件が存在することは避けられません。
競合物件が多くなると、価格や売却スピードに影響を与える可能性が高く、売却計画に思わぬリスクが生じることがあります。
競合物件のデメリット:競合物件が多いと価格競争が激化する
同じマンション内で競合物件が増えると、最も大きなリスクとなるのが価格競争です。
売却を急ぐ売主が価格を下げることで、相場全体に影響を与え、自分の物件も値下げを迫られることになります。
このような価格競争が激化すると、最終的には売却価格が予想よりも大幅に低くなる可能性があります。
また、価格を下げすぎると、売却後の利益が少なくなり、元々の投資価値を確保できなくなるリスクもあります。
競合物件のデメリット:物件の差別化が難しくなる
同じマンション内で競合物件が増えると、自分の物件を他の物件と差別化するのが難しくなります。
マンション内での物件は、外観や共用部が同じため、部屋の内装や設備、広さ、向きなど細かい点での差別化を図る必要がありますが、それが十分に伝わらない場合もあります。
特に、内装や設備に大きな違いがない場合、競合物件との差別化が難しくなり、購入者が決まりにくくなるリスクがあります。
競合物件のデメリット:売却期間が長引く可能性
競合物件が多くなると、売却期間が長引く可能性があります。
同じマンション内で多くの物件が販売されている場合、買い手は慎重になり、物件選びに時間をかけるようになります。
また、売主が多くなると、選択肢が広がり、購入者が自分の物件を選ばないリスクが増えます。
そのため、競合物件が多い状況では、希望価格で売却できるまでに時間がかかる可能性が高くなります。
競合物件のデメリット:内覧者の意欲が低下する可能性
競合物件が多い場合、内覧者の意欲が低下することもあります。
特に、同じマンション内で複数の物件が同時に販売されていると、購入者は他の物件と比較することができ、条件が同じであれば価格や立地に関して選択肢が広がるため、内覧自体が減少することもあります。
内覧者の数が減ることで、売却活動が停滞し、売却に必要な時間が長くなるリスクが伴います。
価格設定が難しい同じマンション内の競合売却物件
同じマンションということは、建物の構造・グレードは同じです。
- 間取り・広さ
- 階数
- 使用感
に若干の違いはありますが、購入希望者がまず確認するのは、”販売価格”です。
購入希望者は、
- この販売価格が安いか?高いか?
- 買ってお得なのか?損なのか?
単純に判断できます。
強気の販売価格を付けることが難しい
同じマンション内で同時に売却物件がある場合、
- 強気の価格を付けることが難しい
- 周りの部屋の価格に引っ張られる
など、価格設定が難しくなります。
売却理由は売り主ごとさまざまです。
急いで売却したい場合、強気の価格設定は行いません。
高額売却を狙いたくても、価格差が広ければ必然的にネガティブに見られてしまいます。
同じマンション内に売却物件がある場合の売却テクニック
マンションを売却する際、競合物件との差別化は非常に重要です。
競合物件が多いと、価格や条件で埋もれてしまい、購入者の目に留まらなくなるリスクがあります。
そのため、差別化のためには以下のような戦略が有効です。
物件の魅力を最大限に引き出す
内装や設備を見直し、購入者にとって魅力的なポイントを強調しましょう。
例えば、リフォームや小規模な修繕を行い、清潔感と快適さを提供することで、他の物件より一歩優れた印象を与えることができます。
適切な価格設定
競合物件と価格を比較し、適正価格を設定することが重要です。
相場をしっかりと調査し、価格競争に巻き込まれないようにしましょう。
必要に応じて、少し価格を下げて早期に売却を目指すことも有効です。
高品質な写真や動画の広告
高品質な写真や動画を使い、物件の魅力を最大限に伝えましょう。
特にオンライン広告や不動産サイトで目を引くように、魅力的な視覚的アピールが差別化に繋がります。
競合が存在するマンション売却でまず行うこと
同一マンション内に競合する売却物件がある場合、一旦、イチから見直す必要があります。
- 一括査定で相場を確認する
- 売り物件の状況を確認する・内覧する・ライバルチェック
マンション売却で重要な価格設定ですが、相場を知ることが非常に重要です。
- 媒介契約狙いで高い査定額を付ける不動産屋
- 直近の売買実績をもとに査定額を出す不動産会社
- 現状の販売物件をもとに査定額を算出する不動産会社
など、5000万円クラスのマンションだと、その差500万円くらいになることも多々あります。
よって、適性額を誤ると売買市場から外れてしまいます。
特に、競合物件が目の前にあるわけですから慎重にすすめてください。
ライバル売り物件の状況を確認する
マンション相場・適性額が分かったらライバルチェックです。
不動産営業マンに、聞けばいろいろ教えてくれます。
- いつから売り出されているのか?
- 価格変更の推移はどうか?
- 売却理由は何か?
- 売却のスタンスはどうか?(急いでいるか?)
さらに、室内の状況も確認しておきたいところです。
住民の民度によって室内の劣化のスピードは変わります。
室内の状況を写真ベース、こっそり内覧して確認するものおすすめです。
相手に合わせた売却を避ける
同じマンションといっても、
階数が変わるとグレードが変わるマンションもありますので一概には言えませんが、
マンション売却に優位に進めるためには、相手に合わせず、独自色を見せて売却するのも1つの方法です。
- リフォーム
- ホームステージング
- 売却をずらす
などがそれになります。
リフォーム
このサイトでも何度か紹介しているリフォーム。
壁紙の張替え、システムキッチン・洗面台の取り換え、また間取りを変更するリノベーションも1つです。
同じマンションということで基本的な仕様は同じです。
しかし、リフォーム・リノベーションを施すことで差別化になります。
また、競合物件に対して販売価格に引っ張られる必要がなくなります。
ホームステージング
ホームステージングも差別化の1つです。
インテリアコーディネーターが室内に家具・ソファをあしらいモデルルームのように変身させてくれるわけですから、リフォーム同様イメージが変わります。
こちらも、以前ホームステージング無料でおこなう方法を紹介しました。
売却時期をずらす
部屋のイメージを一新するリフォーム、ホームステージングを紹介しましたが、
場合によっては、ライバルとなる物件が、リフォームを行っているかもしれません。
また、急ぎで売却を検討しているかもしれません。
今すぐ売却したいという売り主の場合、販売価格が相場を大きく下回る設定の場合もあります。
不動産サイト(スーモ等)に、同一マンションの物件が、かなり安く掲載されているとどうしても比較されてしまいます。
そんな時は、売却を一時的に諦めるのも1つです。
- 売却理由
- 売却スタンス
を確認で、その動きは予想することが可能です。
競合が存在する中古マンション売却に関するよくある質問を解説
競合が存在する中古マンション売却について疑問・悩み・不安においてよくある質問・Q&Aを公式サイトから抜粋しご紹介します。
よくある質問詳細はコチラ競合ありのマンション売却:記事まとめ
マンションの売却時に同じマンション内に競合物件がある場合、さまざまなデメリットやリスクが考えられます。
しかし、適切なテクニックや戦略を用いることで、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。
売却を検討する際は、市場の動向や競合物件の状況をしっかりと把握し、最適な売却戦略を立てることが重要です。
同じマンション内で複数の物件が売却されている場合、その判断は非常に難しいと言えます。
不動産会社選びも難しくなります。
基本的に、ライバル分析に合わせて様子を見ながら媒介契約や価格変更で調整していくことが重要です。
ちなみに不動産会社選びは、
一括査定サイトを活用しながら、媒介契約は大手不動産会社をオススメします。
購入希望者は、否が応でも同一マンションで比較せざるを得ません。
その際、大手不動産会社という安心感が、最終的なジャッジにプラスされる可能性も無視できません。
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元メガバンク融資課出身、バブル時代に不動産コンサルティングに従事し、2000年、会社設立後、底地ビジネス・事務所の立ち退き裁判等も経験した宅建士と共に立ち上げ、現在、不動産にまつわるサービスの紹介、口コミ・筆者の感想を加え紹介しています。